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【開発者インタビュー】2022年ゼインアーツ新作LEDランタン「ジグ」&カトラリー「ルーブ」の魅力に迫る【小杉敬】

3月末に続いて、ゼインアーツより新作情報が解禁。ツールームテントのLOLO(ロロ)と合わせて、LEDランタン「ジグ(ZIG)」、カトラリー「ルーブ(ROOBE)が公開されました。

本記事では新作小物編として、ジグとルーブの魅力をお届け。本社取材による小杉さんの開発秘話は、ここでしか聞けない話となっていますので、最後までぜひチェックしてくださいね!

目次

記事中画像撮影:編集部

ゼインアーツは小物もすごい…

ゼインアーツ新作

新作テントを発表するたびに大きな注目を集める「ゼインアーツ」。ブランド設立以来、オリジナリティあふれる機能性とデザインは、キャンプ業界に大きな衝撃を与えてきました。

ゼインアーツ本社の看板

そんな同ブランドが新たなギアを発表。大注目はもちろん新作テントですが、その陰で煌々と存在感を放つのが、新作小物のLEDランタンとカトラリーなんです!

CAMP HACK編集部は、長野県松本市にあるゼインアーツ本社へ突撃取材を実施。開発者である小杉敬(こすぎ・けい)さんに新作ギアにかけた想いを聞きました。

小物だからって舐めちゃいけませんよ…

▼ゼインアーツの新作テントに関してはこちら

“らしさ”を追求したLEDランタン「ジグ」

ゼインアーツ ジグ

まずは、ゼインアーツ初となるLEDランタン「ジグ(ZIG)」。小型ライトながらも、ゼインアーツらしい自然美のあるデザインと、実際のキャンプシーンを想定した本格的なアイテムです。

手のひらサイズ。安心感のある光

ゼインアーツ ジグ iPhoneと並べた写真
「iPhone SE(第二世代)」との大きさ比較

「ジグ」の特徴は中央に配置された白い筒。これが上部のLEDライトを効率的に反射させ、ふんわりとした柔らかな灯りを拡散してくれます。底部分はミニ三脚などと繋げるためにネジ穴を備えているのもポイントです。

ゼインアーツ ジグ 灯りをつけた様子

起動点灯すると、中央シリンダーに刻印されたブランドロゴが浮かび上がります。陰影効果を使った機能美がここでも姿を見せてくれます。

ゼインアーツ ジグ 手に持ったサイズ

サイズは手の広に収まるミニマルなサイズ感で、近年盛り上がりを見せている小型LEDランタン市場でも独自の立ち位置を確立していきそうです。

●サイズ:44×104mm
●重量:
115g

キャンプの生活リズムを意識。優秀な点灯システム

ゼインアーツ ジグ 灯りをつけた様子

「夕暮れともに点灯・真っ暗になったら明るくして・寝る前に暗くする」。「ジグ」はこうしたキャンパーの時間の流れに沿った点灯システムを採用しています。

点灯パターンは全4灯で、点灯から1秒以上経ってからクリックすると、灯りが半減します。これにより、ワンアクションでシチュエーションに応じた灯りをつけることが可能に。

4灯:7時間(最大200ルーメン)
3灯:9時間
2灯:14時間
1灯:25時間
充電時間:約3.5時間
※点灯から1秒以内にクリックすることで4灯〜1灯まで細かく調整可能

もちろん、バッテリーは繰り返しの充電が可能なリチャージャブル仕様。本作は、小物ギアが群雄割拠な時代に新たな一手を投じる、一線を画すデザインと機能の融合体だといえるでしょう。

●発売日:7月上旬予定

これ100円です。徹底的に食に向き合ったカトラリー「ルーブ」

ゼインアーツ ルーブ

キャンプギアの”適正価格”を徹底してきたゼインアーツ。今回、新たに発表されたカトラリー「ルーブ(ROOBE)」の価格はなんと100円

ラインナップはスプーン・フォーク・スポークの3種類で、どれも日本の食生活にマッチした設計となっているのです。

口あたりが良い「ルーブスプーン」

ゼインアーツ ルーブスプーン 手に持った様子

キャンプでの使用シーンが多いスプーン。デザインや軽量性も大切ですが、新作の「ルーブスプーン」では食べ心地を重視しているとか。

一般的なスプーンでは先端が丸くなっていますが、本アイテムはストレート形状を採用。これにより、”点”ではなく”線”で料理を掬うことができます。

ゼインアーツ ルーブスプーン 手に持った様子

スプーンの角度も徹底的に設計。料理を運んだときに、口先にあたる食器のエッジ幅を研究し、樹脂製品とは思えない口当たりのよさを実現しています。

サクッと刺せる「ルーブフォーク」

ゼインアーツ ルーブフォーク 手に持った様子

樹脂素材(プラスチック)のフォークは金属製と比べて、どうしても強度が弱く、それを補うためには先端部分に厚みをもたせる必要がありました。

しかし逆に厚みがあると、レタスやキャベツなどの葉物をうまく指すことができません。

ゼインアーツ ルーブフォーク 手に持った様子

「ルーブフォーク」は、それらの欠点を克服するために先端の角度を吟味。鈍角にすることによって、薄い食材でも素早くフォークに刺さり、しっかりとホールドされる設計になっています。

マルチカトラリー「ルーブスポーク」

ゼインアーツ ルーブスポーク 手に持った様子

荷物をなるべく減らしたいキャンパーにおすすなのが、この「ルーブスポーク」。スプーンとフォークが融合した食器で、どんな料理にも対応できるマルチなアイテムです。

ゼインアーツ ルーブスポーク 手に持った様子

意外と難しいのが、フォーク部分とスプーン部分の比率。今作では、麺類が多い日本の食生活にフィットするように、フォーク部分の長さをミリ単位で調整しているそう。

値段は1本100円。圧倒的なコストパフォーマンスと食べやすさにこだわった設計美は、自ら体験してみたくなります。

●発売日:7月上旬予定

【代表に聞く】新作小物の開発秘話

ゼインアーツ 小杉敬

長野県松本市に拠点を置くゼインアーツ本社倉庫にて取材を敢行
ゼインアーツらしさがふんだんに詰まった新作小物。ここからは、同社代表であり、プロダクト開発者である小杉さんにお話を伺いました。

──小型LEDランタンのこだわりポイントは?

小杉:最近は多くのメーカーが小型LEDランタンを発売していると思います。ゼインアーツとしては、小型でしっかり照らすということ以外にも、ランタンとして認識しやすいプロダクトを作りたいと思っていました。

ゼインアーツ ジグ

この「ジグ」では、中央の白いシリンダーに光を反射させることで、ランタンとしての姿を演出しました。灯りがついたときの安心感を伝えたかったというのもあります。

ゼインアーツ 小杉敬

──カトラリーは樹脂製です。なぜ金属製にしなかったのでしょうか?

小杉:キャンプで使うお皿やシェラカップは、耐久性的にも金属製が多いですよね。

ただ、そこでカトラリーも金属製だとご飯を食べるたびにカチャチャと音が鳴って、少し耳障りだなと思いまして。そのストレスを軽減するために、樹脂製にしています。

ゼインアーツ ルーブ

アウトドア用の樹脂製カトラリー自体はすでに市場にありますが、その多くが登山基準で作られており、使い勝手よりも携帯性を重視した製品になっています。

そのようなアイテムをキャンプ向けに開発しようと思ったのがこの企画がスタートしたきっかけです。

なので、家庭内のカトラリーと同じように角度をしっかりとつけ、より料理を食べやすい設計にもなっています。

ゼインアーツ 小杉敬

──値段を100円した理由は?

小杉:キャンプって複数人で行くことが多いと思います。もちろん、ソロキャンプもありますが、家族や友達と集まって一緒に楽しむ機会は減っていません。

そう考えると、人数分のカトラリーを全て揃えるだけで、かなりのコストになってしまいます。だから、もしそれが100円だったら、喜んでもらえるかなと思って開発をスタートしました。

ゼインアーツ ルーブ

とはいえ100円だからといって手抜きはまったくしていません。使いやすさをとことん追求して、設計はミリ単位で行っています。「100円なりだね」じゃなくて「100円でこれはすごい」という感動を与えたいと思っています。

ゼインアーツ 小杉敬

2022年、ゼインアーツは小物ギアからも目が離せない!

ゼインアーツ ロゴ

ゼインアーツの新作小物「ジグ」と「ルーブ」、いかがでしたか?こういう痒い所に手が届くと言えるギアにもゼインアーツの機能美が宿っています。

気になる新作テントに関しても記事があるので、ぜひチェックしてみてくださいね。


ゼインアーツの公式ホームページはこちら

▼インタビューの全貌はこちらから!