自転車キャンプを楽しむソロキャンパーがおすすめ!
ウルトラライト(UL)なキャンプを実践するにあたり、焚き火台を持ち込むかどうかは悩むところですよね。なかには、「調理はアルコールストーブや小型ストーブなどで済ますので焚き火はしなくてもよい」という方もいるかと思います。
しかし、自転車キャンプを実践する筆者はどうしても焚き火が諦めきれず、長年にわたり理想の焚き火台を探し求めていました。そうして出会ったのが、今回ご紹介するパーゴワークスの超軽量焚き火台なんです。
軽さはもちろんなのですが、収納時のサイズや形状が自分のスタイルにはピッタリだったんです。それでは早速、優秀な点とおすすめポイントを紹介していきましょう!
軽量&極小収納サイズ「ニンジャ ファイヤースタンド ソロ」
トレイルランニング向けのバックパックやアクセサリーにはじまり、軽量で機能的な旅人向きキャンプギアも数多く創出する日本発ブランドPAAGO WORKS(パーゴワークス)。
そんな同ブランドのキャンプカテゴリーの「ニンジャシリーズ」のなかに、今回ご紹介する超軽量の焚き火台「ニンジャ ファイヤースタンド ソロ」はリリースされています。
パーゴワークス NINJA Firestand SOLO
本体のみだと300gを下回る驚異的な軽さ。さらに持ち運びしやすいコンパクトさがお見事。実際のところ使用感はどうなのか? というわけでバックパックキャンプをしながらレビューします!
超コンパクトな収納サイズはどれだけ便利?
バックパックには簡単に収納ができます
長さが40cm以内というのが素晴らしい設計。バックパックのなかに収納できるし、サイドポケットに入れても荷物になりません。
まさにどこでも入る収納サイズなのです。
自転車キャンプを想定してみたら……本当にどこにでも入る!
収納スペースがシビアな自転車キャンプをする人にとってもありがたい収納サイズ。自転車キャンプをメインのキャンプスタイルとしている筆者。さっそく愛車で試してみたところ、まずはフレームバッグに入ることを確認!
続いてサドルバッグにも問題なく収納できました。ここまで収納場所に困らないとはさすがですね。
「ニンジャ ファイヤースタンド ソロ」の組み立て方
セット内容
本アイテムのセット内容は、火床となる「ステンレスメッシュ」、「トップブリッジ2本」、「フットパイプ4本」、「ボトムブリッジ2本」。そして「五徳トング」と「火吹き棒」です。
初めての組み立てはちょっとコツがいる!?
それでは実際に組み立ててみます。まずは脚から。ボトムブリッジ2本とフットパイプ4本を準備して……
ボトムブリッジにフットパイプを繋げていきます(写真1枚目)。そうすると、2組の脚フレームが完成します(写真2枚目)。次に、火床メッシュのハトメに脚フレームを差し込んでいきます(写真3枚目)。
このとき、メッシュの折り目の谷折り側をうえにしておくのがポイントです。
次にトップブリッジを差し込みます。左右バランスよく差し込んでいかないとうまくいきません。初めての組み立てでは、ココが一番手こずりそうなポイントですね。
これで完成です。最初はパズルのようにに感じるかもしれませんが、慣れればすぐにセッティングできるようになるのでご安心を!
サブパーツはとっても便利な兼用アイテム!
そして残ったパーツがコチラの2つ。「五徳トング」と「火吹き棒」ですが、これらは一石二鳥な使い方ができるのがユニーク。
五徳トングは火ばさみとしても使いやすい
「五徳トング」はなんと、トップブリッジに渡せば五徳として機能します。耐荷重は4kgなので、クッカーをのせる場合は軽量なタイプに限定されますが、この一石二鳥な機能はうれしいですね。
もちろん「火ばさみ」としての使用も可能なので「五徳トング」というパーツ名。ただし表面がツルツルしたトングなのであまり重い薪は持てません。
そして当然、五徳として使用する際にはトングとして使えなくなるので、筆者は革手袋を着用して薪を追加しています。
火吹き棒はイザというとき本体パーツにもなる
シリコンチューブが装備された火吹き棒は、あらゆる角度からピンポイントで焚き火に空気を送ることができます。
火吹き棒の金属部分をよく見ると、じつは脚となるフットパイプと同じパーツが。万が一フットパイプを一本紛失してしまったときなど、火吹き棒を代用できるのです。とことん無駄がないセット内容に脱帽です!
実際にソロキャンプで焚き火をしてみた
さてさて、こまかいスペックを確認できたところで、次ページでは実際の使用感をチェックしていきます!
火床には市販サイズの薪をくべられる!
「ニンジャ ファイヤースタンド ソロ」の火床には一般的なサイズ(長さ)の薪をのまま載せることができます。
収納サイズがかなり小さいので、薪をカットする必要があると懸念していました。が、ご覧のように薪をノコギリなどで短くカットせずにそのまま使えそうです。
メッシュ火床は燃焼効率がすこぶるいい
そして、実際に着火して思うことは燃焼効率の高さ。火床がメッシュになっているので、風が下からうえに抜けて効率よく薪が燃えてくれます。
着火剤をひとつ投入して火を着けるだけで、あっという間に太い薪にも燃え移ってくれました。
さらに、燃焼効率がとてもよいので焚き火を楽しんだあとには、ほとんどが灰になっていました。
お陰様で撤収時の焚き火台の片付けも楽ちんでした。
メッシュだけれど実は灰が落ちにくい
火床がメッシュなので灰がたくさん地面落ちるかと思いきや、ほとんど灰が落ちていきません。
その理由は、メッシュの目が細かく灰が落ちにくい構造だから。火床の下で薪を乾かしたり、ピザを焼くなど、灰を気にせずに焚き火を有効活用できます。
ちょっと動かしたいときには移動もしやすい
焚き火をしていると時折、焚き火台の位置を変更したくなるときがあります。そんなときは熱くなりにくいボトムブリッジを持って移動が可能。安定感も高くて持ち上げやすい印象でした。
BBQ用の焼き網も安定して置ける!
某100円ショップで購入したBBQ用の焼き網も置いてみましたが、丁度いいサイズ感でした。
ただし、焼き網はA4サイズであることが多く、これはさすがに付属の収納袋には入りませんので、別途、袋に収納するなどして持っていく必要があります。
使って気になった部分と解決法
五徳は滑って落ちやすい!?
300g以下の軽量焚き火台とは思えない使い心地だった「ニンジャ ファイヤースタンド ソロ」。あえて気になる点と挙げるとすれば、五徳をトップブリッジにかけたときスルスル滑って落っこちそうになったこと。
気を付けていればそんな事故を防げますが、もしも調理中の鍋がひっくりかえって料理も焚き火も台無し……なんてことになったらショックは大きいです。
解決策としては、五徳の穴をトップブリッジに通して使う方法。これなら落ちる心配はなくなります。
また、使わないときは五徳を持ち上げて脇に垂らしておけば薪の補充もらくらく。問題なく焚き火を楽しむことができます。
これは軽量ソロキャンパー定番の焚き火台だ!
「ニンジャ ファイヤースタンド ソロ」は、とにかくどこにでも収納がしやすく、焚き火を十分に楽しむことができ、焚き火で調理したい願望にも応えてくれる逸品でした。
この携行性にも優れた美しい焚き火台は、徒歩キャンプや自転車キャンプを楽しむ人にはかなりおすすめ。もう焚き火を諦める必要はありません!
パーゴワークス NINJA Firestand SOLO