キャンプの服装選びのポイント5箇条
屋外でのキャンプは、思いも寄らないトラブルがつきもの。そのため、あらゆる状況に対応できる服装を用意しておくのが理想です。
しかし、キャンプ経験が浅い初心者の場合、どんなことに注意すればよいのかわからないかもしれません。
ファッションに正解はないとはいえ、あまりにキャンプにそぐわない格好をしていると、周りの人にびっくりされてしまう可能性もあります。
そうならないためにも、まずはキャンプの服装選びにおいて重要な5つのポイントを押さえておきましょう。
1. 動きやすい格好にしよう
キャンプでは動きやすい格好が基本です。キャンプ場に着いたあとはテントを設営したり、バーベキューのセッティングをしたりと、何かと体を動かすことが多いもの。
釣りやサイクリングなどのアクティビティを楽しむ場合は、それも視野に入れて服装を考えましょう。
2. 重ね着で防寒しよう
山間部にあるキャンプ場では、昼夜の寒暖差が大きくなることもあるので、重ね着できるシャツやアウターを持っていきましょう。
標高が100メートル上がるごとに、気温は0.5〜1度下がるといわれています(気温の減率)。そのため、家を出発するときの気候が快適だったとしても油断は禁物です。
※参考:気象庁|予報用語 気温、湿度
3. 虫刺されに注意しよう
虫が多い場所でキャンプをするときは、アームカバーやレギンスなどを着用し、なるべく肌の露出を避けるのが無難です。
虫除けグッズを活用して対策することもできますが、神奈川県が発行した「ヤマビル対策マニュアル」でキャンプにおける吸血被害の増加が報告されているように、夏でも長袖・ロングパンツが必要な場所もあります。
4. 紫外線対策をしよう
キャンプは屋外で過ごす時間が長くなるため、帽子やサングラスなどを活用し、十分な日焼け対策を心がけましょう。
環境省が発行した「紫外線環境保険マニュアル2020」によると、標高が1000メートル上昇するごとに紫外線量は10〜20%増加します。「山は涼しいから大丈夫」と考えて対策を怠らないようにしましょう。
5. 燃えにくい素材を選ぼう
キャンプで焚き火をする場合、火の粉が舞っても衣服に穴が開かないように、燃えにくい素材のウェアを着ておくと安心です。
例えば、ナンガの人気アイテム「TAKIBI DOWN JACKET」は、アラミド繊維を混紡した難燃素材の“タキビ生地”が使われています。
ナンガ TAKIBI DOWN JACKET
キャンプのファッションコーディネート【季節別・男女別】
続いて、キャンプ初心者でも参考にしやすい男女別のおすすめアイテムとコーディネートの例を、季節ごとに紹介していきます!
春のおすすめコーデ
春は日中になるとシャツやトレーナーで過ごせる暖かい気温になることが多いものの、朝晩はまだまだ冷え込む時期。
寒暖差に対応できるように、インナーとしても着用できる軽量のダウンジャケットや、ダウンベストを用意しておくと便利でしょう。
メンズ
軽量ダウンの定番といえるユニクロの「ウルトラライトダウンコンパクトジャケット」。
首元をクルーネックとVネックにアレンジできる仕様で、インナーとしても着用しやすいのがうれしいポイントです。
レディース
ザ・ノース・フェイスの「アストロライトフーディ」は、かわいらしいデザインながら、軽さと保温性の両方を兼ね備えたダウンジャケット。
撥水加工が施されているため、多少の雨なら弾いてくれます。
ザ・ノース・フェイス アストロライトフーディ
夏のおすすめコーデ
夏は通気性や速乾性に優れた服がおすすめ。足元はアウトドアサンダルなどを持っていくと、サイトで涼しく過ごせるでしょう。
シンプルな着こなしになりやすいため、何かひとつアクセントとなるアイテムを取り入れるのがおしゃれに見せるポイントです!
メンズ
コロンビアの「ロイヤルクリークショートスリーブTシャツ」は、身体の汗に反応して生地を冷やす冷却テクノロジー「オムニフリーズゼロ」を搭載。
フロントのワンポイントモデルとバックプリントモデルの2種類があります。
コロンビア ロイヤルクリークショートスリーブTシャツ
レディース
ジーアールエヌアウトドアの「HIASOBI BIG BEN OVERALL」は、難燃加工が施されているため、焚き火やバーベキューをするときにぴったり!
ポケットがたくさんついていて、機能面でも細部にこだわりが詰まったアイテムです。
ジーアールエヌアウトドア HIASOBI BIG BEN OVERALL
秋のおすすめコーデ
秋は春と同様、昼夜の寒暖差に要注意。天気予報をチェックしたうえで、ダウンジャケットやフリースジャケットなどを用意しておくとよいでしょう。
秋らしいブラウンやカーキ系のカラーが映える時期でもあるので、意識して取り入れてみるのもおすすめです!
メンズ
チャムスの「キャンピングパーカー」は、アウトドアシーンだけでなくタウンユースにも使いやすいマウンテンパーカーです。
袖裏や裏地にはネルチェック柄が使われており、おしゃれなキャンパーの心をくすぐるポイントが盛りだくさん!
チャムス キャンピングパーカー
レディース
コロンビアの「シアトルマウンテンウィメンズジャケット」は、シャギーフリースと2wayストレッチ素材のリバーシブル仕様。
そのため、1着持っているとさまざまなスタイリングが楽しめます。
コロンビア シアトルマウンテン ウィメンズジャケット
冬のおすすめコーデ
冬のキャンプでは、何よりもまず防寒対策を第一に考え、保温性の高い服装を選びましょう。
特に足元は冷えやすいため、靴下を重ねて履いたり、ムートンブーツを履いたりして、万全の備えをしておく必要があります。
メンズ
高い難燃性を持つスノーピークのFR(Fire Resistance)シリーズの「FRダウンプルオーバー」。
サイドファスナーポケットの裏地はウォームポケットになっており、冬の厳しい寒さに耐えられるような工夫が施されています。
スノーピーク FR Down Pullover
レディース
エーグルの「ゴアテックスアニカジャケット」は、2レイヤーのゴアテックス素材を採用。
冬場のレイヤリングにも十分対応できるゆったりしたシルエットですが、ウエストにはドローストリングがついているので、着こなしの幅が広がります!
エーグル ゴアテックス アニカ ジャケット
こんな服装は嫌だ!キャンプのNGコーデ3選
キャンプの服装に決まりはありませんが、以下のような格好は避けたほうが快適に過ごしやすくなるでしょう。
1. 肌の露出が過剰な服
夏のキャンプでは薄着の人も多くいますが、過剰に肌を露出した服で1日中過ごすのは、虫刺され防止や紫外線対策などの観点からあまりおすすめとは言えません。
また、夏であっても夜になると肌寒い気温になる可能性があるので、基本的には上着を持っていくようにしましょう。
2. 汚れが目立つ真っ白な服
キャンプでは土や炭などの汚れが服についてしまうことが多々あります。そのため、真っ白な服を着ていくと、かなり汚れが目立ってしまう可能性も。
また、焚き火やバーベキューをするのであれば、煙のにおいがつくのを避けたい服は着ていかないようにしましょう。
3. 毛羽立ちが目立つ服
毛羽立ちが多い綿やレーヨンの服は、火が服に燃え移る「着衣着火」の危険性が高いので注意が必要です。
特にキャンプ初心者の場合、焚き火をする際は前述したような難燃性の素材を使った服を着ておくことをおすすめします。
※参考:東京消防庁|着衣着火
自分が快適に過ごせる服装がベスト
ここまでキャンプに適した服装やおすすめのアイテムを紹介してきましたが、冒頭に述べたとおり「これが正解」というものはありません。
実際にキャンプ場に行くと、ファッションやキャンプスタイルは人それぞれであることがわかるはずです。
この記事で紹介したコーディネートや注意点を参考にしつつ、自分が最も快適に過ごせる格好を考えてみましょう!