車内天井は収納スペースに活用できる!
車の収納スペースを増やす方法として、ルーフキャリアの設置を検討する人も多いかもしれませんが、適合するパーツ選びや設置費用など、車種によっては取り付けのハードルが高い場合もあります。
そんなときに視野に入れたいもうひとつの手段が、車の天井を収納スペースとして活用する方法です。
釣り竿やサーフボードといった普通に積載するとかなりスペースが必要になる長物や、かさばりがちなキャンプ用品も、アイディア次第でスマートに積載することができます。
車内天井収納の自作方法
車内天井の収納スペースは、車種によっては工具不要で、ある程度DIYに慣れている人なら作業時間30分程度で自作することができます。
自作方法の例を以下の3つのステップに分けて説明するので、ぜひ参考にしてください!
1. 100均商品もOK! 必要なアイテムを揃える
車内天井にどんな収納スペースを作りたいのかによって必要なアイテムは異なりますが、今回は「インテリアバー(×2)」「車載用ネット」「結束バンド」の3つを用意しました。
クレトム インテリアバー プラス
カーメイト INNO トランクネットM
トラスコ ナイロン結束バンド 100本 TRJ100B
また、100均で売っているネットや結束バンドを活用して自作することも可能です。ただし、重い荷物を収納する場合は、上記のような専用の商品を使うのがおすすめ。
100均商品でDIYにチャレンジする場合は、収納するものをあらかじめ想定しておき、十分な強度があるかしっかりと確認しましょう。
2. インテリアバーをアシストグリップに取りつける
インテリアバーの魅力のひとつは、設置が非常に簡単なところ。まずは、取っ手を車のアシストグリップに引っかけます。
次に、運転中にガタつかないよう、付属のゴムで固定。なんと、インテリアバーの設置はたったこれだけで完了です!
前後のアシストグリップにそれぞれインテリアバーを設置すれば、長いアイテムを載せておくことも可能。キャンプ用品なら、ポールやベンチなどの積載に最適です。
3. 結束バンドでインテリアバーにネットを取りつける
上記の画像にも写っていましたが、ネットとインテリアバーの組み合わせもおすすめ。いろいろなものを載せられるようになり、使い勝手が向上します!
そして、ネットの設置方法も驚くほど簡単なんです。まずは、インテリアバーと同様に、付属のフックでネットをアシストグリップに引っかけます。
次に、ものを載せたときになるべくネットがたわまないように、結束バンドでインテリアバーに固定します。これでネットの設置も完了です!
車内天井収納のおすすめアイテム
ここからは、車の天井収納におすすめのアイテムを以下の種類別に紹介していきます。
なお、車内の構造によっては取り付けられない可能性もあるので、購入前にあらかじめ適合車種などを確認し、取り付け可能かどうかを確かめておきましょう。
インテリアバー
インテリアバーは、釣り竿やポールなど棒状のアイテムを乗せたり、ハンガーを引っ掛けたりといった使い方ができます。
アシストグリップを利用して取り付けるアイテムがほとんどで、車内天井の左右を横断して取り付けるタイプのほか、壁に沿って縦に取り付けるタイプもあります。
自作方法で紹介したように、ネットと組み合わせるとさらに便利です!
クレトム インテリアバー プラス
上記で紹介したクレトムのインテリアバープラスは、アシストグリップに引っかけて固定するだけで簡単に設置可能。
伸縮幅が大きいので、さまざまな車に取り付けることができるでしょう。
クレトム インテリアバー プラス
テルッツォ 車室内キャリアバー EA600HG
テルッツォの車室内キャリアバーはアートフットを採用。上向きに取り付ければバーが天井に近くなるので省スペースになり、下向きに取り付ければ収納スペースを拡張することができます。
アタッチメントが豊富なので、自転車やスノーボード、釣竿など乗せるものに合わせて用意すればさらに便利に使えるでしょう。
テルッツォ 車室内キャリアバー EA600HG
カーメイト 車内収納 クロスライド シリーズ NS123
カーメイト車内収納クロスライドシリーズのNS123は、側面の壁に沿って縦に取り付けるタイプのインテリアバー。
車種によっても異なりますが、アシストグリップを外した部分や車両のネジ穴などを使用して取り付けることが可能です。
カーメイト 車内収納 クロスライド シリーズ NS123
カーメイト ハンガーバーM 2本入り NS111
カーメイトのハンガーバーMは、上記の車内収納クロスライドシリーズのサイドバーに左右を横断する形で取り付けられる製品。
車内天井の空間をさらに有効活用することができます。釣り竿やスキー板、サーフボードを固定できるホルダー・ストッパーなど、オプションアイテムも豊富に用意されています。
カーメイト ハンガーバーM 2本入り NS111
槌屋ヤック マルチグリップバー RV-51
槌屋ヤックのマルチグリップバーは、クレトムのインテリアバーと同じく、アシストグリップに引っ掛けるだけで簡単に使うことができます。
横滑り防止材が付いているのでアシストグリップからずれにくく、バーにはゴムリングが付いていてハンガーを引っ掛けても落ちづらい作りになっています。
槌屋ヤック マルチグリップバー RV-51
ネット
ネットはインテリアバーに設置する以外に、直接アシストグリップに取り付けて単体で使えるタイプもあります。
網目の大きさによっても載せられるアイテムが変わるので、どんなものを積載するのか考慮して選ぶようにしましょう。
カーメイト INNO トランクネットM
上記の自作方法の項目で紹介したINNO トランクネットMは、6つのフックが付属。伸長率200%のよく伸びるゴムで、荷物をすっぽり包んでくれます。
インテリアバーと組み合わせたり、アシストグリップに取り付けたり、座席に置いたものを固定したりと、さまざまな使い方が可能です。
カーメイト INNO トランクネットM
テルッツォ ラゲッジネット 90×50 EA600NT
テルッツォのラゲッジネットは、ラゲッジスペースの収納や同社製のインテリアバーへの取り付けに使える製品。
10個のフックが付属し、取り付け位置も自由に変えられるので、ネットの一部分に負担がかかりづらく、たるみを軽減できます。
テルッツォ ラゲッジネット 90×50 EA600NT
エーモン OGC ラゲッジメッシュネット 60cm×90cm コード径4mm 8607
エーモンのOGCラゲッジメッシュネットは網目が細かいため、小さいアイテムを載せても隙間から落ちづらくなっています。
おしゃれなミリタリーカラーなので、無骨なスタイルにもマッチするでしょう。付属のフックは樹脂製のため、車に傷が付きにくい仕様です。
エーモン OGC ラゲッジメッシュネット 60cm×90cm コード径4mm 8607
MK&JAMT ロッドキャリー ラゲッジネット 86×57
MK&JAMTのロッドキャリーラゲッジネットは、レジャー用アイテムや釣り竿の積載にぴったり。マジックテープとゴム紐でロッドをしっかり固定できます。
2重のファスナー付きネットは、間に荷物を挟んで収納することが可能で、アイテムが落ちてくる心配はありません。
MK&JAMT ロッドキャリー ラゲッジネット 86×57
TKS カーゴネット 90×40
TKSのカーゴネットは網目部分が2重になっている強度が高いアイテムです。縁部分はナイロンで厚めに補強してあるため負担がかかりづらくなっています。
折りたたんでコンパクトに収納できるので、取り外して必要なときだけ使う場合にも適しています。
TKS カーゴネット 90×40
ベルト
ベルトは、インテリアバーと同じようにアシストグリップに取り付けて使うことができます。ハンガーやフックを引っかけたり、釣り竿を固定したりするための穴が付いているものが多いでしょう。
天井収納用として販売されているベルトはそれほど多くなく、荷物を固定する「ラッシングベルト」を利用して天井収納を作る方法もあります。
ベルトもインテリアバーと同じく、ネットを組み合わせることで収納スペースが広がります。
槌屋ヤック ハンギングベルト RV-70
槌屋ヤックのハンギングベルトは天井収納専用のベルトです。合計8個の穴が付いていて、ハンガーを吊るしたり、S字フックを取り付けてアイテムを吊り下げたりと、さまざまな使い方ができます。
また、ベルトの両端にはハトメが付いており、カラビナを使って取り付けることもできます。
槌屋ヤック ハンギングベルト RV-70
Petiwa 釣り ロッドベルト 車用ロッドホルダー
Petiwaの釣りロッドベルト車用ロッドホルダーは、名前のとおり釣り竿の積載に特化したベルトです。
釣り竿を通す穴はマジックテープでサイズ調節ができます。取り付けはバックルを利用してアシストグリップに付けるだけなので簡単です。
Petiwa 釣り ロッドベルト 車用ロッドホルダー
車内天井収納を導入するときの注意点
便利な天井収納ですが、導入するうえでの注意点もあります。以下のようなポイントはしっかりとチェックしておきましょう。
運転に支障が出ないように注意する
天井収納を導入するにあたって、運転席での動作に支障が出るような設置方法は避けてください。
また、荷物を積載しすぎて運転時に後方が見えづらくならないように注意しましょう。
軽自動車など天井が低い車には合わない可能性がある
軽自動車やコンパクトカーなどの小さい車は天井収納に向いていない場合があります。
リアシートが2列以上ある車はアシストグリップが多い分、レイアウトの幅が広がりますが、リアシートが1列しかない車は十分な収納スペースを確保できない可能性があることを留意しておきましょう。
また、天井が低いと特に後部座席に人が乗る際の快適度が下がる点にも注意が必要です。
重すぎるものは乗せないようにする
天井収納に載せる荷物が重すぎると、落下してしまったり、ネットがたるんで車内が圧迫されたりする可能性があります。
ネットの張り具合などによっても差はありますが、真ん中に棒を増やしてゆるみづらくする、そもそも重いアイテムを載せないようにするといった工夫が必要になるでしょう。
DIYで車をもっと便利に使おう!
上記のとおり、車内の天井収納はDIYで比較的簡単に自作可能です。アイディア次第で収納方法は無限大! 収納スペースを増やして、車をさらに便利に使ってみましょう。