焚き火ラバーたちの日帰り焚き火スタイル拝見 vol.02
第2回目の当連載。一言に「焚き火」と言っても人によって楽しみ方は様々です。それが感度の高い方たちなら尚更個性が出てくるもの。職種や経歴がバラバラだけど「アウトドア好き」という共通点でフィールドに集まった4名、焚き火を通して道具やスタイルの違いを紐解いていきます!
2022/09/08 更新
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編集者
CAMP HACK編集部
月間550万人が訪れる人気No.1キャンプメディア『CAMP HACK』。累計制作記事本数は8,000本以上。環境省等の行政機関、「髙島屋」や「niko and ...」といったクライアントとの連携実績多数。また、TBSテレビ『ラヴィット!』等、各メディアで登壇機会多数の編集部員も所属。
CAMP HACK編集部のプロフィール
制作者
岡本546
フリーランスの浪費家。雑誌・WEBメディアを中心に編集から執筆までこなす一方で、物欲先行型の衝動買いをライフワークとするダメ大人。今日も服・ギア・クルマの整備と浪費に余念がない。
岡本546のプロフィール
アイキャッチ・本文写真撮影:相澤有紀
みんなはどんな焚き火スタイル?
![横にならんだ4人の男女](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0572.jpg)
ファッションやアウトドアに精通する焚き火ラバーたちの、スタイルと道具をフィーチャーするこの企画。初回をお送りしてから早いもので1年も経過しておりました……。今回も、僭越ながら執筆者含めた4名の焚き火スタイルにフォーカスしていきます。
場所は都心からクルマで1時間弱、神奈川県の中津川沿いの無料キャンプエリアにて実施! 今回も個性豊かな焚き火スタイルと焚き火を楽しむためのテクニックについて聞いてきました。
参加メンバー紹介
![フリーランスディレクター/ミュージシャン 久世直輝](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0528.jpg)
フリーランスディレクター/ミュージシャン 久世直輝さん
大手セレクトショッププレスを経て独立。現在は人気ファッションブランドの商品企画、ブランドやビジュアルディレクション、イベントプロデュース、PRに携わりつつ、自身がディレクションする「NAOKI KUZE」「Wu Xing」という2つのブランドを立ち上げる。またミュージシャン「ナオキ・クゼ」としての顔も持ち、都内を中心に精力的に活動する。
![絵描き リーイズミダ](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0521.jpg)
絵描き リー イズミダさん
アメリカ留学時に絵について学び、2019年より本格的に絵描きとして活動をスタート。アパレルブランドやセレクトショップ、大手百貨店などとのコラボレーションが話題を呼び、ライフスタイルを彩る若手アーティストとして注目される。プライベートでは「便乗系キャンパー」を自称。
![ファッションプロダクトコンサルティング 田口"ジャッキー"岳佳](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0485.jpg)
ファッションプロダクトコンサルティング 田口”ジャッキー”岳佳さん
フリーランスで様々なブランドの生産管理などをおこなうファッション業界の便利屋さん。一方で、ラウンジミュージシャンとして毎週水曜日に藤沢・8ホテルにて「MUSIC DELIVERY WEDNESDAY」を主宰するなどDJとしての活動する。焚き火に合う選曲も朝飯前♪
![ライター 岡本546](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0544.jpg)
ライター 岡本546
アウトドアファッション誌、モノ系ファッション誌の編集部に在籍後フリーランスに。病的な散財力に定評があり、自身の物欲センサーに任せて“モノ”をディグり続ける。当企画の発起人であり、編集・執筆も担当。
寒風吹きすさぶ中、まずは基地づくり
![シェルターを広げる](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0466.jpg)
寒かったので最初にシェルターを張ります。中でストーブ焚いて避難所に。
![シェルターのポールを立てる](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0474.jpg)
![シェルター完成](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0480.jpg)
みなさんのご協力によりあっという間に張れました! ありがとうございます。
風を防ぐだけですでに温かい気がする! じっとしていると寒いけど(笑)居住性が高くていいですね~!
と参加者から上々の評判を得たシェルターはこちら。
ヘリノックス タクティカルフィールド6.0
●収納サイズ:W72×D30×H27 cm ●重量: 8.7kg
ベースを整えたところで各々焚き火台を準備
![焚き火台を準備する久世](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0596.jpg)
![焚き火台を準備するジャッキー](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0605.jpg)
![焚き火台を準備する岡本](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0627.jpg)
さすが、みんな焚き火台が個性的だなぁ。前回もだけど定番って感じの焚き火台が出てこないから気になっちゃう!
私はキャンプって基本連れて行ってもらうことがほとんどなので、極力荷物を小さくしたいんですよね。
そもそも自力で行く気がないからせめてスペースは最低限におさめようと思って(笑)。だけど久世さんのやつがワタシのより小さくてズルい!
でも小さすぎると薪がそのまま乗らんから、その辺は良し悪しちゃう?
リーちゃんの焚き火台、ケースがA4ファイルくらいなのに出すと大きくてビックリしたよ!
そんなリー イズミダさんの焚き火台はこちら。
![リーイズミダの焚き火台 ベルモント「TABI」](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0642.jpg)
ベルモント TABI
●サイズ:237×360×170 ●収納時:178×360×15 ●重量:約423g ●耐荷重:約15kg ●材質:チタニウム、18-8ステンレス
これ去年の春に発売されて8ヵ月くらいで1万数千台売れたらしいよ!
たしかになかなか手に入らなかった! キャンプ仲間がドヤ顔で使ってたからきっと良いものだと思ってマネました(笑)。
値段もちょど良いし、さっきも言ったとおり携帯性抜群だし、薪が燃えている姿もカッコいいの!
そんな余裕を見せる久世さんの焚き火台がこちら。
SOLA TITANIUM GEAR 「Super Naturestove #1」 ¥14,080 「Super Naturestove #1」詳細は
こちらなかなか手に入らないんですか!? なおさらズルい。
(笑)。たまたまタイミングよく入荷したときに買えたねん。チタン製だから何しろ軽くて持ち運びラクラク。あとは結構料理するんやけど、五徳もフレキシブルで使いやすいで。
ちょっとボクも仲間に入れてよ。ボクのもメッシュだよ!
知る人ぞ知るジャッキーさんの焚き火台がこちら。
pronodoors 「Fire Starter」 ¥20,680 「Fire Starter」詳細は
こちらよく見るとすごくシンプルな構造だね! なんか山みたいでスタイルいいなぁー。
風防があるメッシュの焚き火台ってちょっと珍しいかなぁ?って。でもすごく軽いし、五徳もしっかりしているからお湯を沸かしたり、ダッチオーブンで料理したりできるよ。
ちょっと高さあるのもエエな。前かがみになりすぎて、たまに腰イタぁってなるし。
やっぱメッシュの焚き火台ってマニアックでカッコいいなぁ。
いやいやベルモント使っている人も十分マニアックだと思うよ(笑)
最後に岡本の今回の焚き火台がこちら。
![岡本の焚き火台 ウルフ&グリズリー「グリルM1 エディション with ファイヤーセット」](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0644.jpg)
ウルフ&グリズリー ファイアーセーフ
●サイズ:W28.6cm×H27.8cm×D5cm ●収納時サイズ:W29.2cm×H10.5cm×D2cm ●重量:910g ●素材:ステンレススチール
火床の高さでいったらもはや地面。だから直火感を楽しめる焚き火台です。
これはなんかゴツくて546くん(岡本)的よな(笑)
でも収納サイズはみんなに負けてないくらい小さくなるよ! あと五徳がめちゃくちゃ優秀なんだけど、いかんせんちょっと高い。2つ合わせて25,000円弱はなかなか決意が必要だよね。
でも男心をくすぐるところはたしかにあるよね。使ってみたい!って思わせる何かが!
ほんとそれ!結局その誘惑に勝てず、ここにあるワケです……。
焚き付け作りから着火!
![ハンマーとナイフを持って焚き付け作りに勤しむ岡本](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0655.jpg)
小型の焚き火台が集まったため、ハンマーとナイフを持ってせっせと焚き付け作りに勤しみます。
![焚き付け作りに挑戦するイズミダ](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0671.jpg)
焚き付け作りをやってみたくなった人。
![薪を割るリーイズミダ](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0689.jpg)
レベルアップした人。
ということで各人、無事着火。
![着火した焚き火台](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0725.jpg)
まったり焚き火時間を楽しむ
![火を囲みながら小休止する4人](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0727.jpg)
着火したところで火を囲みながら小休止。
3人揃って「はーい!」
![お湯を沸かすジャッキー](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0732.jpg)
スタイルが完璧にできあがりすぎているんですよ、ジャッキーさん。
Hayama Log Cabin Coffee 「150g Mountain(左)」 ¥1,540、「150g Seaside(右)」¥1,320 「150g Mountain」 、「150g Seaside」詳細は
こちら![リュックから荷物を取り出すジャッキー](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0744.jpg)
キャンプなので山をイメージしたほうのコーヒーにするね!
![食パンが並べられたホットサンドメーカー](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0733.jpg)
![火にかけられたホットサンドメーカー](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0756.jpg)
で、こうなりました。
![コーヒーとホットサンドを手にしてニッコリするイズミダ](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0794.jpg)
ニッコリ、満足!
あれなかなか重労働で、喉乾いたし、お腹減ってたとこでした。満たされる~!
これだけ喜んでくれる人がいるならみんな作りがいがあっていいね(笑)。ということでちょっと本題に戻って、皆さんの冬キャンプの防寒グッズ、焚き火グッズを拝見しますね~!
冬キャンプの防寒ウェア&焚き火グッズ
MOUNTAIN SMITH 「PUEBLO DOWN JACKET」 ¥60,500
詳細はこちら
POST OʼALLS 「#2131R SB40-R 5D」 ¥52,800
「#2131R SB40-R 5D」詳細はこちら
じゃあまずは久世くんのアイテムから! ダウンの下にライトオンスのデニムカバーオールを合わせるって感じね。
やっぱ設営するまでとか寒いからダウンはかなりヘヴィなのがエエな! いまっぽいハイロフトで抜群温かく、この冬ヘビロテしているのがこのダウン。
ただちょっと火の粉が怖いから火の周りでは脱ぐけどな(笑)。カバーオールはシャツのように軽いからレイヤードもしやすくて使い勝手もいいで。
日中、陽が射してたらたしかにそれくらいでいいけど、暮れてきて寒くなったらどうするの?
そのときはダウンを着込んで、上からブランケットを羽織る感じやな。
NEUTRALWORKS. 「N/ Down Coat」¥66,000
「N/ Down Coat」詳細はこちら
Snow Peak 「TAKIBI Denim Vest」 ¥37,400、「Sailor Cloth Apron」
スノーピーク TAKIBI Denim Vest
●素材:コットン54%・アクリル30%・コーデュラ(R)ナイロン16%(FR)
紅一点のリーちゃんは女性らしいアウトドアスタイル! でも汚れそう(笑)
ちゃんとアウトドア由来のブランドたちだからいいんですよ、汚れても。
今年の冬一番着ているのがこのニュートラルワークスのダウンコート! 長くて軽くてもう最高♡超温かいです。これユニセックスなので男性にもおすすめっすよ!
厳密には、片方がエプロンで片方がベスト。アウターの上からでも着れるかな? って思って。結局デニムのほうは着なかったけど(笑)
なかなか女子で、この手のベストを2着備えている人はいないなぁ~。
そのまま仕事でも使うんですよ。なので次会うときはペンキだらけだと思います。
なるほど! でもそれを欲しいって人いそうだな。絵の具の飛んだ焚き火ベストとかめっちゃカッコいい!
SHORT PANTS EVERY DAY「WINDY LADY STOLE」「WINDY LADY STOLE」詳細はこちら
![ナンガ「TAKIBI FIELD ANORAK PARKA」](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0871.jpg)
ナンガ TAKIBI FIELD ANORAK PARKA
田口くんはさすが、ヘビーデューティやね。70年代のアウトドアズマンって感じ。
厚手のニットを着て来たから焚き火用のシェルと首に巻物をす流だけだよ! ナンガ の焚き火パーカはポケットもたくさん付いているからバッグいらず。細かいアイテムを全部詰め込んでます。
んーなんか赤が気分なんだよね、年末からずっと。ごめんそれだけ(笑)
どちらにしてもそのTPOに合わせたコーディネート力は参考になります!
![ナンガ「TAKIBI FIELD ANORAK PARKA」を着ているジャッキー](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0856.jpg)
じゃあすいません、最後にかるーくボクのアイテムを……。
MOUTAIN RESEARCH 「VEST WITH CONCHO BUTTONS」
HORSE BLANCKET RESEARCH 「HORSE BLANCKET」まずはベストはフロントがフルレザー仕様になっていて発売されたときは焚き火ベストなんて言われていた記憶があります。だけど背面はナイロンなので、まんまと穴を開けてしまい……。
なのでいまは轟々と燃えているときにブランケットを羽織って火の粉を避けています。
それ羽織ってたらなんか鬼滅っぽいな~! 柄は炭治郎やけど見た目は悲鳴嶼さん!(笑)
言われると思ったわ~(笑)。以上、焚き火スタイルを見させてもらったワケですが、やっぱ冬場は足元が冷えるので最後に足元も見せてください~!
冬キャンプの履き物
まずはブランドストーンが久世くんとリーちゃんのおふたり!
![久世が履いているBlundstone「ORIGINALS」](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0918.jpg)
![イズミダが履いているBlundstone「ORIGINAL」」](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0902.jpg)
Blundstone ORIGINALS
●素材:アッパー/スムースレザー、スウェード(ブラックのみ) アウトソール/TPU ●サイズ:23.5cm〜28.5cm
でもこれはカブるべくしてカブっているよね。それだけブランドストーンの浸透がすごい。
そうですね。何にでも合わせられるし、水にも悪路にも強いし。
![キーン「Anchorage Boot III WP」](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0908.jpg)
キーン Anchorage Boot III WP
素材:アッパー/防水フルグレインレザー ライニング/防水透湿素材KEEN.DRY
第1弾のときに勝山さんと平沼くんが履いているのをみてすぐ買いに走った一足。
ブランドストーンよりアウトドア感を強めて、さらにヒート機能を持たせた一足って感じだね。ただ無骨すぎるのと梅雨時期はさすがに暑くて履けないから、街履きやレインブーツ的な役割もかねて考えるならブランドストーンのほうが良さそう。
今時期のキャンプやアウトドア専用で考えるなら抜群だけど!
![ダナー「Men's Light II Boot」](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0915.jpg)
ダナー ダナーライト
素材 :アッパー/フルグレイン防水レザー ライニング/キャンブレル、ゴアテックスブーティー アウトソール/ビブラム・クレッターリフト
ダナーライトを合わせるあたりもはやコスプレだね(笑)。いや褒めているのよ?
ヒドっ(笑)。でもあながち間違いじゃないかも。山に行くならとことん山っぽい格好したくなる性分で。今回は焚き火だから山に焚き火をミックスしたスタイルをイメージして来たから。言い得て妙だね!
実際テント泊するとなると、純粋に脱ぎ履きが面倒くさいから避けちゃうけど、今日みたいに特に脱ぎ履きする予定がないときだったら最高の一足だよね。何も不安がない。
そんなにみんな褒めるならワタシもコレ一足買おうかな?
リーちゃん面倒臭くて絶対履かへんくなるからやめとき(笑)
新たなギアとの出会いは楽しい!
![和気藹々と焚き火を楽しむ4人](https://images.camphack.jp/wp-content/uploads/2021/01/IMG_0818.jpg)
一行はそのあと、撮影もそこそこに日がな一日、和気藹々と夕暮れまで焚き火を楽しみました。
様々なキャンパーがどのような焚き火台を使っているのか、少しだけ覗いてみるとまさに多種多様! まだ知らないギアとの出会いは、じつにワクワクしますね!