折りたたみ電動アシスト自転車とは?
「折りたたみ電動アシスト自転車」とは、折りたたみが可能な電動アシスト自転車のことです。
電動アシスト自転車は、モーターの力だけで進むのではなく、あくまで漕ぐ力をサポートする機能が付随したものなので、道路交通法上でも運転免許が不要な軽車両(自転車)にあたります。
※参考:「ペダル付電動自転車」の走行(使用)に注意してください!|警視庁
折りたたみ電動アシスト自転車は、折りたたみ自転車と電動アシスト自転車の両方の良いところを併せ持っていますが、注意したい点もいくつかあります。
持ち運びや保管がしやすい
折りたたみ電動アシスト自転車はコンパクトに収納できる分、車にも積み込みやすいので、旅先でも気軽にサイクリングを楽しめます。
軽量でコンパクトなモデルならバッグに入れて電車などで持ち運ぶ「輪行」も可能で、キャンプやレジャーなどでも活躍すること間違いなし。
また、家の中での保管もしやすく、駐輪場が確保できないときでも屋内に収納可能な点もメリットです。
走行の負担が少ない
電動アシスト機能により、ペダルを漕ぎやすくなるので、脚力が弱い方や年配の方でも登り坂などをスイスイ走行できます。
長距離を走行するときも脚にかかる負担が少なく、快適にサイクリングを楽しめるでしょう。
ミニベロタイプは路面の影響を受けやすい
折りたたみ自転車は車輪が20インチ以下の「ミニベロ」タイプも多数。車輪のサイズが小さいものは漕ぎ出しの負担が少ないというメリットがありますが、路面や段差の影響を受けやすくなります。
逆に、タイヤが大きいと、持ち運びやすさや収納性など、折りたたみの良さが薄くなるのがネックです。
バッテリーなどがある分本体は重め
電動アシスト自転車はバッテリーなどが付属しているため、一般的な自転車よりも本体が重くなる傾向にあります。そのため、折りたたみとはいっても、階段などで持ち上げて移動するとなると一苦労になることも。
折りたたみ電動アシスト自転車の中には12kg前後の軽量モデルもあるので、重さがネックに感じる方は検討してみましょう。
折りたたみ電動アシスト自転車の選び方
折りたたみ電動アシスト自転車を選ぶときには、デザインなどの見た目の良さも大切ですが、走行距離や走行場所などの実用シーンを想定するのがポイントです。
以下の項目を参考に、ご自身の乗り方に合わせて最適なものを選びましょう。
持ち運ぶ機会が多い場合は軽量なものがベスト
車や電車などに持ち込んだり、家の中に保管したりするために持ち運ぶ機会が多くなりそうであれば、15kg以下程度を目安にできるだけ軽いものを選ぶのがポイント。
折りたたみ電動アシスト自転車の中には、キャスター付きで転がして持ち運べるものもありますよ。
長距離や毎日乗るならバッテリー容量を重視
バッテリー容量が大きい電動アシスト自転車は、1回の充電で走れる距離が長くなります。そのため、長距離を走ったり、毎日のように使用したりするなら、バッテリー容量を重視して選ぶのがおすすめです。
電動アシスト自転車のバッテリー容量は主に「Ah(アンペアアワー)」という単位で示されているので、比較の際はチェックしてみましょう。なお、容量が大きくなるほど値段が上がる傾向にある点は留意してください。
乗り方に応じてタイヤのサイズや変速ギアをチェック
前述のとおり、タイヤのサイズは走りやすさに影響します。ストップ&ゴーが多い街乗りに使うなら漕ぎ出しの負担が少ないコンパクトなものを、長距離走行の機会が多く安定性を重視するなら20インチ以上のものを選ぶなど、乗り方に合わせて選びましょう。
また、坂道を登ることが多い場合は、変速ギアが付いている自転車だと便利です。
道交法の基準も理解しておく
電動アシスト自転車は、道路交通法でペダルを漕ぐ力とモーターによる補助力の比率の基準が定められており、基準に適合しない電動アシスト自転車で道路を走ると法令違反になってしまいます。
過去には消費者庁から注意喚起情報が出されたこともあるので、国家公安委員会の型式認定を受けた製品に貼付できる「TS(Traffic Safety:交通安全)マーク」があるかどうかなどをチェックしておくと安心です。
※参考:道交法の基準に適合しない電動アシスト自転車に乗るのはやめましょう! まずは、お持ちの自転車の型式について確認をしましょう!|消費者庁
折りたたみ電動アシスト自転車のおすすめ
ここからは、以下の種類ごとに折りたたみ電動アシスト自転車のおすすめモデルをご紹介します。使用シーンやライフスタイルに合わせて、ぴったりのものを選んでみましょう。
15kg以下の軽量モデル
まずは、重さ15kg以下の軽量モデルです。車に積み込んで出かけたり、輪行を楽しみたい方におすすめ。また、階段で持ち上げて運ぶ場合にも、負担がかかりにくくなります。
トランスモバイリー NEXT163
持ち運ぶために作られたという、最小・最軽量クラスの走りを追求した折りたたみ電動アシスト自転車です。その重さはわずか11.9kg。
折りたたむとコンパクトになるので、女性や年配の方でも持ち運びやすく、車のトランクにもすっぽりと収まります。アウトドアやレジャーシーンで持ち運んで使いたい方におすすめです。
トランスモバイリー NEXT163
ハリークイン PORTABLE E-BIKE
本体重量約14.6kgの軽量タイプながらも、容量7.0Ahを採用しており、航続距離が長くロングライドにも最適です。
前輪駆動方式の電動ユニットが力強いアシストを実現してくれるほか、他に見やすい操作パネルなどの機能面も充実。カラーはレッド、ブラック、スコッチブライトの3種類です。
ハリークイン PORTABLE E-BIKE
おしゃれな人気モデル
次に、おしゃれな見た目の人気モデルをご紹介します。機能面だけでなくデザインにもこだわって選びたい方はチェックしてみてください。
ベネリ ZERO N2.0 FAT
重さは19.0kgと少しずっしり感はありますが、グリップシフトタイプのシマノ製外装7段変速を装備していたり、最長90kmの走行が可能なリチウムイオンバッテリーを搭載していたりと、機能面は充実。
ミリタリーグリーンやマットブラックなどのカラーで、スポーティーな見た目がかっこいいモデルです。
ベネリ ZERO N2.0 FAT
パナソニック オフタイム BE-ELW074
スポーティな走りを実現するギア設定と、路面状況に合わせて最適な変速を可能にする外装7段変速を搭載。
3ステップで簡単に折りたたみができ、持ち運びも可能なので、自転車を使うシーンの幅も広がります。直線的な太めのフレームが、スタイリッシュでおしゃれな印象を与えます。
パナソニック オフタイム BE-ELW074
アントレックス ONEBOT E-Bike S6
シンプルながらも目を引くデザインとカラーリングがかっこいいモデル! 3段階のアシスト機能で、走り出しからスムーズに加速します。
コンパクトに折りたためるのでレジャーや旅先でもサイクリングが楽しめるでしょう。小さなキャスター付きなので折りたたんだまま転がして移動が可能という優れものです。
アントレックス ONEBOT E-Bike S6
安い値段で買えるモデル
最後に、記事執筆時点で10万円以下で買えるスタートモデルをご紹介します。電動アシスト自転車を初めて使う方や、使用頻度が少ない方におすすめです。
ペルテック TDN-206
お手頃価格ながら、安心のシマノ製6段変速ギアで快適な走行をサポートします。搭載しているリチウムバッテリーは、「エコモード」時には約40km以上もの距離をアシストしてくれるので通勤や通学、街乗りにも最適。
買い物に便利なフロントバスケットも装備されているので、荷物も楽々運べます。
ペルテック TDN-206
ハマー 電動アシストFDB20EB
明るいイエローが印象的なデザインのモデル。スイッチをオンにするだけの簡単操作でアシスト機能を発動でき、バッテリー本体から残量も確認可能です。
さらに、鞄や荷物を乗せたり、カゴを装着したりできる便利なフロントキャリアつきなのも嬉しいポイントですね。
ハマー 電動アシストFDB20EB
イードリップ EDR-FB01
通常方式のモーターよりも磁気抵抗が少なくなるブラシレスモーター採用で、電動アシスト自転車にありがちなモーター音のうるささが軽減されます。
また、荷物を運ぶのに便利なカゴやパナソニック製のLEDライトも装備。帰りが遅くなる通勤や買い物などのシーンでも使いやすいです。
イードリップ EDR-FB01
HoldOn Q1J
最大100kmという長距離走行が可能で、少ない充電回数で長持ちするバッテリーを搭載。重量は16.7kgと比較的軽量で、持ち運びにも最適です。
バッテリーを利用して、USB電源ポートからスマホの充電も可能なので、ナビゲーションしながらでも充電切れを心配せずにすみます。バッテリーをフレームに内蔵しているスタイリッシュデザインもおしゃれですね。
HoldOn Q1J
KAIHOU SUISUI Street
外装6段ギアと3段階のアシスト機能で、風向きや路面の状況などに合わせた快適な走行が実現します。
シンプルで操作性の良いパネルからはライトの点灯・消灯もスイッチ可能。ブラックとレッドのシンプルな2色展開です。
KAIHOU SUISUI Street
シトロエン MG-CTN20EB
すっきりとしたスタイリッシュな見た目で、女性にも人気が高いデザインになっています。折りたたむとコンパクトになり、車などにも積み込めるので、レジャーやアウトドアでも活躍してくれそう。
フロント部分にはキャリアがあり、鞄や荷物を乗せたり、カゴを装着したりと便利に使えます。
シトロエン MG-CTN20EB
フィールドチャンプ MG-FCP26EB
折りたたみには見えない、26インチタイヤのどっしりした安定感が魅力のモデル。
いわゆる「ママチャリ」に近く、小さなタイヤが苦手な方や、普通の自転車に近い乗り心地を求める方におすすめ。大き目のカゴには、買い物後の荷物もしっかり収納できます。
フィールドチャンプ MG-FCP26EB
走行前に確認したい注意点は?
ここからは、自転車を購入したらやるべきこと、確認したいことを解説していきます。
必須装備を揃える
折りたたみ電動アシスト自転車は鍵やカゴ、スタンドなどの装備が標準でないこともあるので、必要に応じて準備しましょう。
また、ベルやライトをつけずに公道を走ると道路交通法違反になってしまうので、お出かけの際は忘れないように注意が必要です。
※参考:自転車の交通ルール|警視庁
保険に加入する
近年、自転車による事故は大きな問題となっており、自治体によっては保険への加入が義務化されているところもあります。
すでに加入している保険などに付帯されているケースもあるので、まずは加入状況を調べたうえで、必要な手続きを取るようにしましょう。
※参考:東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例|東京都 都民安全推進部
スタイリッシュに街を走ろう!
折りたたみ電動アシスト自転車は、コンパクトに収納して車に入れて持ち運んだり、室内に保管したりしやすいのがメリット。軽量タイプやデザイン性に優れたモデル、お手頃価格のものなど、その種類はさまざまなので、普段の走行距離や乗り方に合ったものを選ぶのがポイントです。お気に入りの折りたたみ電動アシスト自転車を見つけて、街中をスタイリッシュに走りましょう!