サバティカル初のドームテントが爆誕!
2019年のブランド誕生以来、「スカイパイロット」や「ギリア」を始め、現在も多くのアイテムが抽選販売という人気ぶりが続くサバティカル。
そんなサバティカルが先日、今秋発売予定の新作「SUBALPINE DOME(サバルパインドーム)」の情報を公開!
実はこの情報公開に先駆け、CAMP HACK編集部では独占取材を敢行! サンプル設営にも密着した、より詳しい全貌レビューをお届けします!
「サバティカリズム」の集大成?!
革新的フレームワーク
ブランド初のドームテント「サバルパインドーム」は、なんと最大幅5m超えの大型幕。大型ドームテントというと、高い耐風性を保つために複雑なフレーム構造になりがちです。
ですがそこは、常に斬新なフレームワークでファンを魅了するサバティカル。新作テントもこれまでにない革新的フレームワークで、新たな可能性を切り拓いているんです……!
開発者直撃インタビューも敢行!
さらにさらに!! サバティカルブランドを展開するA&Fの開発担当者と、ゼインアーツ代表の小杉氏への直撃インタビューも実現。
記事後半にて、開発秘話やその背景など詳しく伺っていますので、どうぞご覧ください!
基本スペックと構造をチェック!
まずは基本のスペックからチェック! 最大幅5mを超える大型幕で、底面は六角形。5〜8人程度のファミリーやグループが快適に過ごせるサイズ感です。
同規模の大型ドームテントでは30万円を超えるモデルが少なくない中、198,000円という価格を実現しているのも大きなポイント。
収納・運搬時は2パターン
続いて収納時の状態をチェック。総重量は23.8kgで、実際に編集部員が持ってみたところ、大きめファミリーテント程度という印象でした。
収納バッグはやや余裕のあるサイズ感。コンプレッションベルト付きなので、積載時など圧縮できるのが便利です。
特徴的なのが、ポール用の収納袋。分けて収納できるだけでなく、ショルダーハンドル付きでポールだけ別で持ち運べるので、力のない人にもうれしい配慮です。
最大の特徴は、独自のフレームワーク
そしていよいよ、気になるフレームワークを詳しくみていきましょう! フレームのみの模型を見るとその構造は一目瞭然。
天頂部中心に「Y」字のフレームがあり、その3つの先端部に逆「V」字のフレームが連結。あとは3本のリッジポールが6つの角を繋ぐのみと、非常にシンプル。
Y字フレームの中心にはリング型のハブが。3方向に枝分かれしているうち、2本はこのリングの中でショックコードでつながり、残り1本を差し込んで連結します。
Y字フレームの各先端に逆V字フレームを連結して、平面に置いたのがこちら。
底辺から頂点を通過する最長距離のフレームが1本もなく、一般的なドームテントのメインフレームに比べ、実に効率よく簡略化されているのが分かります。
また、逆V字フレームの頂点には「曲げ加工」が施されるなど、フレーム特性に合わせた交点の増減により、できる限り少ないフレームで高い耐風性や強度を実現。
そして、フレームの少なさは当然コストダウンや軽さ、設営のしやすさにも直結。この後は、設営について詳しくチェックしていきます!
いざ!設営シーンをチェック!
2人設営ならかなりスムーズ
2人での設営シーンがこちら。フレーム構造がシンプルでポール本数が少ないため、最大幅5m超えの大型ドームとしてはとてもスムーズに設営が完了。
また、ペグダウン箇所は6つの角のみ、ガイロープの張り本数も9本と少なめ。こちらも強度をキープしつつ最低限で済む設計になっています。
さらに、最初に3つの天窓をメッシュにしておけば、幕体が内圧によって地面に吸着しようとするのを防げるので、立ち上げ時にグッとラクになります。
設営お助けギミックが随所に!
【 フレーム立ち上げ時 】
また、構造上の設営しやすさだけでなく、設営をサポートするギミックを随所に備えるのもポイントです。
ポール先端を差し込むグロメット付きベルトから伸びる、こちらのリング付きロープ。なんだと思います?
Y字フレームとV字フレームを連結した後、ポール先端を仮留めして、ゆるやかな角度で自立させておくためのものなんです。
こうすることでパタパタ倒れることもなく、一気に強い力で立ち上げなくても、1箇所ずつグロメットに差し込みながらラクに立ち上げていくことが可能に。
【 ルーフフライ取付け時 】
そして、大型ドームと言えば気になるのが、天頂部のルーフフライ。「サバルパインドーム」には標準装備されており、雨天時も安心なのですが……。
最高部は240cmあり、身長約157cmの筆者だと裾のフックになんとか手が届くくらい。これで着脱できるのか疑問を感じてしまいますよね?
筆者の手が届いたフック部分のアップがこちら。何やら根本から白いロープが伸びていますが……実は、こちらもお助けギミックの1つなんです。
フレーム上のフックを引っ掛けるリングにさえ手が届けば、ルーフフライの着脱も難なくこなせる仕組みになっていましたよ。
設営後のディティールをチェック!
全18パネルで抜群の開放感!
「サバルパインドーム」の大きな特徴の一つが、全方向に配置されたパネルの多さ! その数全18箇所に及び、いずれもメッシュパネル付きとなっています。
大小6つの下部パネルを巻き上げれば、まるでタープのように開放的な空間に。
内部から見上げた様子がこちら。身長約178cmの編集長マツダが中にいても、圧迫感はゼロ。
幕内に居ながら自然との一体感を感じるパノラマビューの素晴らしさはもちろん、暑い夏も下から上へと熱気を逃すことができ、高い通気性が期待できそうです。
秋冬のお篭りにも最適な装備
【 全周にスカート装備 】
六角形の底辺6辺には全周でスカートを装備。秋冬の寒い時期も下からの冷気をしっかり遮断してくれるので、オールシーズン快適に過ごせます。
【 リビングシートも付属 】
ルーフフライのほか、なんとリビングシートも標準装備。秋冬のお篭りキャンプに最適なお座敷スタイルも、この広さでゆったり楽しめます。
一部を土間として使える形なので、靴やソフトコンテナなど、雨に濡らしたくないアイテムは分けて置くことができて便利ですよね。