便利な金具「テツコウモリ」で、カンタン・アウトドア DIY!
憧れのアウトドアDIY。自作のテーブルやシェルフに挑戦するものの、板同士をキレイに接続できず、苦労することもしばしば……。
でも、このタフな金具のDIYパーツ「テツコウモリ」を利用すれば、板と板をカンタンに組むことができるんだとか!
接続できる角度は、90°、135°、180°の3種。これらの金具を組み合わせて、様々なキャンプファニチャーが作れそうです。
テーブルにベンチ、シェルフ……思い通りのオリジナル品ができる!
自動車部品工場の協力のもと作られた「テツコウモリ」は、堅牢な圧延鋼板とアルミ合金製。亜鉛黒色メッキで錆にも強く、付属の3mm六角レンチだけで組み立て・分解が可能。
一旦組み立ててもバラせるから、車の積載も収納スペースも問題なし。キャンプにも好都合というわけです!
挟める板厚は、12mm〜20mm。ホームセンターで好みの板を探し、切断もホームセンターのカットサービスを利用すれば、ほぼ手間なしでオリジナルのキャンプファニチャーができちゃいます。
DIYが初めてでも大丈夫!?「テツコウモリ」で焚き火テーブルを製作してみた
今回は、基本的な90°と180°接続の「テツコウモリ」金具を4個ずつ使って、かねてより憧れだった、焚き火台を囲むテーブルを作ってみました。
DIY初心者の方でも、ぶきっちょさんでも大丈夫。カンタンに製作できるプロセスをご紹介していきますよ!
焚き火テーブル製作に必要な道具
長さ910mm、幅200mmと150mmの板2種を購入
板が厚いと持ち運びのとき重たいので、板厚は15mm〜18mmがいいでしょう。
天板用に、長さ910mm、幅200mm、厚さ15mmのパイン集成材(税込1,080円)を4枚、脚用に長さ910mm、幅150mm、厚さ15mm(税込880円)を2枚購入。
「テツコウモリ」90°と180°を使う
「テツコウモリ」は、天板と天板を繋げるために180°、天板の脚の接続用に90°をそれぞれ4個ずつ用意しました。
アイアンブロック テツコウモリ 180° 4個セット
アイアンブロック テツコウモリ 90° 4個セット
刷毛不要の塗料「ソリッドカラー」が超便利!
白木のままでもオシャレですが、塗装しておくと飲食物のシミや火の粉で焦げ目がついても目立たなくなります。好みの色に塗れば、手持ちのキャンプギアとカラーコーディネートだって可能に。
筆者愛用のオススメ塗料は、「ソリッドカラー」。刷毛もペイント薄め液も不要、ノンアルコールのウェットティッシュだけで塗れちゃうんです!
和信ペイント ソリッドカラー
サンドペーパーは粗目の240番と中目の400番を
ノコギリの切断面と、塗装前に全体を磨くのに使います。価格は5枚入りで税別150円程度です。それでは、道具が揃ったところで実際の作業に入りましょう。
工程① 板をカットする
テーブルには、丈夫で木目が美しく、反りや狂いの少ないパイン集成材が適役。板の幅はこのまま、天板は長さ910mmを切らずに使うので、ノコギリを使う手間が最小限で済みますよ。
板に印をつける
幅150mmの板からは、長さ400mmの脚を2本ずつカットします。幅200mmの天板の方は、角を落とすだけ!
カット寸法はこちら
天板用の板には、角からそれぞれ115mmのところに印をつけ、線で結んでください。ここを切り落とします。脚用の板は、長さを400mmずつ測って線を引きましょう。
ノコギリでカットする
ノコギリで天板の角を落としましょう。この部分に脚を取り付けます。
続いて、寸法通り脚をカット。ノコギリがない、切るのが面倒、そんな人はホームセンターのカットサービスへ! 切断1箇所につき幾らかの手数料で切ってくれますよ。サービス内容については、お近くのホームセンターにお問い合わせください。
断面と表面全体にサンドペーパーをかける
ノコギリで切ったところは240番のサンドペーパーをかけて滑らかにしておきましょう。全体に400番のサンドペーパーをかけ、細かなささくれを取っておくと、仕上がりがキレイです。
サンディングブロックや、板切れにサンドペーパーを巻き付けるとやりやすいですよ。
切断・研磨完了!
テーブル天板、脚がそれぞれ4枚できました。作業時間は、ここまでで約1時間ちょい。
工程② 天板と脚を塗装する
塗装は、お好みで実践してみてください! 木材に加工を加えずそのままテーブルとして使用するのも良いですし、長く愛用することを考えればニス塗装は必須と考えるといいですよ。
「ソリッドカラー ブラウン」で脚を塗装する
使い捨ての手袋またはポリ袋に手を入れ、丸めたウェットティッシュに「ソリッドカラー」を取り、木目に沿って塗り広げてください。
板の下に角材や割り箸等で下駄を履かせると、側面も塗りやすくなります。
「ダークブラウン」で天板を塗る
筆者の幕は、テントもタープもブラウン系。それに合わせて茶色のツートーンカラーにしてみようと思い立ち、脚は「ブラウン」、天板は「ダークブラウン」で塗り分けました。
色味が足りないときは、2回重ね塗りをするといいでしょう。
塗装完了!
「ソリッドカラー」の乾燥時間は約30分。乾きを待ちつつ作業し、塗装にかかった時間は2時間半といったところ。
写真のようなツートーンカラーに塗る場合、2回塗りなら、天板用、脚用ともに「ソリッドカラー」各色1本ずつで塗装できます。単色のみで2回塗りの場合、同色の「ソリッドカラー」を2本用意してください。
さらに強固な塗膜を作るには
汚れや雨に対してもっと強くしたい場合は、プラスアルファで水性ウレタンニスを塗り重ねるのがオススメ。匂いも少なく、水性なので使用後の刷毛などは水で洗えます。
今回は「ソリッドカラー」の上から「ツヤ消しクリヤー」で塗装しました。乾燥に約1時間かかるので、作業時間は裏表2回塗りで4時間程度です。
ニッペホームプロダクツ 水性ウレタンニス
工程③ 下準備完了!いよいよ「テツコウモリ」で組み立て
収納・運搬は束ねて
板の切断から塗装まで、ほぼ1日で完成しました。早速近くの公園に持って行ってデイキャンプ。100均のバックルベルト2本で束ねればコンパクトに携行できました。
天板を組む
まずは天板を四角く並べて、全体を確認。
天板を「テツコウモリ 180°」で挟み、六角レンチで板同士を接続。レンチの穴のある方が表側です。
天板を仮締めする
4枚の天板を組んでテーブルの形に。このときは、板が動かない程度の仮締めにしておきます。
脚を取り付け、全体を増し締めする
次に、「テツコウモリ 90°」で、天板のナナメ部分に脚を取り付けましょう。最後に、全ての「テツコウモリ」をしっかりと増し締めしてください。
焚き火テーブル、完成!
「テツコウモリ」が醸し出す雰囲気で無骨さが増し、渋いイメージにできあがりました。これならサイトコーディネートもバッチリ決まりそう! 組み立てにかかった時間は7〜8分、2〜3人でやれば5〜6分で作れると思います。
テーブルの穴のサイズは720×720mm。中にユニフレームの「ファイアグリル」を置いてみました。付属の焼網を使ったときのサイズは約430×430mm。テーブル内側の縁まで約145mmの距離があるので、通常の焚き火なら焦げる心配はないでしょう。
「テツコウモリ」があれば、色々作れる!
ソロキャンプのテーブルに
こんな丸テーブルも!
板を丸く切って、こんな七輪はめ込みテーブルの作例も! 中心の穴を小さくすれば、ワンポールテントの真ん中に置くテーブルにもなりそうです。
「アイアンブロック テツコウモリ」の詳細はこちら
自由なアイデアで、オリジナル・キャンプファニチャーを作ってみよう!
板さえ用意すれば、あとの組み立ては「テツコウモリ」にお任せあれ! 形も色も自分好みのギアをDIYして、キャンプサイト作りのワクワクをもっと楽しんでみては?