パーゴワークスが新たに開発したテント、「ニンジャテント」の実力に迫る!

2020/02/12 更新

パーゴワークスの新作「ニンジャテント」をいち早く実践レビュー! たくさんのこだわりが詰め込まれた日本らしさのあるつくりは必見!また、創業者であり開発者でもある、パーゴワークス代表の斎藤さんにもインタビューを行ない、ココでしか聞けない情報も盛りだくさんです!


記事中撮影画像すべて:筆者

パーゴワークスのニンジャテントを張ってみた!


今回レビューしてみるテントは、PaaGoWorks(パーゴワークス)から新しく発売される「NINJA TENT(ニンジャテント)」。ブランド初の自立式テントということで、話題にもなっていましたが、一体どんな内容になっているのでしょうか。

実際に張って隅々までチェックし、開発者インタビューも行ったので最後までご覧ください。

ザックやタープだけじゃない!パーゴワークスとは?

提供:パーゴワークス
パーゴワークスは、2011年に東京で設立されたアウトドア用品のブランド。名前の由来は「Pack and Go」をつなげた造語で、ブランドのコンセプトを一言で表しています。

バックパックや収納ケースなどのパッキングに関するアイテムが多く、「自力で持ち運べるもの」というコンセプトのモノ作り。そのプロダクトは軽くシンプルで機能的なものが多く、ハイカーやトレイルランナーなどのアウトドア愛好家に支持されています。

ニンジャテントを張ってレポート開始!

まずは組み立て方から


収納時の形状は巻き上げ式で、長さは約45cm、直径は約15cm。重量は約1,160gととても軽く、自転車やバイクのハンドルにくくり付けられる収納サイズを目指した作り。




広げてみると、分かりやすいイラストの設営図がプリントされています。真ん中が大きな袋状で、幕類はラフに収納が可能。またすぐ横に小さなポケットがあり、そこにガイラインとペグ、そしてリペアキットが入っています。

両端は筒状の袋があり、そこにポールを入れる構造。端にポールを持って来ることで骨となり、巻き上げ式が可能になっているというわけ。パーツごとに別のポケットに突っ込んで、後は巻くだけなので撤収するときはとても楽!

グラウンドシートを広げると、違和感が……。写真だと分かりづらいですが、じつは手前が広く奥が狭い台形。インナーテントも同じように広げると、入り口側が広い方だと分かります。


インナーテントとグラウンドシート両方のグロメットに2本のポールのエンド部分を差し込み、湾曲させます。このとき、ポール同士は入れ違いにはさせず、上から重なるようにします。


インナーテントには、2カ所大きめのフックがあるので、これをポールを立たせて交差する部分に引っかけます。そして残りのフックもポールに引っかけ、吊り下げ方式で自立させます。


横から見ると、床面が台形になっているため、同じ長さのポールでも入り口側である左側が少し高くなっているのが分かります。


また、他メーカーだとセンタートップにもう1本短いポールが入る構造が多いのですが、ニンジャテントはガイラインが通っています。これはポールの間隔が広がり過ぎてしまうのを防ぐのと同時に、フライシートがインナーに触れてしまわないようにする仕組み。

常にインナーとフライの間に隙間を空けておくことで、風の通り道を確保できて結露しにくくなり、テントの中が快適な空間になります。筒状の部分にポールを通して自立させるスリーブ式を採用しなかったのも、ここの換気を優先させるため。


インナーテントを自立させた全景です。入り口はメッシュと薄い素材の二重で、写真はメッシュだけにしたところ。

背面も上部はメッシュです。床面と下部はバケット型になった防水素材で、上部は薄い素材の全部で3種の素材を使用。


フライシートまで全て設営して完成! 色はヌメッと光るダークグレイでなんとも言えない存在感。名前の通り、まるで忍者の寝床!?

見慣れてくると、ステルス戦闘機のような美しい佇まいにほれぼれします。素材はあのニンジャタープと同じものを使用。


気になる細かい機能をチェック!


まずはテントの後ろ側にあるベンチレーション(通気口)の仕組みから。ガイラインで絞って、フライをめくり上げて留めることで、下方に大きな開口部ができます。夏場の暑いときは、ここから通気を確保することが可能。


お次は前面を全開にして、別途持参したポール(150cm)で張り出してみました。入り口部分を持ち上げ、日差しや雨を避けるための「ひさし」として使うことができます。

今回はタープ用のポールを使いましたが、山登りをする人やハイカーはトレッキングポールでもOK。ポールの長さを調節すれば、開き具合を変えられます。


前方にかなり広い空間ができるので、タープ代わりの活用もできなくないでしょう。ヘリノックスタイプの背の低いチェアや、小さなテーブルも置いて使えます。

また、ジッパーを閉じれば広い前室になり、荷物もかなり置けるのでソロで使うのであれば十分な居住性と機能性です。


室内のサイズは1.5〜2人用。画像は、身長172cmの大人男性が寝転んだ様子。1人で使うのには十分ですが、カップルや親子じゃないと2人は辛いかも? という広さでした。

身長が180cm以上ある人は、寝る場所によっては足が壁に着いてしまうかもしれません。展開サイズは、横幅最大約220cm、奥行き約120cm、高さは最高で約105cmです。


内側の両サイドにはメッシュの大きなポケットが上部に1つ、下部に2つあります。上ポケットにスマートフォンを入れれば、横になって動画鑑賞なんてことも可能。


上部には6つの反射テープ付きのループがあり、2〜3mmのガイラインを通して結べば、小物を吊り下げできます。長期滞在時には洗濯物を干したりできますね。


室内の奥には30cmほどのジッパー付き小窓があり、ここから後ろ側にアクセス可能。テント内には置きたくない空き缶などをサッと外に排出することができます。言わば、忍者小屋の隠し窓。


さらに画期的な機能がこちら! 前面を開けて立ち上げたときに、天辺に付いている穴とガイラインがあり、これを下へ伸ばして垂らすと、雨が降っているときにはなんと雨どいになるんです。


試しに汲んできた水を上から垂らしてみると、穴の位置に集まって下へと伝って落ちていきました!


リングの重りをカップなどの中に入れておけば、ここに水を集めてくれる仕組み。ひさしをピンピンに張った状態だと水が集まりにくいので、ちょっと緩めて天井にくぼみを作ると、うまく排水できました。

これがあれば雨が溜まってひさしが沈んでくる……なんてこともありません。

入り口はダブルジップになっていて、上からも開閉できます。天気や外の様子を確認したいときなど、荷物をかき分けて奥まで手を伸ばさなくても、上からサッとジッパーを降ろせば視認可能。

雨風の強いときなども、バタつかずに開閉できるので便利です。


入り口のジッパー上のフラップは、上半分しか付けられていません。下は雨が入ることもあり得ますが、あえて上だけしか付けていないそうです。

フラップの下限には「ハイパロン」という硬くて丈夫な素材で、ここでジッパーが一度止まり、薄くて巻き込みやすいシルナイロンがジップに噛むのを防いでくれます。


またテントの両サイドにはベンチレーションがあり、トレードマークの手裏剣がプリントされています。


前面は巻き上げて使うことも可能。開口部は広くて少し高くなっているので、座ると収まりがよくて気持ちがいい。2人並んで座るのにもちょうどいい絶妙な幅です。

開発者に聞いてみた!


今回はデザイナーでありブランドの創業者でもある斎藤さんに、ニンジャテントについてインタビュー!

斎藤さんは中学生になると、自転車で数十キロ漕いで奥多摩方面に出かけては、釣りやキャンプなどの外遊びに夢中になっていたのだとか。デザイン系の学校を出て、プロダクトデザインの会社で様々なデザインを手掛け、経験を積んでいきます。

その後、独立してフリーランスのデザイナーになってからは、様々な企業からプロダクトデザインの仕事を請け負い、数多くの仕事をこなしてきた、まさにモノ作りのプロフェッショナル。



このテントは、複雑な構造にはしたくなかったんですよ。できるだけシンプルで軽くて、誰でも持ち運べる大きさと重さにしたかった。形状もだけど、サイズと重量には初めからこだわって作りました。

自分が作りたいもの、欲しいもの。面白いと感じるものを作りたいですね。だからうちの製品はどれも一捻りあるんです。好奇心とか創造性を刺激するようなモノが作り出せたらなと、いつも考えています。


開発時にも、同じようにこの場所にサンプルのテントを張り、試行錯誤を繰り返したのだとか。

もちろん誰に使ってもらってもいいのですが、誰でも使いこなせるっていうタイプのテントではないのかも。ある程度アウトドアで遊んで来た経験のある、自分で考えて楽しめる人向きなのかな、と思います。

週末、家にいたくない! じっとしてられない! っていうような、野遊びが大好きな人向きかな(笑)。思い付いたらサッと自然の中に出かけて行って、どこでもサクッと張ってテント泊を楽しんでほしい。徒歩でも自転車でも、バイクでも、もちろんクルマや電車でも。どこへでも気軽に出かけてテント泊ができるように考えて作ったテントです。


遊びで作った道具を、嬉しそうに組み立てる斎藤さん。

世の中にあるもの全てがデザインの対象かもしれないですね。

社内にはバッグの素材や工作機械、ミシンが並び、プロトタイプのギアや遊びで作った道具なども……。道具やバッグについて話し出すと、次から次に話題が溢れ出て止まらない!

たくさんの想いが形となり、見事な性能を備えたテント


今回ニンジャテントを張って思ったのは、居住性が高くて使いやすく、日本の風土と気候に見事にマッチしていること。生地は軽くて丈夫なリップストップ(破れ止め)の入ったシルナイロン製でありウレタンを使っていないため、雨や湿気の多い日本でも加水分解などによる劣化がほとんど起きません。

シンプル=簡素と考えがちですが、真っ直ぐなようで少しだけ傾いていたり、一見するだけでは分からない仕掛けがあり、そうすることでより快適に使える。そんなモノ作りへのこだわりが隅々にまで落とし込まれた、とても日本人的な感性が溢れるプロダクトです。


ニンジャテントは現在(2019/12/31時点)品切れと再入荷を繰り返しています。次のロットの再入荷情報などは公式サイトインスタグラムから入手可能。気になる方は随時チェックしてみてください。

パーゴワークスのプロダクトたち

ITEM
パーゴワークス ニンジャタープ
●サイズ:約280×280cm
●重量:約500g
●素材:30Dシルナイロン


ITEM
パーゴワークス ニンジャネスト
●カラー:ダークグレー
●サイズ:1800×1900×1000mm
●重量:約650g


ITEM
パーゴワークス ニンジャファイヤースタンド
●サイズ:360×360×280mm、
●収納時サイズ:390×直径約60mm
●重量:約280g


ITEM
パーゴワークス シュリケン
●サイズ:37×37×1.2mm
●重量:約4g

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見城 了

雑誌、広告などでも活躍中のカメラマン。アウトドア誌の仕事も多く、キャンプやアウトドアの知識も豊富。自社ブランドで旅と外遊びの道具も作っている。

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