ワークマンの飯ごうで実際に炊飯してみた!
まずは本体で1合炊いてみた
筆者の普段通りの炊飯量である米1合に対して水200ml注いだところ、ちょうど本体の1合の目盛りと一致。この目盛りは信用できます……!
米と水をセットしたら、後は30分ほど吸水させてから焚き火で炊飯していきます。
中火程度の火力で15分、その後弱火で8分加熱。加熱後は本体をひっくり返して10分の蒸らし時間を設けました。
炊き上がりのごはんの様子がこちら。風が強くて火加減が少し不安でしたが、べちゃっとすることもなく、焦げることもなく美味しいごはんが炊けました!
チタン製のクッカーだと熱ムラが生じやすく、焦がしてしまうこともしばしばありますが、さすがアルミ製は安心感がありますね。
水蒸気炊飯(同時調理)にもトライ!
戦闘飯盒2型の中子だとちょうど1合炊けますが、「2合用野営飯盒」の中子はさらに小さく、米1合を入れると水が入りません。
なので、米と水を入れても中子のスリット以下に収まる1/2合で、水蒸気炊飯(同時調理)にトライ! まずは30分吸水させます。
同時調理の相方は、ある程度煮込んでも支障のない汁気の多いメニューであれば良いので、候補が多く悩みどころ。今回はキムチ鍋をチョイスしてみましたよ。
食材が浸る程度の水をいれ、中子をセットして同時調理開始。一旦キムチ鍋を沸騰させた後、弱火にし、その後30分加熱しました。
30分待つだけの簡単調理ですが、無事炊き上がりました!
ごはんは通常の炊飯と比べるとモチモチ感があり、より甘さを感じられました。キムチ鍋と白米の相性の良さは言わずもがなで、ペロリと完食。
また、高さだけでなく幅・奥行きもコンパクトなため、ソロキャンプ用の小さな熱源でも安定した状態で加熱できる安心感が!
さらに、深さがある兵式飯盒では底の方のごはんが取りづらいけど、「2合用野営飯盒」は浅くて取りやすいなど、全体的な使い勝手の良さを実感しました。
気になったのはこんなところ
ハンドル固定がゆるい
ハンドルを上側に少し引っ張れば、その状態でいったん固定されるものの、本体を少し動かしただけでパタンと倒れてしまうのが気になりました。
焚き火調理時など、火の勢いに合わせて微調整が必要なケースでは少し不便かもしれません。
また、ハンドルの固定と解除が少しの動きで切り替わるので、逆にハンドルを本体の反対側に下ろしたいときに、本体の上で固定されてしまうことも。
ハンドルの収納性がイマイチ
画像はMOOSE ROOM WORKS「戦闘飯盒2型」
1枚目の画像の戦闘飯盒2型のハンドルのように、上向きのまま、ガシャンと蓋に密着する位置に下げて固定することができない点もやや不便。
収納時は下向きに下ろすしかないので、ベルトなどで固定しないと携行時にガチャガチャと音が鳴ることがあります。
中子の容量が少し物足りない
こちらは中子で1/2合の水蒸気炊飯をした際の炊き上がり。ほぼ限界量なのが分かります。
1/2合の米で炊き上がるのは170g程度のごはんであり、キャンプという運動を伴うアクティビティ中のごはんの量としては控え目(もちろん個人差はありますが)。
1合とは言わないまでも、せめて2/3合まで中子でも炊ければ、なお使いやすいという印象です。
高コスパのいぶし銀ギア!ワークマン実店舗へ急げ!
2合用でありながら、クラシックなフォルムを維持しているユニークさと、それによって向上した利便性が魅力のワークマン「2合用野営飯盒」。
気になった点としてハンドルの仕様などに触れていますが、基本的な機能には大満足の逸品です。にも関わらず1,900円(税込)という低価格……!
ただし、オンラインストアでの販売がなく、ワークマン実店舗のみでの販売品となり、人気ゆえに品薄状態が続いているもよう。欲しい人はお近くのワークマン店舗を、ぜひチェックしてみて下さいね。