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Soomloomの薪スト用煙突ガード

【買ってよかった!】薪ストーブの“あの問題”を、1,970円で解決できました

すっかり暖かくなって、春キャンプのシーズン到来ですね……とその前に、ここで冬のキャンプを振り返り、買ってよかったモノをご報告!

「今ごろ記事にされても困る」とのご意見はもっともですが、実体験のレポートなのでどうしても時期が……。次の冬キャンプの参考になれば幸いです!

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目次

この冬、買ってよかったコレ

冬キャンプのために買ったよかったのが、こちら。

昨年12月、ひそかにAmazonで売り切れ状態が続いていた人気アイテムで、購入価格は1,970円。

ステンレスの板の中央に、一風変わった穴が開けられていますね。いったい何に使うのかと言うと……。

Soomloomの薪スト用煙突ガード

そう、薪ストーブの煙突ガードです。

煙突にテントの生地が接触すると、溶けたり焦げたりしてしまいますが、それを回避するための道具。Wファスナーに煙突を通すこともできますね。

チタンペグで名を上げた中華ブランド「Soomloom(スームルーム)」の製品です。

ちなみに筆者がこれまで使ってきた煙突ガードは、Winnerwell(ウィンナーウェル)の「メッシュテントプロテクター」。円筒状で折りたたむことができないので、積載時や運搬時、自宅での収納にそこそこの負担を感じていました。

本製品により、薪スト関連ギアのコンパクト化を狙ったというわけです。

ディテールはこんな感じ

それでは製品を細かく見ていきましょう。といってもつくりはシンプルなので、大事なのはサイズ感ですね。

煙突が通る中央の穴は、アミダのようなカットが施されていました。これにより煙突の熱が、周辺に伝わりにくくなるのでしょう。

各サイズはこの通り。ちょうどB5用紙と同じくらいの大きさで、重量は見た目から想像するよりも少々重い500gでした。

多数のネジが確認できますが、これにより裏側に重要なパーツが固定されています。

クランプで幕を固定します

ひっくり返してみました。四隅にあるのはクランプで、これらがテントの生地を食い止めます。

シリコンの赤い部分は火傷を防止するための処置でしょう……って、そんなに熱くなってテントは大丈夫なの!? と思いました。

クランプの動きはこのようなもの。単にテント生地がひっかかるだけではなく、バクッと噛みつくことで、ある程度は強固に固定される仕組みです。

煙突サイズに上限あり

クランプ間の距離はこの通りです。黄色い点線の長方形内にはテントの生地が入り込めないので、煙突とテントとの距離がキープされるというわけですね。

そして煙突が通る穴は直径約8.8cm。スームルームによれば「煙突パイプΦ75mm以下に適用」とのことですが、これは煙突が斜めに通ることを想定しているからでしょう。

実際に使ってみたシーン【1】

それでは実際にテントに取り付け、使ってみた様子をご覧ください。

テントはOneTigris(ワンティグリス)の「SOLO HOMESTEAD(ソロ ホームステッド)」。筆者のモデルはポリエステル生地のもの(同モデルでポリコットンTC版も有ります)なので、煙突の熱が命取りとなりかねません。

取り付けは非常にスムーズ

このテントには煙突穴が開いているので、取付はいたって簡単。穴にはめ込んで、各クランプを閉じるだけ。

煙突を通して完成です。

薪ストーブは「Winnerwell Nomad(ウィンナーウェル ノマド)」のMサイズで、煙突の径は63mm。このテントの屋根なら余裕をもって通過できますが、傾斜がきつくなるとガッツリ接触したり、通せなかったり……が予想されます。

内側から見てみました。薪ストーブの位置を入念&入念に調整しただけあって、本製品と煙突に接触はありません。

これがキャンプ中にどうなったのか、これからしっかりお伝えします。

テントはしっかり保護できた?

さあ、薪ストーブに火を入れていきます。

本製品は重量が500gとちょっぴり重いので、沈み込んでいるのがわかりますね。もしチタンだったら……とも思いますが、その場合は気持ちが沈む価格となることでしょう。

さあ、炎がすっかり安定してきました。薪スト本体、そして煙突の温度がぐんぐん上昇している最中です。

火を絶やさず、煙突温度が上がりきった頃合いで本製品の温度を測ってみました。結果は次の通りです。

テントに近い外側:47.7℃
煙突に近い内側:89.6℃

この温度計で正確に計れるとは思いませんが、内側と外側にはっきりと差があることがわかります。

テントの生地に触れているのは、さっき温度を計ったステンレスプレートの外側と、クランプ。そこでクランプ部分をギュッとつまんでみたところ、30秒ほどで限界がくる程度の温度でした。

人間が「アチッ!」と反射的に手を離す温度が80℃と言われているので、大した温度ではありませんね。

ちなみに繊維事業を営むニッケグループの公式サイトによると、ポリエステルの融点は160~260℃、発火温度は490~560℃。このまま薪ストキャンプを続けても、テントが溶けることはなさそうです。

一晩過ごしてみた結果……

気ままに飲み食いしつつ、就寝まで薪ストーブで暖をとりました。時刻は21時を回った頃、本製品と煙突が接触しているようで、風が吹くたびにキーキーと音が鳴っています。

「接触しているのなら温度がテントに伝わってしまうのでは?」と本製品を触ってみたところ、ステンレスプレートもクランプ部分も、昼間以上に触り続けることができ、それほど高温ではありませんでした。気温が下がった影響もありそうです。

朝になって設置状態を確認しました。煙突の接続部を基準にすると、設置したときよりも若干沈み込んでいますね。それにより位置関係が変化して本製品と煙突が当たり、キーキー鳴っていたようです。

まさかテント生地が熱で伸び、沈み込んだのでは……!?

……と思いきや1本のペグが浮いていました。河原サイトなので「打つのが大変なわりには動いてしまうペグ」があったようです。全体的にロープも少しずつ緩んでいたので、締め直してやると本製品の沈み込みは改善されました。

ということで、熱によるテントへの影響は皆無でした!

実際に使ってみたシーン【2】

次は軍幕でためしてみたときの様子を。

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