ヘッドライトにはこんなメリットがある!
ヘッドライトとは、頭に装着するタイプのLEDライト。登山や夜釣りでは当たり前の装備ですが、キャンプで使っている人は、実はそれほど多くありません。ですがヘッドライトは非常に便利なシロモノ。なぜなら以下のようなメリットがあるからです!
これだけ多くのメリットを持つヘッドライトは、登山や夜釣りだけでなく、キャンプでも使ってほしいアイテム。通常のランタンとヘッドライトの、2つ持ちが理想的です。
ヘッドライトの選び方を解説!
ヘッドライトを選ぶとき、特に注目すべきはこれら6つのポイント。以下ではそれぞれのポイントについて、少し詳しく解説します。
乾電池式or充電式のどちらにするかを決める
ヘッドライトは乾電池式と充電式に大別されます。それぞれのメリット・デメリットを考慮し、自分の使い方に合っているほうを選びましょう。
なかには乾電池と充電池の両方を使用できるモデルもあります。価格が少し高い反面、両方のメリットを得られるため非常に便利です。
明るさは100〜300ルーメンがおすすめ
ヘッドライトは、ただ明るければ良いというものではありません。高出力なヘッドライトほどサイズが大きく、そして重くなる傾向があります。大切なのは、想定している用途に対して、必要十分な明るさを持っていることです。
以下の表を参考に、用途ごとに必要な明るさの目安を押さえておきましょう。
【明るさの目安】
100ルーメン以下 | 日帰りの登山、キャンプでのサブ照明、ジョギング |
---|---|
100〜300ルーメン | 1泊以上の登山、キャンプでのメイン照明、夜釣り |
300ルーメン以上 | 屋外での作業など |
迷ったら、100〜300ルーメンのヘッドライトがおすすめ。キャンプ・登山・夜間のジョギングなど、さまざまな用途に対応できます。
複数の人と一緒に行動する場合、自分のヘッドライトだけが明る過ぎると、ほかの人が見えづらくなってしまう点にも注意しましょう。
使用可能時間はバッテリーの大きさも考慮しよう
使用可能時間は長いほど安心ですが、その反面電池の本数が多かったり、バッテリーが大きくなったりします。装着感や携帯性に悪い影響を与えないように、やはり必要十分なスペックを満たしていることが大切です。
実際のキャンプや登山で何時間くらい使うかを考慮し、あまりにオーバースペックなものは選ばないようにしましょう。明るさを細かく変えられるヘッドライトは、省エネ運転ができて便利です。
照射モードが多いと便利だが……
照射モードとは“どのような照らし方をするか”を示すものです。製品により搭載されている照射モードが異なります。
【照射モードの例】
ハイ | 最大の明るさで照らしたいときに使用 |
---|---|
ロー | 明るさを抑えて使いたいときに使用 |
集中光 | 遠くまで照らしたいときに使用 |
拡散光 | 近くの広範囲を照らしたいときに使用 |
点滅光 | 長時間点滅させたいとき、自分の存在を示したいときに使用 |
赤色光 | 眩しさを感じずに照らしたいときに使用 |
多彩な照射モードが搭載されていると便利ですが、その反面、価格が高くなったり本体のサイズが大きくなったりと、デメリットもあります。
実際に使いそうな照射モードが搭載されているかをチェックしましょう。
防水性能は「IPX4」以上のものだと安心
雨に濡れたときのことを考え、防水性能を備えているヘッドライトを選びましょう。注目すべきは「IPコード」という等級。IPコードは電子機器の保護性能を示すもので「IPX4」「IP67」などと表記されます。
【防水性能の目安】
IPX0 | 無保護 |
---|---|
IPX1 | 鉛直に落下する水に対して保護する。 |
IPX2 | 15度以内に傾斜しても鉛直に落下する水滴に対して保護する。 |
IPX3 | 散水に対して保護する。 |
IPX4 | 水の飛まつに対して保護する。 |
IPX5 | 噴流に対して保護する。 |
IPX6 | 暴噴流に対して保護する。 |
IPX7 | 水に浸しても影響がないように保護する。 |
IPX8 | 潜水状態での使用に対して保護する。 |
普通のキャンプでは「IPX4」程度のヘッドライトでも大丈夫ですが、登山の場合は別。山は天気が変わりやすく、強い雨に打たれることも多いため「IPX7」以上のモデルがおすすめです。
デザインにこだわることも大事!
ヘッドライトは身につけるものであるだけに、デザインやカラーリングの好みも大切にしたいところ。今回取り上げているメーカーは、それぞれが個性的なデザイン・カラーリングのヘッドライトを販売しています。
機能性で選ぶことも大切ですが、機能面は少し妥協して、デザイン優先で決めるのもアリな選択です。気に入ったデザインのヘッドライトを選ぶことで、きっと長く愛用できますよ!
ヘッドライトおすすめモデル全23アイテム!大人気ブランドの製品を一挙紹介
これら8つの人気ブランドから、キャンプ・登山・夜釣りにおすすめのモデルをピックアップ!新製品の情報にも注目です!
モンベル(mont-bell)
登山用品をメインに取り扱っているモンベルは、アウトドアにおいて大定番の国内ブランド。モンベルの製品はコストパフォーマンスの高さが魅力で、リーズナブルな価格ながら、きわめて実用的なアイテムがそろっています。
コンパクト マルチランプ
サイズ | – |
明るさ | 最大35ルーメン |
使用可能時間 | 最長48時間 |
防水性能 | IPX4 |
照射モード | ハイ、ロー |
電源 | 単4形アルカリ乾電池(1本)、ニッケル水素充電池、リチウム電池 |
重量 | 22g |
本体重量わずか22gを誇る、モンベルの最軽量モデル。長さを自由に調節できるコードを装備しており、頭や首にかけたり、バッグやタープポールにぶら下げたりと、多彩な使い方に対応します。予備の明かりとして持っておくと心強いアイテムです。
mont-bell公式サイト:コンパクト マルチランプ詳細ページ
パワー ヘッドランプ
サイズ | 横幅60×高さ40×奥行28mm |
明るさ | 300ルーメン |
使用可能時間 | – |
防水性能 | IPX6 |
照射モード | 電球色光、集中光、拡散光 |
電源 | 単4形アルカリ乾電池(3本)、ニッケル水素充電池、リチウム電池 |
重量 | 52g |
最大300ルーメンと十分な明るさを持つ、モンベルの人気モデル。カラーラインナップが豊富で、バンドのデザインもオシャレに仕上がっています。実用的でありながら価格が手頃な、コストパフォーマンス抜群の製品です。
mont-bell公式サイト:パワー ヘッドランプ詳細ページ
リチャージャブル パワーヘッドランプ
サイズ | – |
明るさ | 200ルーメン |
使用可能時間 | 最長72時間 |
防水性能 | IPX6 |
照射モード | 白色光、電球色光 |
電源 | 3.7Vリチウムイオン電池/1800mAh |
重量 | 80g |
人気商品「パワー ヘッドランプ」に、リチウムイオン電池を内蔵した充電式のモデル。バッテリー残量が少なくなると、自動的に明るさを抑える機能を搭載。白色と電球色の切り替えができ、最大90m先まで、広い範囲を照らします。
mont-bell公式サイト:リチャージャブル パワーヘッドランプ詳細ページ
▼モンベルのヘッドライトをもっと見たい場合は、こちらの記事をチェック!
ブラックダイヤモンド(Black Diamond)
クライミングギアを中心に取り扱うブラックダイヤモンドは「クライマーによるクライマーのためのメーカー」として1989年に設立された企業。ブラックダイヤモンドの製品は、ハードな環境に対応する高い信頼性と実用性、そしてスタイリッシュなデザインが魅力です。
ブラックダイヤモンド フレアー
●明るさ最大:40ルーメン
●使用可能時間:最長18時間
●防水性能:IP67
●照射モード:ハイ、ロー、赤色光、ストロボ、SOSモード
●電源:CR2032リチウム電池(2個)
●重量:27g
ブラックダイヤモンド コズモ300
●明るさ最大:300ルーメン
●使用可能時間:最長200時間
●防水性能:IPX8
●照射モード:集中光、拡散光、赤色光、ディミング、ストロボ
●電源:単4アルカリ乾電池(3本)
●重量:83g(電池込み)
ブラックダイヤモンド スプリンター500
●明るさ最大:500ルーメン
●使用可能時間:最長100時間
●防水性能:IPX4
●照射モード:ハイ、ロー
●電源:BD1800リチウムイオン充電池
●重量:123g(電池込み)
ペツル(PETZL)
ペツルはクライミング用品や高所作業用の道具を手がける、フランスの有名ブランド。登山用ヘッドライトのパイオニアであり、日本国内でも非常に高い人気を誇ります。ライトユーザー向けからプロフェッショナル向けまで、幅広いヘッドライトを取りそろえています。
ペツル ティカ
●明るさ最大:300ルーメン
●使用可能時間:最長120時間
●防水性能:IPX4
●照射モード:拡散光、赤色光
●電源:単4アルカリ電池(3本)、リチウム電池、ニッケル水素電池
●重量:82g
ペツル ジプカ
●明るさ最大:300ルーメン
●使用可能時間:最長120時間
●防水性能:IPX4
●照射モード:拡散光、赤色光
●電源:単4アルカリ電池(3本)、リチウム電池、ニッケル水素電池
●重量:66g
ペツル IKO CORE
●明るさ最大:500ルーメン
●使用可能時間:最長100時間
●防水性能:IPX4
●照射モード:ハイ、ミドル、ロー、拡散光、ミックス
●電源:1250mAh リチャージャブルバッテリー「コア」、アルカリ乾電池、リチウム乾電池、ニッケル水素乾電池
●重量:79g
▼ペツルのヘッドライトをもっと見たい場合は、こちらの記事をチェック!
ジェントス(GENTOS)
ジェントスは日本のメーカーであり、非常に多彩なヘッドライトを取り扱っています。海外の有名ブランドの製品とくらべると価格がリーズナブルで、家電量販店での取り扱いが多いことも特徴です。
ジェントス CP-195DB
●明るさ最大:120ルーメン
●使用可能時間:最長70時間
●防水性能:IP64
●照射モード:拡散光、赤色光
●電源:単3形アルカリ電池(1本)
●重量:69g(電池込み)
ジェントス LR-H333D
●明るさ最大:300ルーメン
●使用可能時間:最長60時間
●防水性能:IP64
●照射モード:拡散光、集中光
●電源:単3形アルカリ電池(3本)、ニッケル水素電池
●重量:207g(電池込み)
ジェントス GH-101RG
●明るさ最大:450ルーメン
●使用可能時間:最長52時間
●防水性能:IP66
●照射モード:ハイ、ミドル、エコモード
●電源:専用リチウムポリマー充電池 3.8V 1,900mAh 7.22Wh、単4形アルカリ電池(4本)
●重量:176g(電池込み)
▼ジェントスのヘッドライトをもっと見たい場合は、こちらの記事をチェック!
レッドレンザー(LED LENSER)
レッドレンザーは1993年にドイツのゾーリンゲンで生まれた、ライトの専門メーカー。ほかのメーカーの製品には見られない独自技術をいくつも持ち、レッドレンザーが手がけるハンディライトやヘッドライトは、日本国内で非常に人気があります。シンプルで一貫性のあるデザインも特徴です。
レッドレンザー NEO4
●明るさ最大:240ルーメン
●使用可能時間:最長40時間
●防水性能:IP57
●照射モード:パワー、ミドル、ロー
●電源:単4形アルカリ電池(3本)
●重量:100g(電池込み)
レッドレンザー MH5
●明るさ最大:400ルーメン
●使用可能時間:最長35時間
●防水性能:IP54
●照射モード:ハイ、ロー
●電源:専用充電池、単3形アルカリ電池(1本)
●重量:約94g(電池込み)
レッドレンザー H7R Core
●明るさ最大:1000ルーメン
●使用可能時間:最長65時間
●防水性能:IP67
●照射モード:ブースト、パワー、ミドル、ロー
●電源:専用充電池
●重量:259g(電池込み)
マイルストーン(milestone)
マイルストーンは日本生まれのヘッドライト専門メーカー。マイルストーンの製品は、一貫して電球色のLEDをメイン照明として採用しているのが特徴です。目にやさしく、雰囲気の良い光で活動をサポートしてくれます。
マイルストーン MS-A7 / スタンダード・モデル・ウォーム
●明るさ最大:180ルーメン
●使用可能時間:最長12時間
●防水性能:IPX4
●照射モード:白色光、電球色光、赤色光、エコノミー
●電源:単3形アルカリ電池(1本)
●重量:26g
マイルストーン MS‐B6 / 距離センサー・モデル
●明るさ最大:220ルーメン
●使用可能時間:最長45時間
●防水性能:IPX5
●照射モード:白色光、電球色光
●電源:単4形アルカリ乾電池(3本)
●重量:97g(電池込み)
マイルストーン MS-G2 / マルチファンクションモデル
●明るさ最大:400ルーメン
●使用可能時間:最長14時間
●防水性能:IPX4
●照射モード:白色光、電球色光、白色・電球色ミックス、赤色光
●電源:リチウムイオンポリマー充電池(内蔵)
●重量:28g
バイオライト(BioLite)
2006年にアメリカのニューヨークで産声をあげたバイオライトは、焚き火の熱を利用して発電するウッドストーブなど、斬新な製品を作っているメーカー。種類は少ないものの、高品質かつ機能的、そしてハイセンスなヘッドライトを取り扱っています。
バイオライト ヘッドランプ200
●明るさ最大:200ルーメン
●使用可能時間:最長40時間
●防水性能:IPX4
●照射モード:ー
●電源:700mAhリチウムイオン電池
●重量:50g
バイオライト ヘッドランプ 330
●明るさ最大:330ルーメン
●使用可能時間:最長40時間
●防水性能:IPX4
●照射モード:白色集中光、白色拡散光、白色点滅、赤色光
●電源:900mAhリチウムイオン電池
●重量:69g
バイオライト ヘッドランプ 750
●明るさ最大:750ルーメン
●使用可能時間:最長150時間
●防水性能:IPX4
●照射モード:ブースト、ハイ、ミドル、ロー
●電源:3,000mAhリチウムイオンバッテリー
●重量:150g
ユーコ(UCO)
ユーコはアメリカの「Industrial Revolution社」が展開するブランド。“明かり”をテーマとしたブランドであり、キャンドルランタンや焚き火台で有名です。ヘッドライトに関しては、ナチュラルなデザインを取り入れた、遊び心あふれるアイテムを販売しています。
UCO ハンドレッド
●明るさ最大:100ルーメン
●使用可能時間:最長75時間
●防水性能:IPX4
●照射モード:ハイ、ミディアム、ロー
●電源:単4形アルカリ電池(3本)
●重量:87g
UCO ベータ
●明るさ最大:200ルーメン
●使用可能時間:最長70時間
●防水性能:IPX4
●照射モード:ハイ、ミドル、ロー
●電源:単4アルカリ電池(3本)
●重量:88g
キャンプ・登山の必需品!できれば1つは持っておこう!
手持ちのライトやランタンだけでは、場合によっては不便を感じます。キャンプ・登山をより楽しむために、ヘッドライトを1つ持っておくと便利です。
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