2つあるからこそできる「これぞ!」な使い道
具沢山ラーメンを作る
フライパンで汁物を作るイメージってないですよね。でも、ダブルパンならラーメン作りに打ってつけなんです。
大きい(深い)方で麺を茹でて、小さい方で野菜を炒めば、アツアツのまま具沢山ラーメンの出来上がり。
ちなみに、大きい方は水300mlを注ぐとフライパンの8分目くらい。一人分の麺を茹でるのにちょうどいい水量です。
しかも、インスタントラーメンを砕かずに収まるところもよきポイント。撮影時のラーメンは丸型ですが、角型の袋麺もおさまりましたよ。
- ︎鍋と違ってダブルパンはほどよい深みなので、具材が沈み込みすぎずに立体感が出るから、よりおいしく見えるんですよね。鉄は蓄熱性が高いので、食べ終わるまでアチアチです!
その手があったか…! なホットサンド
これまでホットサンドを作るときはホットサンドメーカーを使っていた筆者。しかし、ダブルパンでも簡単にできちゃうんです。その方法がこちら……!
大きい方のフライパンに食パンをのせて具材を挟んだら、小さい方をのせて底を使ってサンドします。
パンのもう片面に焼き色をつけるときは、そのままひっくり返すだけ。大胆ですが、これでいいんです。
YOKA公式がこの方法を提案しているのですが、これを見たときまさに目からウロコでした。
しかも、ダブルパンで焼くとめちゃくちゃ美味しくて。外はカリッ、中はふわっとしていて、食パンの水分を損いすぎない絶妙な焼き上がり。やはり熱が素早く行き渡る鉄だからこそできるワザでしょう。
ただホットサンドメーカーで作っている感覚でいたらあっという間に焦げてしまったので、油断は禁物。それくらい熱伝導率がいい証拠ですね。
3つのプラスαで、もっと便利に
単体でも十分便利な「ダブルパン」ですが、100円ショップでも買える小物アイテムをプラスするともっと使い勝手がよくなります!
1|底網をプラスする
ダッチオーブンなどに使う底網をプラスすると、簡易的な燻製器に。チーズやナッツ、鮭の切り身なんかをスモークしてもいいですね。底網の下にアルミホイルを敷いておけば、片付けもラクちんです。
2|フタを用意する
フタの役割も担っているダブルパンですが、それぞれを調理に使いたいときは別途フタがあると便利です。
筆者はDAISOで見つけた「シリコン蓋18cm」を愛用。これが大小どちらにもシンデレラフィット。目玉焼きを蒸らしたいとき、虫やチリが入るのを防ぎたいとき、食べるまでアツアツのまま置いておきたいとき、フタが大活躍しています!
3|鍋つかみやハンドルカバーがあると安全
ダブルパンは取っ手も鉄でできているので、調理中〜調理後はかなり熱くなります。やけど防止のためにもミトンや革手袋、ハンドルカバーがあると安全です。
試しに、手元にあったDAISOのハンドルカバーを取り付けてみました。「シェラカップレザーハンドルカバー」という商品名で、取っ手幅35mmまでのシェラカップ用として売られていたものですが、ダブルパンの取っ手にもギュギュッと押し込むとギリギリ装着できます。
ただし、火力によっては燃え移らないように注意が必要なので、なんだかんだミトンや革手袋の方が使いやすいかも。
【ここだけは覚えておきたい】取り扱いで気をつけること
使用後は「シーズニング」をする
きちんとお手入れすれば一生モノと言われている鉄製の調理ギア。冒頭で「初回のシーズニングは不要」と書きましたが、調理後はお手入れマストです。
シーズニングのやり方は簡単で、以下の3手順。
- 1:使い終わったら洗剤を使わずに、お湯を使ってたわしで洗う
- 2:それを火にかけて、水分を完全に飛ばす
- 3:薄く油を塗って、保存する
火にかけると鉄に染み込んだ油が煙を上げ(炭化)、以前より少し黒くなったように見えます。これを繰り返すことで、だんだんと黒くなっていくのだそう。
なお公式サイトによると、「薄く油を塗って保存していただくとより錆びにくいですが、あまり気を使わなくても実は大丈夫」とのこと。油がなじめばなじむほど、ダブルパンの使いやすさを実感できますよ。
使用する火器を選ぶ
ダブルパンに限らず、ダッチオーブンや鉄板など、どの鉄ギアにも言えることですが、使用する火器によって輻射熱の危険性があります。
シングルバーナーを使うときは、直結型モデルはNG。必ず分離型のシングルバーナーで調理しましょう。
キャンプでも家でも一軍です
分離型のシングルバーナーを使えば炭をおこす手間もないので、思い立ったときすぐに鉄板料理を堪能できるYOKAの「ダブルパン」。これがあれば、お昼は具沢山ラーメン、夜はステーキなどの焼き料理、朝はホットサンドなど、ソロやデュオキャンパーならこれだけでキャンプ飯を完結させることもできるでしょう。
まだ鉄の調理ギアを使ったことのない方は、使いやすいYOKAの「ダブルパン」からはじめてみることをおすすめします。キャンプでも家でも、料理のレベルが上がりますよ。