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「キャンプで寝れない…」そんな人に試してほしい!コレ使ってから、寝袋でも朝までグッスリだよ

キャンプでの寝具は永遠のテーマ。コットを買い足し、寝袋を買い直し……と試行錯誤を繰り返すキャンプ道具No.1です。そして忘れてはならないのが、枕。今回はあの人気ブランドが発売した枕を、実際に使ってみました!

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目次

枕ってどうしてる?

キャンパーの皆さん、枕ってどうしてます? 納得のいくマットや寝袋にたどり着いたものの、枕は手つかず……という方も多いのではないでしょうか。筆者もその1人で、枕はウェア等をてきとうに丸めて済ませています。

どれを選べばいいのか……?

Amazonで「キャンプ 枕」で検索したところ、山のように候補が出てきました。大半がエアーを注入して膨らませるタイプですね。筆者はエアー枕を使っていた時期もあるんですが、あのクニクニとした感触が苦手なんです。あとは眠っているうちにどっかに行ってしまう問題も……。

そんなふうに枕については諦めつつあったのですが、見逃せない新商品に出会いました。

あのナンガが枕を発売!?

高品質なダウン寝袋でおなじみのブランド・NANGA(ナンガ)が、いつの間にか枕を発売していました。その名も「SLEEPING BAG PILLOW(スリーピングバッグピロー)」。さんざん寝袋で高評価を得てきたナンガが、ここにきてわざわざリリースしたということは、きっと何か画期的なのでしょう。

しかし公式サイトやECサイトを見ても、いまいち構造がわからないんですよね。これは現物を確認するしかありません!

    NANGA スリーピングバッグピロー

    生地ポリエステル
    中綿ポリエチレンパイプ
    サイズフリー

    現物をチェック!

    ということで現物を入手しました。クッション性のあるメッシュの収納袋に入っていて、なんだかクールな存在感を放っています。

    中身を取り出しました。なるほど、側面はこうなふうになっていたんですね。ドローコードが編んであって、枕といえどギア感があります。いったいこのドローコードは何に使うのか……そのへんじっくり見ていきましょう。

    ディテールはこんな感じ

    まず形状が独特です。上の方は寝袋のフードにフィットするようにカーブになっていて、下の方はショルダーウォーマーを邪魔しないように配慮されているとのこと。完全に寝袋専用の枕ですね。

    各サイズは画像の通り。こうしたスペックは公表されていないので、数値はすべて筆者による実測です。厚さは約8cmとありますが、これはもっとも厚い部分。中央がくぼんでいて、ドーナツ状の隆起があります。

    ひっくり返してみました。くぼみを創出するステッチが確認できますね。そしてその上にはファスナーが。

    ファスナーを開けると内部にアクセスでき、ざく切りになったストローが無数に入っていました。本製品は通気性に優れた「パイプ枕」です。

    ドローコードを絞ると……

    ドローコードをぎゅぎゅっと絞ってみました。すると全体が縮こまっていき、厚さが増しました。

    ドローコードを絞るビフォーアフターで、このように違いが現れます。絞る前は最大8cmの厚さだったのが、絞った後は最大12cmほどに。また全体的に硬い感触となりました。

    これは高さや硬さを、お好みで調節できる機能ですね。ナイスアイデアです。

    実際に寝袋にセットしてみた

    実際に寝袋にセットしてみました。寝袋はノーブランド品の3シーズン用で、封筒型とマミー型を合わせたような謎モデル。フードがあるので、そこに本製品がぴったりと収まりました。

    というわけで本製品は、寝袋の頭側がマミー型でないとフィットしません。完全に四角い封筒型の場合は、本製品のフォルムが持つメリットを享受できないようです。

    フードのドローコードをちょっと絞れば、ますます本製品はジャストフィット。ただしすっぽりとフードをかぶって顔だけを出したい場合、若干フード内が窮屈になりそうですね。

    さて寝心地は……?

    試しに寝袋に入り、枕の感触を確かめてみました。覆面購入した製品なので忖度する必要はないんですが……正直、未体験レベルの心地よさでした。エアータイプのクニクニ感とは無縁で、パイプ枕の気持ちのいい感触が味わえました。筆者はパイプ枕特有の、カサカサ音も好きなんですよね。

    寝返りを打ってみました。横向きで寝る場合は若干低いと感じましたが、そこはドローコードで微調整できます。また寝返りを打つときに、枕がずれないのが快適でした。

    ……と期待が高まったところで、これらをテントに入れて実際にオーバーナイトしてみましょう。

    実際に一晩寝てみた

    おはようございます。ゆうべはちょっと呑みすぎましたね……じゃなくて、こちらは起き抜けの寝床です。恥ずかしながら寝袋がグシャグシャになっていますね。

    しかし本製品はこの通り。寝袋のフードにハマッたまま、しっかりと位置をキープしています。何度寝返りを打っても、一晩中、安定して頭を支えてくれました。

    あとはこの、イチョウの葉というかキノコというか、独特の形状が思いのほか快適でした。「ショルダーウォーマーを邪魔しない」ための形状なんですが、結果として首の根元の方から支えてくれる感があり、快眠できました。

    気になったところはある?

    荷物にはなります

    エアー注入式ではないので、収納状態はそれなりにかさばります。筆者はエアー枕が苦手なのでこのトレードオフを受け入れますが、エアーでもしっかり眠れるキャンパーにとっては、大きすぎると感じられるかもしれません。

    タオルを巻きにくい形状

    こちらはドローコードを絞った状態で、真上から見たフォルムです。形状が独特なのは寝袋での使い心地を追求した結果であり、そこには感謝しかないのですが、タオルなどを巻きにくいんですよね。

    衛生的に直に頭が触れるのは避けたい、しかしどうやって?……と悩ましい思いをしました。タオルをただ敷いただけではズレが気になり、どうしたものかと思っています。

    ドローコードを処理する必要が

    ドローコードは絞っても絞らなくても、ある程度は余ります。これが就寝時に肩の下にあると、異物感を覚えて気になりました。枕の下に避難させる、あるいは邪魔にならないように編み込み部に巻きつけておくとよさそうです。

    枕以外の用途でも

    本製品は腰に当てるクッションとしても使うことができそうです。キャンプ用チェアで腰が痛くなってしまう方にとっては、枕とクッションの二刀流ギアとなるでしょう。

    クルマのシートでも同様ですね。キャンプ場に向かう長距離ドライブで、腰の負担を和らげてくれるかもしれません。そして就寝時には首を楽にしてくれる……それほどリーズナブルなアイテムではありませんが、枕以外にも活用できるのはコスパ的に嬉しいですね。

    エアピローでは寝た気がしないあなたに!

    当初は「なぜナンガが今ごろ枕を!?」と思った本製品ですが、実際に使ってみて、満を持してリリースされたのだとわかりました。寝袋での使い勝手を追求した形状は、さすがナンガの仕事だと思います。

    あとはエアー注入式ではない、パイプ枕なのが嬉しかったですね。もちろんこれは意見が分かれると思いますが、筆者は自宅ではそば殻の枕を使っており、通気性がよくて多少のカサカサ音が出る枕が大好物です。

    残念ながらカラバリはありませんが、何かカバーを用意するなど、創意と工夫で自分なりのアイテムに仕上げたいところ。それもまた新たな楽しみとなるでしょう。

    ナンガがさりげなく発売したキャンプ専用枕、その出来は秀逸でした。

      NANGA スリーピングバッグピロー

      生地ポリエステル
      中綿ポリエチレンパイプ
      サイズフリー

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