焦がすことで見て美味しい!食べて美味しい!
こんがりと香ばしいお焦げって食欲をそそりませんか? 独特のカリッとした食感もたまりませんよね。料理では一般に「焦げる=失敗」となることが多いですが「焦げ」にも魅力があるんです。
アウトドア料理では火加減が難しく、ついつい焦がしてしまいがちですよね。ならばいっそのことお焦げが引き立つキャンプ飯を作っちゃいましょう!
焦がすことで見て美味しい、食べて美味しいキャンプ飯を紹介します。
焦がすとこんな魅力が増す!
料理を焦がすと食感と風味が変化します。「パンはきつね色にこんがり焼いた方が好き」「焼肉は炭火焼に限る」なんて感じたことがある方、実は知らないうちに焦げの魅力に取りつかれているのかもしれません。
次の2点がまさに「焦がしの魅力」といえるでしょう。
カリカリ&サクサク食感
料理を焦がしたときに味わえるサクサク、カリカリ、パリパリとした食感! これは説明もいらないくらい好きな方が多いのでははないでしょうか。
キャンプなら焚き火で気軽に炙ることができるので、いろんな料理をカリカリアレンジしてみてもいいですね。
調味料を焦がすと風味に深みがでる
醤油やバターなど調味料を焦がすと、味や風味に深みがでてきます。熱いフライパンに醤油を回し入れたときの香ばしい匂いなんて最高です。焼き鳥のタレも炙られて香ばしい風味になりますよね。
焦がし醤油、焦がしバター、焦がしチーズ、焦がしマヨネーズ……いろんな調味料をちょっと焦がすことで、いつもと違った顔を見せてくれます。
お焦げの王道!カリカリごはん!
シンプルに「お焦げ」と言ったらごはんを想像しますよね。キャンプ飯でもごはんのお焦げは王道中の王道。
偶然できたお焦げを見つけてテンションがあがったことありませんか? まずはごはんのお焦げの紹介です。
飯盒で炊くごはん
キャンプ飯ではお馴染みの、飯盒で炊いたごはん。
その魅力はなんといってもお焦げではないでしょうか。底にできるきつね色のお焦げの食感。
自宅の炊飯器ではなかなか再現できない、キャンプ飯ならではの楽しみです。飯盒を火にかけてお米が水分を吸収した後に鳴る、パチパチという音がお焦げができはじめている合図です。
お焦げファンなら少し長めに火にかけて、あえて意図的にお焦げを作っちゃいましょう。
焼きおにぎり
ごはんをあえて焦がすのにうってつけなのが、外はカリカリ中はしっとりの焼きおにぎり。余ったごはんの定番アレンジですね。
焼いているときにボロボロと崩れがちですが、上手に焼き上げるにはコツがあります。まずは冷めたご飯を固めに握ること。
そして網を十分に熱し油を引くこと。さらにある程度焼けてから醤油を塗ることがポイントです。
夜に炊いたごはんなら、次の朝には冷えているので焼きおにぎりモーニングもいいですね。
石焼きビビンバ
これぞ「おこげを楽しむ料理」の代表といっても過言ではない石焼きビビンバ。石鍋の代わりにスキレットでできちゃいます。
肉やナムルを自宅で仕込んでしまえば、あとはスキレットにごま油を敷いて白米、ナムル、卵をトッピングして火にかけるだけ。
火入れ時間を調整しながらお好みのお焦げ加減を楽しめます。香り立つごま油とお焦げのハーモニーは絶品です。混ぜてから焦がせばキムチチャーハンのような味わいに。
肉をワイルドに焦がす
「キャンプ飯はやっぱり肉でしょ!」と楽しみにしているキャンパーも大勢いるのでは。焚き火でワイルドに焼き上げる肉は格別に美味しいです。
ジューっと音を立てて表面が焦げていく過程は肉の醍醐味。大自然のなかでこんがり焼けた肉にかぶりつく贅沢を味わいましょう。
ローストチキン
ファミリーキャンプやアウトドアパーティにオススメなのがローストチキン。ダッチオーブンで大胆に丸焼きにするとワイルドに楽しめます。
まるでオーブンを使ったようにこんがりと焼き上げれば、盛り上がること間違いなし! 鳥皮を少し焦がすとパリッパリになりますよ。
焼き鳥
炭火でパチパチと焼かれる焼き鳥の表面の焦げ。タレの香ばしい香り。お酒好きキャンパーのおつまみにいかがですか?
キャンプで焼き鳥をする場合は竹串だとすぐ燃えてしまうので、回転しないスキュアーに肉や野菜を指して焼くのをオススメします!
一人用の焼き鳥ができるミニ焚き火台も多数販売されているので、気軽にチャレンジできますよ。
ステーキ
これぞシンプルかつ究極!? 肉をがっつくにはステーキが一番。グリルフライパンを使って焼くとお店のように網目状に焦げ目をつけられます。
焼きあがっていく様子を眺めているだけでヨダレがとまりません。仕上げに醤油をたらして焦がし醤油味にしても相性抜群です。
パン系も焚き火でこんがりと
パンやナンなど小麦生地系の料理も少し焦がすと香ばしくパリパリ、サクサクになります。アウトドアでパンを焼くことも珍しくありませんよね。
火加減はなかなか難しいですが、焦がすことでサクサク感を出すことができますよ。
焚き火パン
焚き火でパンを焼いてしまうというアイデア料理。棒に生地を巻きつけて、最初は遠火、膨らんできたら火に近づけて焼き上げましょう。
サクサクふわふわの焼きたてパンが手軽に楽しめます。ファミリーで焚き火を囲みながらパン作りというのもアリですね。
ピザ
ピザをアウトドアで焼き上げるのにオススメな器具はダッチオーブンです。蓋に炭火をのせて、上からもしっかり焼くのがポイント。
生地はもちもち、表面はパリッとした本格的なピザが作れます。ほどよく焦げた生地と香ばしいチーズがとろりと伸びるピザはグルキャンで盛り上がること間違いなし!
デザートだって焦がすと美味しい!
お次はスイーツ系。ちょっと意外に思うかもしれませんが、甘いものと、ちょっと苦みのある「焦げ」は相性抜群。ケーキにブラックコーヒーが合うように、深みのある相乗効果を発揮してくれるのです。
バームクーヘンキャラメリゼ
バームクーヘンの上に砂糖をのっけてバーナーで焼き上げると、キャラメルでコーティングされたパリパリの「バームクーヘンキャラメリゼ」のできあがり。
砂糖を焦がすとほろ苦いキャラメルになるので、これはいろいろなアレンジが楽しめそうですね。
焼き芋
アルミホイルにさつま芋を包んで、焚き火に放り込むだけでできちゃう手軽さが嬉しい。皮を剥くと現れるホクホクのさつま芋は冬の醍醐味でもあります。
ちょっと焦げすぎてしまっても、皮の部分だけそぎ落としてしまえばOK。
焦がし上手な調理器具
焚き火でお焦げ料理を作る際は火の通りや、焦げ具合のバランスをとることが重要です。表面に美味しそうな焦げがつく、そんな焼き方ができるオススメの調理器具をご紹介!
グリルパン
底が波型になっているのできれいな焦げ目がつけられます。熱伝導率が高く高温になるので、ステーキをこんがりジューシーに焼き上げることができます。
ロッジ グリルパン グリルパン6 1/2インチ
ダッチオーブン
アウトドアでオーブン料理をする際に活躍する分厚い蓋つき鍋。ピザやローストチキンを「表面パリパリ、中しっとり」に仕上げるためには欠かせません。
スノーピーク 和鉄ダッチオーブン26
焚き火台
焚き火台に網をのせ直火で調理すれば、素材に直接火が加わるのでお焦げを作りやすいです。とりわけ串焼きや焼き鳥、焼きおにぎりにぴったり。
ユニフレーム ファイアグリル
焦げを恐れずに大胆に楽しもう!
いかがでしたか? お焦げの魅力はまだまだ計り知れません。大自然のなかでキャンプをするならば、料理も大胆に焦げを恐れずに楽しんじゃいましょう!
自分で焦がし具合を調節しつつオリジナリティを発揮してみれば、意外と美味しい発見があるかもしれませんよ。
チキン料理を極めたいなら……
焼き鳥をはじめ、焦がし料理の定番食材チキン。さらにいろんな調理法にチャレンジしてみませんか?
Let’s enjoy to eat the delicious burnt cuisine!
焦がし料理を楽しもう!