1. 切る(ハサミとして)
まずは基本的なはさみとしての「切る」に挑戦。お菓子の袋は問題なくスパッと切れました。
やわらかく煮込んだお肉の塊も、スパスパっと切ってスライスすることができました。
魚の下処理をする際、腹部分もチョキチョキっと切ることができましたよ。
2. 缶開けとして
缶開けや栓抜きは、グリップ部分の下についた突起を活用します。先端が尖っている方をカレー粉などの缶蓋に差し込んで開けます。
「缶開け」とは言っても、缶詰などの蓋をガシガシ開けるイメージではないようです。
こちらは難なく蓋を開けることができました!
指先で簡単に開けられそうでなかなか開けられない……なんてことが自宅キッチンでもよくあるので、この手の缶開けには地味に便利かもと感じました。
3. 切る(ナイフとして)
ナイフ・包丁代わりに食材を「切る」場合は、分解してから切りたい食材に合わせて刃を選び、調理します。
分解するとこちらの波状刃と……
こちらのシンプルな刃になります。野菜類はこのシンプルな刃が切りやすいと思います。
まずは、アヒージョや煮込み料理によく使うマッシュルームを切ってみました。
刃を入れて軽く押しながらすっと引くと切れましたよ。
ただ、スパッとした切れ味というよりかは、なんとか切れる……という感覚です。基本はハサミなので、包丁やペティナイフと比べると刃は短く、大きな野菜だと切りにくいと思います。
繊維質の多い太めのごぼう(生)を切ってみました。ゆっくり前後にスライドしながらやっと切れた! という感覚でした。切れ味を考えると、料理用の包丁の方が早いし良いかな……
4. 栓抜きとして
ビール瓶やジュース瓶などの蓋。スクリューキャップが増えているものの、瓶ビールなどはまだこのタイプが多いですよね。ということで試してみました!
こちらの瓶蓋にはうまくハマらず、何度か試したのですが簡単には開けられず……残念!
おそらく下の差し込み部分がもう少し鋭利だと、しっかりと栓抜きとして機能しそうです。これは惜しいポイントです……!
5. 皮むき(ピーラーとして)
ナイフの刃についている長穴で、ごぼうの皮剥きに挑戦してみました。あまり知られていませんが、キッチンバサミについているこの長穴は皮剥きのためにあるんです!
左手でごぼうをしっかり固定して上から下に刃を滑らせるようにすると、結構簡単に、スルスルと皮が剥けました!
6. 殻割り
カニなどの甲殻類やピスタチオなどのナッツ類の殻割に使えるということで、まずは甘栗の殻剥きにも使えるのか試してみました。
爪で軽く割れ目を入れてからぎゅっと挟むと簡単に割れました!
7. 骨切り
お次は骨切りに挑戦! 太すぎない骨を切るのにも使える、とのことで手羽先で試してみました。
手羽先の先の細い骨は問題なくチョキン! と切ることができました。手羽先の関節部分は手でも折れるので、特に問題ないかな~という感覚。
魚の骨や手羽先の細い骨を切る一般的な「調理バサミ」としては、十分使えるはず。
8. ウロコ取り(魚)
塩焼きにピッタリなカマスのウロコ取りに挑戦。キャンプ時に炭火で焼くとおいしそう!
魚のウロコ取りには写真の大きな波状刃を使い、尾から頭の方に向かってガリガリっとウロコを立てるように取っていきます!
これは期待していた以上にしっかりウロコを取ることができました! ウロコ取りをわざわざ買わなくても、マルチシザースで十分です。
海辺やリバーサイドでのキャンプスタイルが多い方、釣り好きな方は大いに活用できそう! (ちなみにウロコは飛び散りやすいのでビニール袋の中に入れたり、新聞紙を周りに敷いて取るのがおすすめ)
その他の使い方
うろことりの波刃はブレッドナイフとしても使えるのでは? ということで柔らかめのパンを切ってみました。
スライドしながら切れば、パンのふんわり感を潰すことなく問題なく切ることができました! 朝食時のパンの切り分けに便利ですね。バターナイフとしても使えそうです。
ちなみに、刃の取り外しはとても簡単!
ナイフやウロコ取りに使う際には、分解する必要があるこのアイテム。
ハサミの左右の刃を全開にすると、突起と穴の接合部分がすっと外せる仕組みになっており、強い力をかけなくても簡単に取り外すことができます。
元に戻す際も、同様に穴に突起を合わせてそっと閉じればOKです。
鋭利な刃や突起などが各所にあるので慎重に取り扱い、基本的に小さなお子様の使用は禁止した方が良いでしょう。あくまで大人が扱う万能ハサミといった印象です。
ちょっと気になるところ
突起と穴を合わせるだけで簡単に取り外せるのはとっても便利なのですが、調理後洗う際にうっかり外れてしまうと危ないかも……。
料理バサミの刃を全開にしてガシガシとスポンジで洗う派の筆者としては、ここがちょっと気になりました。
なので、あらかじめ外してから左右別々に洗うのがおすすめ。乾かして収納する際は組み立てて収納袋に入れておくと安心ですね!
あとは栓抜きとして使う場合、どうしても刃と鋭利な先端が後方にくるので、自分の手首に当たらないようにしたり、周りに小さな子どもがいないかなど注意しないと、ちょっと危ないなと感じました。
結局、これひとつでキャンプ飯作りはOK?
硬い食材、大きい食材を切るには向いていませんが、キャンプで朝食・軽食レベルの簡単調理には十分使えると感じました。
基本的には調理用包丁は別で用意し、マルチシザースはあくまで「ハサミ」として常備。キャンプで急に必要となったときに、皮むきやウロコ取りなどハサミ以外の用途でも使える……という感覚かなと思います!
これひとつでキャンプ料理は安心! とは正直言えませんが、焼いたウインナーやパンを切り分ける際など、ちょっとした調理にサブアイテムとして活用するギアでした!
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