記事中画像撮影:筆者
こぼれ落ちるギアを押さえ、何往復もする苦行……。
出典:PIXTA
美しい川辺など、絶景サイトほど車が横付けできないのって、キャンプ場あるあるですよね。キャンプフェスなんかも、駐車場とサイトが遠いケースがよくあります。
そんなときの救世主と言えば「キャリーワゴン」ですが、特にファミリーキャンパーでは全ギアを一度には載せきれず……。てんこ盛りギアを押さえつつ何往復もする苦行に陥っていませんか?
今回は、そんな苦行から解放されたいキャンパー必見!
生活雑貨からアウトドア用品まで広く展開する山善から、超ド級の積載量とウワサの「ドデカ盛りワゴン」が登場。一見普通に見えるこのワゴンの実力、詳しくレビューしていきますよ!
山善 キャンパーズコレクション ドデカ盛りワゴン
使用サイズ | 幅94×奥行50.5×高さ71(ハンドル含95)cm |
---|---|
収納サイズ | 幅39×奥23.5×高71cm |
重量 | 9.85kg |
耐荷重 | 80kg |
材質 | フレーム/金属(スチール)エポキシ樹脂塗装、生地/ポリエステル |
山善「ドデカ盛りワゴン」の積載力は?!
1. 深さが違う!大物を載せやすい
早速、「ドデカ盛り」ワゴンの積載力をチェック! まずはやはり荷台のサイズから。ごく一般的なサイズのコールマン「アウトドアワゴン」(以下ワゴン)と並べてみるとこの通り。
サイドから一目瞭然なのが、荷台部分の深さの違い。コールマンのワゴンが約31cmなのに比べ、「ドデカ盛りワゴン」は約47cm(筆者実測値)もあり、大物もはみ出さずに収まります。
その代わりと言ってはアレなんですが、横幅は控えめ。コールマンのワゴンは約88cmですが、「ドデカ盛りワゴン」は約76cm(筆者実測値)。
ですがこの横幅については、ちゃんと別のギミックでクリアしており……、後ほど詳しくご紹介します!
2. メッシュで約1.5倍に拡張!
そしてもうイキナリですが、こちらが「ドデカ盛りワゴン」最大の特徴! 荷台の開口部に巾着式の「メッシュカバー」を装備しているんです。
この、ありそうでなかった「メッシュカバー」が実に画期的。ギアを荷台より上に積み上げても荷崩れせず、荷台のみのときに比べて積載量が約1.5倍にまでUPします!
百聞は一見にしかず。実際に筆者が可能な範囲で最大限に積載した内容がこちらです。2枚目画像で、黄色の丸で囲まれているのが、コールマンのワゴンには積載できなかったギアたち。
・ANOBA「ソフトクーラー 25L」
・ロゴス「折りたたみマット」×2
・RAKIN「電気ダウンブランケット」
・ペンドルトン「ブランケット」×2
両ワゴンとも、荷物を誰かに押さえてもらわずに、あくまで1人でワゴンを引ける範囲での積載となります。その差は歴然ですよね。スチール製フレームで耐荷重も80kgと安心のスペック。
3. 底部開口&カラビナでまだ積める
そして、「ドデカ盛りワゴン」のスゴイ機能がもう1つ! 先ほど、コールマンのワゴンより横幅が小さい点に触れましたが……、なんと、荷台底部にあるファスナー式開口部でそれもクリア!
画像のようにパカッと開けば、ポールやランタンハンガーなどの長物もこの通り。斜め入れでデッドスペースを作ることなくスッキリ収納できます。
さらにさらに! 荷台外側の両サイドにはベルトループ付き。カラビナやフックなどで吊り下げればプラスアルファで積載できてしまいます。
積載量が増えるだけでなく、割れたり横倒しによる燃料漏れが心配なランタンなどは、この方法がめちゃめちゃ安心ですよね。
キャリーワゴンとしてのディティールは?
細部の使い勝手も上々
単に積載力が高いだけでは、実際に使うときにプチストレスがつのります。積載力以外のキャリーワゴンとしてのディティールもしっかりチェックしましたよ。
ハンドルは一般的なキャリーワゴンと同様、伸縮式で取り回しもスムーズ。
タイヤは360°回転するタイプで、サイズも直径18cmと大きめ。傾斜のある場所で勝手に転がって行かないよう、ストッパーもしっかり備えていました。
細部に関しても、一般的なキャリーワゴンと比べても上々の使い勝手と言えるレベル。
収納コンパクト&自立する
底板を外すと中央にループがあり、これを引っ張ると簡単に収束。このときに、ハンドル部分をキャッチから外しておく必要がある点だけ、一般的なワゴンと異なります。
後は、画像の通りしっかり自立してくれるので、付属のカバーを被せて底板をカバーポケットへしまうのみ。
収納時のサイズは幅39×奥行20×高さ71cmと、コールマンのワゴンと大差ないコンパクトさ。自身の積載力の高さに反して、車への積載にはしっかり優しいのもポイントです。