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焚火のマナーグッズ

【ノーモア迷惑タキビスト】正しい焚き火のために知っておきたい3つの心得&関連グッズ

アウトドアで盛り上がる焚き火ですが、マナー問題が深刻です。これまでも特集してきたテーマですが、今一度再確認しておきませんか? 今回はアウトドアのプロである牛田浩一さんが「正しい焚き火の3つの心得」を教えてくれます。あると安心なオススメグッズも紹介してくれているので、迷惑タキビストにならないためにも要チェックです!

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目次

アイキャッチ画像作成:編集部

焚き火のマナーが問われる今日この頃……

焚火の跡

提供:倉川真吾

焚き火はアウトドアの醍醐味ですが、正しいマナーを知ってこそ思いっきり楽しめるもの。初めて焚き火に挑戦するという方はもちろん、キャンプへ行き慣れている方も意外と守れていないことがあるかも!?

正しい焚き火について、アウトドアのプロに聞いてみた

牛田浩一さん

牛田浩一

B.O.W代表取締役。アウトドア用品の輸入会社を経て、アウトドア専門のPRとして独立。撮影コーディネートからイベント運営まで多岐に渡って活躍し、“アウトドアの何でも屋”としても知られる。著書「キャンプ雑学大全2020」。

正解を知るには不正解を知っておくことも大切。この記事ではアウトドアのプロである牛田さんを先生に迎え、焚き火でやってしまいがちなNGと正しい方法、さらに持っておきたいマナーグッズについて学んでいきましょう!

心得1:熱によるフィールドへのダメージを減らそう

背の低い焚き火台でフィールドを焦がしてしまうのはNG!

焚き火の熱で芝が焦げてしまった状態

牛田さん
たとえ直火でなくても、自然の中で焚き火をするなら気をつけなければいけない点はたくさんあります。訪れた先のキャンプ場で、こんな場所を見かけたことはありませんか?

これは焚き火の熱で芝が焦げてしまった状態。芝の上で背の低い焚き火台を使用すると、このように熱で黒く焼けてしまうことがあります。

対策1:火床は地面から20cm以上開けるのが基本

火床は地面から20cm以上空ける

撮影:編集部
牛田さん
まず利用するキャンプ場で“どんなスタイルの焚き火ができるか”を事前に確認すること。場所によっては焚き火は地面から何センチ離す、などルールが定められている施設もあります。

芝だけでなく土中のバクテリアを守るためにも、火床は地面から20cm以上(目安:500mlペットボトル1本分)空けるのが基本。焚き火台も、それにならったものを使うのが良いでしょう。

地面〜火床高が20cm以上の焚き火台はこちら

ユニフレーム ファイアグリル

●サイズ :430×430×;330(網高)mm ●収納時サイズ:380×380×70mm ●重量:2.7kg ●材質:炉・ロストル/ステンレス鋼 スタンド・焼網/鉄・クロームメッキ ●分散耐荷重:20kg

キャプテンスタッグ ヘキサ ステンレス ファイアグリル

●サイズ :(約)幅475×奥行410×高さ300mm ●収納時サイズ :(約)570×470×厚さ60mm ●重量 (約):3.8kg ●材質 本体・底板/ステンレス銅、バーベキュー網・目皿・スタンド/鉄(クロムめっき)

牛田さんオススメの焚き火台はこちら

スノーピーク 焚火台 M スターターセットと焚火台 ベースプレートスタンド L/M

スノーピーク 焚火台 M スターターセット

●セット内容:焚火台 M 炭床Pro M 焚火台ベースプレートM 焚火台Mコンプリート収納ケース 焚き火台M  ●サイズ:350×350×248mm  ●収納サイズ時:450×515×32mm  ●材質:本体/ステンレス  ●重量:3.5kg[JAN] 4960589142668---- 炭床Pro M  ●サイズ:250×250×20mm  ●材質:鋳鉄(クリア塗装)  ●重量: 2.4kg 焚火台ベースプレートM  ●サイズ:360×360×7mm  ●材質:スチール(黒塗装)  ●重量: 1.3kg 焚火台 M コンプリート収納ケース  ●サイズ:600×500×60mm  ●材質:6号帆布(パラフィン・PU加工)、アクリルテープ(中芯:PP)、ナイロンメッシュ、プラスチック  ●重量:約480g

スノーピーク 焚火台 ベースプレートスタンド L/M

●サイズ:W440×D440×H107mm ●収納時サイズ:W619×D20×H107mm ●材質:スチール ●重量:1.8kg

牛田さん
焚き火台の代名詞であるスノーピークの「焚火台」。ベースプレートだけだと盛大に焚き火をしたあとにベースプレート下の芝が焦げているなんていうこともありますが、プラスこのスタンドがあれば安心です。

対策2:メッシュの焚き火台は耐熱シートを使おう

火床がメッシュの焚き火台

撮影:フィグインク
牛田さん
ソロキャンパーを中心に最近人気なのが、火床がメッシュの焚き火台。

軽量コンパクトさが売りですが、薪が落ちやすく風の影響を受けやすいという点がデメリットもあります。

火床がメッシュの焚き火台と耐熱シート

出典:楽天市場
牛田さん
焚き火台とシートはセット使いを基本として、先ほど紹介したような耐熱シートも用意しておきましょう。

メッシュ焚き火台と一緒に持っておきたい耐熱シートはこちら

ロゴス 焚き火シート

●サイズ:(約)80×60cm ●収納時サイズ:(約)15×1.5×20cm ●重量:(約)270g ●素材:ファイバーグラス ●耐熱温度:500℃

ムラコ アンチスパークラグ レクタ

●サイズ:680 × 490 mm ●重量:110 g ●素材:耐熱クロス, シリコンコーティング(黒色面)

牛田さんオススメの耐熱シートはこちら

ベルモント 焚き火プロテクトシート

ベルモント 焚き火プロテクトシート

●サイズ:約60×56cm ●重量:約350g ●材質:シート/厚口アルミニウム、グラスファイバー繊維、ハトメ/スチール、編糸/アラミド
牛田さん
多くの焚き火台シートは難燃ではあるものの熱は地面を通り、芝サイトで火床の低い焚き火台を使うとシート下が焦げてしまうこともあります。

ベルモントの「焚き火プロテクトシート」はその問題を克服したシートで、不燃グラスファイバー繊維の表面に厚口アルミニウムを蒸着。アルミニウムの熱放射の力で地面に熱が伝わる前に空中に放射されるので、地面へのダメージを劇的に軽減できるんです。

ファイアーサイドアウトドア エンバーマット

●サイズ:1.5×1.7m ●重量:1,650g ●素材:グラスファイバー、シリコン

牛田さん
その他溶接工向けなどプロユースのスパッタシートもありますが、価格は少し高めです。

手頃なところでは定番のロゴスや、2021年にコールマンからリリースされた「ファイアープレースシート」があります。特大サイズの焚き火台を扱うファイヤーサイドアウトドアの「エンバーマット」は、1.5×1.7mというビッグサイズが魅力です!

耐熱シートを使わず、一石二鳥なオプション品のある焚き火台を選ぶのも手!

ベルモント 焚き火プロテクトシート

撮影:フィグインク
牛田さん
メッシュの焚き火台をこれから購入しようという方には、こんな選択肢も。オプションをうまく活用しながら対策できる、目からウロコな焚き火台もありますよ!

牛田さんオススメのメッシュ焚き火台はこちら

ベルモント TOKOBIとTOKOBIアイアンプレート

ベルモント TOKOBI

●サイズ:約415×460×320mm ●収納時サイズ:約260×460×60mm ●重量:約2.2kg ●薪量:5kg以下 ●耐荷重:ワイヤーシェルフ1段につき8kg ●材質:18-8ステンレス  

ベルモント TOKOBIアイアンプレート

●サイズ:鉄板/約402×225×板厚2.3 側板/約210×195×2枚 ●重量:鉄板/約2kg 側板/約315g×2枚 ●材質:ブルーテンパー材、18-8ステンレス

牛田さん
メッシュの火床を最大限に活用できる焚き火台と、そのオプションアイテム。

下への熱を調理に使いつつ地面への熱も遮断するアイデア商品で、もちろん火床の上で鉄板としても使えます!

熱を反射する「ヒートシールド」付きの焚き火台も!

ファイアーサイドアウトドアトレイルブレイザー

出典:モチヅキ

ファイアーサイドアウトドア トレイルブレイザー

●サイズ:30×30×28cm ●収納時サイズ:4×4×35.5cm ●重量:1.45kg ●耐荷重:20.4kg ●材質:アルミ(フレーム)、グラスファイバーアルミコーティング(ヒートシールド)、ステンレス(メッシュ)
牛田さん
こちらも火床はメッシュながら、熱を反射させる“ヒートシールド”が付いているため地面への熱を遮断。グリル用の網も付いているので、バーベキューもできますよ。

心得2:【風に煙】近隣サイトに配慮しよう

他の人のテントと近いところで焚き火をするのはNG!

キャンプ マナー

牛田さん
風が強いときに焚き火をすると火の粉が飛び、近隣のテントに穴をあけてしまうことも。

穴の開いたウェア

撮影:編集部
牛田さん
ちなみに風については他者へのマナーというだけでなく、自身のウェアにも影響が。

ウェアに穴が開いていることに後から気づいた……なんて経験がある方もいるんじゃないでしょうか。

対策1:焚き火は落ち葉や枯葉の上では避け、近隣との距離が取れる位置で

焚火をしている男性

出典:PIXTA
牛田さん
万が一風の影響で引火してしまわないよう、焚き火台を置く場所に落ち葉や枯葉が多ければ、少し広めに払っておきましょう。

もちろん危険と判断した場合は中止を。また、なるべく近隣と距離が取れるようにサイトの中央で焚き火をするレイアウトにしておくと良いですね。

対策2:火の粉が飛んでいくのをカバーする陣幕をもっておく

ロゴス TAKIBI de JINMAKU 使用イメージ画像

出典:LOGOS
牛田さん
焚き火用の陣幕も、有効なマナーアイテム。最近では手頃な価格のものからひとつでたくさんの用途を兼ねた便利なアイテムなど、各メーカーが色々な陣幕をリリースしていますよ!

手頃でオススメな陣幕はこちら

ロゴス TAKIBI de JINMAKU

●サイズ:(約)幅90×奥行90×高さ101cm ●収納時サイズ:(約)幅14×奥行56×高さ7cm ●重量:(約)2kg ●幕帯:(約)幅90×奥行86×高さ90cm ●素材:ファイバーグラス(シリコンコーティング)、スチール

フィールドア 焚火ウインドスクリーン

●サイズ :(約)220cm×74cm ●収納時サイズ :(約)42cm×9cm×9cm ●重量:(約)1.5kg ●材質:本体/ポリエステル65%、コットン35% ポール/スチール

牛田さんオススメの陣幕はこちら

スプーンフル 焚き火トート

スプーンフル 焚き火トート #56

●サイズ:76×W130×52cm(展開時)      バッグ時(マチ無し)49×38cm、(マチあり)39×33×10cm ●容量:約13L

スプーンフル 焚き火トート #57

●サイズ:展開時/100×180×72cm    バッグ時(マチ無し)/69×50cm、(マチあり)/49×40×20cm ●容量:39L

牛田さん
オススメは手頃でスペックも信頼できるロゴスに、ユニークなところではスプーンフルも。

火ばさみやグローブなど焚き火台グッズを収納できつつ、風防にもなるという画期的トートバッグで、生地は難燃素材のため火の粉にも強い仕様です。

対策3:火の粉を無暗に飛ばさない「火吹き棒」があると便利

火吹き棒を使用している様子

出典:PIXTA
牛田さん
焚き付けや火を大きくするときにうちわでバタバタ扇ぐ人も多いですが、これも灰や火の粉を飛ばすきっかけになってしまうことも。

安全かつ効率的に火起こしができる、火吹き棒もオススメです。

スマートな着火に役立つ火吹き棒はこちら

ブッシュクラフト ファイヤーブラスター

●サイズ:約476mm ●収納時サイズ:約92mm ●重量:本体/約21g  ケース/約5g ●素材:本体/ステンレス ケース/本革

キャプテンスタッグ 火吹き棒

●サイズ( 約 ):16×20×長さ110〜480mm ●重量( 約 ):40g ●材質: 本体/アルミニウム合金( 表面加工=アルマイト ) スライド部/ステンレス鋼 収納バッグ/ポリエステル

牛田さんオススメの火吹き棒はこちら

ベルモント 焚き火ブロウパイプ ポンプ付き

ベルモント 焚き火ブロウパイプ ポンプ付き

●サイズ:ブロウパイプ/φ2.5×85cm ポンプ/約φ5.2×21cm ●収納時サイズ:23.5 ●重量:約130g ●材質:本体/ステンレス・真鍮、グリップ/天然木、アクセサリー/天然木・革
牛田さん
こちらは空気を送り込むパイプにダブルアクションポンプ(押しても引いても空気を送れる)が装着できるので、楽に強力に送風できますよ。

口を付けず呼気を使わないので、このご時世にも重宝します。

マナーを守りつつ、自分の身も守るウェアの着用も忘れずに!

グリップスワニー ファイヤープルーフポンチョ

出典:楽天
牛田さん
安全に焚き火をするなら、自身の服装も心掛けておきたいところ。

最近では穴あきを防ぐことができるキャンパス生地や難燃素材のウェアも多く出ていますよ。

牛田さん
焚き火ウェアの定番ブランド「グリップスワニー」のポンチョは、難燃素材「ファイアーシールド」採用。

その強度は従来の5倍に強化され、頼もしくアップデートされています!

対策4:薪は乾燥しているものを選ぶ

湿った薪

出典:PIXTA

薪から煙が出ている様子

出典:PIXTA

牛田さん
薪を忘れたり、高いからという理由で周りの枝や倒木を拾ってきて燃やすのは基本NG。湿っていたり生木の場合は大量の煙が出るので周りに迷惑がかかります。

乾燥した小枝を折る様子
牛田さん
拾った木枝は生木の状態だと水分が蒸発することで煙が上がるので、乾燥しているものを選びましょう。

乾燥している小枝は水分が飛んでいるのでとても軽く、折ると「ポキッ」と乾いた音がします。

オススメの薪はこちら

心得3:使用後の炭や薪のマナーも大事

燃え残りの炭や薪をサイトに放置するのはNG!

放置された炭

提供:倉川真吾
牛田さん
残念なことに後を絶たないのが、炭や薪をそのままサイトに置いて帰ってしまうキャンパー。

これには困惑しているキャンプ場も多く、利用ルールを厳しくせざるを得なくなった施設もたくさんあるのが現状です。

対策:燃え残った木炭は再利用できるので、火消し壺を用意しておく

ユニフレーム 火消し壺SUSを使用して炭の処理をしている様子

牛田さん
キャンプ場は場所を借りているので、帰るときは来たとき以上に綺麗になっていることがマナー。燃え残った木炭は再利用できるので、火消壺を用意しておくと良いですね。

炭の再利用に便利な火消し壺はこちら

キャプテンスタッグ 火消し壺 火起こし器

●サイズ(約):火消しつぼ:外径190×高さ240mm(本体のみ)、火起こし器:外径160×高さ200mm(本体のみ) ●重量(約):1.5kg ●材質:火消しつぼ本体・ふた・火起こし器本体:亜鉛めっき鋼板、ハンドル・つる・取っ手:鉄(クロムめっき)

ロゴス マイティー火消し壺

●サイズ:(約)20.5×27cm ● 内寸:(約)16.9×20cm ●重量:(約)2.15kg ●素材:アルミニウム

牛田さんオススメの火消し壺はこちら

ユニフレーム 火消し壺SUS

●サイズ:本体/約φ180×180(深さ)mm、網/約φ160×140(深さ)mm ●材質:本体フタ:ステンレス鋼、パッキン/シリコンゴム(耐熱冷温度200℃--60℃ ●重量:約1.7kg ●満水容量:約4.4L
牛田さん
金物の街“燕三条”のメーカーならではの堅牢な作りで、ザルが付いているので再利用にも便利。取り出して天日干しすればまた使えますよ。

水で強制的に消火するので本体が熱くならず、ロックもしっかりできるので安心・安全です。

火消し壺の役割も兼ねたグリルを使うという手も

SOTO デュアルグリル

●サイズ:直径310×高さ170mm ●3段階調整使用焼き網高さ:高位置時/170mm、中位置時/1150mm、低位置時/1125mm ●収納時サイズ:直径310×高さ140mm ●重量:約5kg ●材質:フタ・本体・受け皿/アルミ鋳物、焼きアミ・炭受け/ステンレス、台座/ゴム、リフター/鉄(クロームメッキ)
牛田さん
こちらは鉄板にもなる蓋をバーベキュー後に被せてしまえば、そのまま火消し壺にもなるという便利アイテム。

手間と荷物を削減できるアイテムを使うのもひとつです。

炭の持ち帰りには牛乳パックが使える!

牛乳パック

出典:PIXTA
牛田さん
使用後の牛乳パックを使って炭を再利用する方法もありますよ。水を入れた牛乳パックに炭を少しずつ入れて消火させて、少し放置。

ちゃんと消火されていることが確認できたら中の水を捨て、ガムテープなどで蓋をして持ち帰ります。帰ってから乾燥させれば、また使えます!

最低限の焚き火マナーを心得てから、出かけよう

焚火

出典:PIXTA

今回牛田さんが教えてくれた心得はかなり基本的なことですが、空前のキャンプブームでトラブルが後を絶たないのは、この基本的なことが守れていないキャンパーの多さゆえかもしれません。

これから焚き火を始める方だけでなくある程度経験のある方も、今一度正しい焚き火の基本を見直してみませんか?