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※テント内での火気使用は、メーカー推奨の使用法にならって正しくお使いください。また幕内で火器を使用する際は自己責任となります。もし使用する際は換気を十分おこない、一酸化炭素報知器を必ず使用しましょう。
オールシーズン活躍するテントが欲しい!

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冬キャンプの暖房といえば、灯油ストーブや電気毛布など、さまざまな手段がありますが、薪を無心でくべる楽しさや、炎の揺らぎによる情緒を味わえる薪ストーブは特別な存在です。
今回はそんな薪ストーブが使えるテントをテーマに、選び方のポイントを解説しつつ、コスパに優れた薪ストーブ対応テント「ソロ&デュオ向けモデル」を10点、価格順にピックアップ!
憧れの薪ストーブキャンプに挑戦したい方は要チェックです。
テントを選ぶときにチェックすること
まずは、薪ストーブが使えるテントとそうでないテントの違いや、安全のための大事なポイントを解説しておきます。テント内で火器を使う都合上、安全対策は超重要です。
1|煙突穴付きか

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薪ストーブを使用する場合、煙突を幕外に出す必要があります。本体だけでなく煙突自体も高温になるため、テントの生地に直接煙突が触れると、熱で溶けてしまったり、焦げてしまったりします。
薪ストーブを始めたい方は、今回紹介するテントのように煙突を通すための穴や、穴あけ用のスペースがあらかじめ設けられているテントがおすすめ! さらにホール部分が耐熱素材でできているかも重要なポイントです。
煙突の熱の影響を受けないよう、テントに「ストーブジャック(煙突ガード)」を設置することもできます。以下記事を参考にしてください。
▼「ストーブジャック」取付レビュー
2|テントの上下にベンチレーターがあるか?

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次に大事なポイントが換気。テントの上下に給気と排気のためのベンチレーターが付いているかどうかは大事なポイントです。
出入り口やメッシュ窓・通気口となるベンチレーターを多く装備したモデルなら、換気の面でも安全性が高いです。薪ストーブの使用の際は、安定した燃焼と一酸化炭素中毒対策のためにベンチレーターを開放しましょう。
雪が降っている場合は、積雪でベンチレーターが埋まって不完全燃焼を起こす場合があるので、天候のチェックも忘れずに!
▼一酸化炭素チェッカーも必須です
3|テント生地は、難燃性のあるTC素材がベター

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今回紹介しているテントの素材は、TC素材(ポリエステル・コットン混紡)採用モデルと、ナイロンなど化繊素材のものがあります。
安全性を高めるなら、薪ストーブを使う場合TC素材のテントを選ぶのが良いでしょう。TC素材は、火の粉があたっても燃え広がりづらいという特性があります。
▼この他薪ストーブ使用時の注意点はこちらも参考に
煙突穴付きテント10選【価格順】

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ここからは煙突穴付きテントを価格順にご紹介します。2万円台で買えるモデルもあるので吟味してくださいね。
※紹介アイテムのスペック・仕様・価格は、記事作成時のものです。予告なく仕様等変更される場合があります。ご了承ください。
1|GOGlamping「G・G PUP2.0 前幕セット」
26,960円

「キャンプに行こう、自然こそ贅沢だ」というブランドコンセプトをもとに、手に取りやすい価格帯のテントを展開するブランド、GOGlamping(ゴーグランピング)。なかでも人気のパップテントがこちらの「G・G PUP2.0」。
パップテントとは、米軍でかつて使用されていた2ポールテントで、そのコンパクトさから「子犬の小屋」と呼ばれていたことに由来します。「G・G PUP2.0」は、そんなパップテントをベースにより多様なキャンパーのニーズに応えられるようにアップデートしたアイテム。
付属する2本のサブポールやガイロープでメインパネルの跳ね上げができるうえ、横からの雨風を防ぐためのサイドフラップを備えています。

さらにユニークなポイントが、セットに含まれている専用の前幕を取り付けることで、広さをアップする作り。
天窓のような設営アレンジができるので、プライベート空間を確保しつつ星空をテントの中から眺められるんです。

薪ストーブ用のホールは、テント横1箇所に装備。テントと前幕の素材が、難燃性に優れたコットンとポリエステルを混紡したTC生地でできているので、薪を入れた際などに発生する火の粉で空いた穴が燃え広がりにくくなっています。
デュオでの使用には向いていませんが、ブッシュクラフトスタイルの無骨なソロキャンプスタイルに最適なテントです。カラーはブラック、アーミーグリーン、サンドカラーの3色展開です。
GOGlamping G・G PUP2.0
設営サイズ(cm) | 365 × 200 × 155 |
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収納サイズ(cm) | 56 × 12 × 12 |
総重量 | 約6kg |
本体素材 | ポリコットン(ポリエステル(テトロン)65%+コットン(綿)35%) |
最大収容人数 | 1人 |
2|POMOLY「Dune Solo」
30,799円

3本のポールをキの字型に組むユニークな構造を持つ、ポモリーのソロ用ドーム型テント「Dune Solo(デューン ソロ)」。初心者でもクイックに設営可能ながら、耐風性も確保されています。
テントのメインファブリックは軽量で耐水性と強度に優れた20デニールのリップストップ・シルナイロンを使用。インナーテントが付属し、フライシート単体での設営可能です。

入り口横には、雨避けのためのフラップが付いた、薪ストーブ用の煙突穴スペースを装備(自身で穴あけ要。煙突の直径8cmまで)。防水ジッパー付きの煙突穴用カバーもついています。
インナーを取り付けた状態でも薪ストーブが使えるよう計算された配置です。大きく開く入り口のパネルは、市販のトレッキングポールやサブポールで跳ね上げも可能。

付属品を含めた総合重量は、2.7kgと軽量なので、クルマの積載量を抑えたい方はもちろん、自転車やバイクでツーリングキャンプをする方にもおすすめのテントです。
テントの詳細はこちら
3 |OneTigris「CONIFER」
31,000円

サバゲー用品の展開から始まった中国発のアウトドアブランド、OneTigris(ワンティグリス)の1〜2用テント「コニファー」。
こういったワンポール構造テントは、テントの中心にポールを立てる都合、スペースの使い方に制限ができがちです。しかし、このテントの場合は、ポールがVの字を逆さにしたような二股形状になっているので、空間を効率良く使えるようになっています。

テント本体には、火の粉が燃え広がりにくいTC生地を使用。2箇所のファスナーを開放し、サブポールを別途用意すれば、テントの半分を跳ね上げ、タープのように使えます。

もちろん、薪ストーブ用の煙突を通すためのスペースも標準加工(煙突の直径9cmまで)。薪ストーブを使わないときは、付属の煙突穴を塞ぐシートで雨を防げます。
テントの下部分には、外気を取り込めるスタイリッシュなベンチレーションも装備されているので換気もばっちり。インナーテントは別売りです。
OneTigris CONIFER
設営サイズ(cm) | 260 × 260 × 180 |
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収納サイズ(cm) | 60 × 20 × 20 |
総重量 | 約6.8kg |
本体素材 | 綿混紡(ポリエステル糸とコットン) |
最大収容人数 | 2人 |
4|OneTigris「GASTROPOD」
33,000円

薪ストーブを使用するなら2人、使用しないなら最大6人まで収容可能な、ワンティグリスのピラミッド型のワンポールテント「ガストロポッド」。
1人でもラクラク設営可能。この構造はガイラインをしっかり張れば風にも強い点が魅力です。

1〜2人用の「コニファー」同様、ファスナーを開放し、サブポールを2本別途用意すれば、テントの半分を跳ね上げ、リビングの空間を拡張できます。暖かい日中は入口を跳ね上げ、風が強いシーンや、夜はクローズするといった使い方が快適そうです。
煙突穴は、直径8cmまで対応。2つの短いポールで立ち上げる大きめな下部ベンチレーションも備えているので、換気も確保。この立ち上がりは換気だけでなく、ハイコットの配置しやすさや、圧迫感の軽減にもつながっています。
冬はもちろん、オールシーズン使えるテントです。
OneTigris GASTROPOD
設営サイズ(cm) | 400 × 400 × 230 |
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収納サイズ(cm) | 57 × 20 × 20 |
総重量 | 約5.4kg |
本体素材 | 70Dナイロン生地 |
最大収容人数 | 6人 |