初耳!ジンギスカンバケツ
関西育ちの筆者にとって初耳の「ジンギスカンバケツ」。「ジンギスカン鍋」は聞いたことはあれど、バケツとはいったい何モノ?!
なにやら、東北地方の一部エリアでは、ホームセンターでも売られているほど身近な存在なのだとか。
炭ではなく固形燃料を使うため、火起こし不要で、自宅の庭でも手軽にジンギスカンを楽しめるらしい。火起こしは苦手だけれど、ラムもマトンも羊肉が大好きな筆者。これは、試してみたい!
まずは道具・材料の準備から!
初挑戦のジンギスカンバケツ。必要な道具をウェブショップで購入しました。各アイテムをご紹介していきますね。
用意するもの
- ジンギスカンバケツ
- ジンギスカン鍋
- 固形燃料
- 食材
- 飲み物
1. ジンギスカンバケツ
肝心のジンギスカンバケツ。バケツの下から3分の2にいくつか穴が開いています。ここが、通常のバケツと異なる点。こんなバケツ、初めてみました!
筆者はホームセンターDCMのものを購入。お値段は、1,097円(購入当時の価格)でした。これなら気軽に挑戦できる価格ですよね。
DCM ジンギスカンバケツ
サイズ | 約28.8×28.8×20cm |
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2. ジンギスカン鍋
ジンギスカン鍋は、ジンギスカンを食べる時によく見かける鍋です。こんもりと中心に向かって盛り上がりがあるのが特徴。重さがあるので、誤って足の上に落とさないように注意です。
DCMのジンギスカンバケツの大きさに合わせて、鍋の底面の直径が28cmのものを選びました。
ジンギスカン鍋 浅型
サイズ | 幅28×奥行28×高さ3cm(取っ手含む35cm) |
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重量 | 2.4kg |
3. 固形燃料
燃料には、ニチネンの250gの固形燃料を使います。
固形燃料といえば、よく旅館や懐石で出てくる小鍋用の小さな固形燃料しか筆者は知りませんでしたが、こんなに大きなサイズもあるのですね。
150分使用可能と表記されています。中蓋をして火力を小さくすることで、最大200分使えます。2時間以上も使えるとは、予想以上です。
ニチネン 屋外用缶入り固形燃料250g
容量 | 250g |
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本体サイズ | 直径10.2×高さ6.5cm |
燃焼時間 | 約150分 |
4. 食材(お好みの肉と野菜)
肝心の材料。これがないと始まりません! ジンギスカン用の肉と、野菜を用意しました。今回は、もやし、キャベツ、ニンジン、ピーマン、玉ねぎを用意。加えて、皮付きじゃがいもや、うどんも美味しいと聞いたので、次回やってみようと思います。
使用時間が限られている固形燃料のため、火起こしをしながらのんびり食材支度……という訳には行かないので、事前の用意は抜かりなく!
5. お好みのドリンク
最後の1点はおまけですが……焼けたジンギスカンをさらに楽しめるように、お好みのドリンクも用意。筆者は、庭のミントで自家製モヒートを用意しました。焼きたてのラムに、冷え冷えのすっきりモヒートが合う!
【事前準備】ジンギスカン鍋にシーズニングを
「さぁ、焼くぞ~」と意気込んでいたところ、夫にストップをかけられました。「空焼きしたほうがいいよ」と。
夫の言う「空焼き」とは、つまりシーズニングのことです。
シーズニングとは?
新品の鉄鋳物の鍋には、購入時の新品の状態だと錆び止めなどのワックスが付いています。ワックスを落とし、油膜をつくる作業をシーズニングといいます。
シーズニングは野菜くずを炒める方法が一般的かもしれませんが、今回はガスバーナーを使って実施します。
ちなみに用意したジンギスカン鍋は、錆び止めが施されているものの食品衛生法の規格に適合しており、シーズニングをせずにそのままの使用もOKです。でも筆者は、油をなじませるためシーズニングを実施しました。
余洗いをして、ガスバーナーで焼いた部分は、表面がテカリのある色に変化して行きます。こうして、出荷時に塗られた錆止めを落としていきます。
油を塗って、またバーナーで熱して……これを2、3回、合計10~15分くらい繰り返します。このひと手間をしておくだけで、今後、鍋の焦げ付きが減り、手入れが楽になります。
いざ!ジンギスカンを食べるぞ
お肉は、ジンギスカン街道のある信州新町のジンギスカンパックを使います。秘伝のタレが美味しく、さっと使えて便利! 長野県内のスーパーの店頭で販売されているのをよく見かけます。
1. 固形燃料に火をつける【鍋が温まるまで5分】
どんっ! とりあえず、全部セットしてみました。こんな感じでセットして、ジンギスカンを焼いて行きます。
バケツの中に入れる固形燃料を開封。500円玉で開けました。ガッチリとフタが閉まっているので、なかなか固くて力が要ります。
蓋を取り除いた固形燃料を、バケツの底に置きます。
マッチで火をつけて……ここからタイマーをスタートして、時間の経過を計測します。
たったこれだけで準備完了!
固形燃料に着火してから炎がしっかりつくまで、1分ちょっとでした。
鍋が温まるのを待っていると、夫が「俺、実は火起こし好きじゃないねんなぁ。これいいわ~これ楽やわ~」と横でボソッと呟きました。確かに……この手軽さは癖になります。
うっすら煙が出て、鍋があたたまった良い頃合いです。
着火から鍋が温まるまで、約5分でした。