理由①アウトドアブームの到来!
コンパクトSUV車の人気上昇の大きな要因として挙げられる背景に、最近特に高まってきている空前の「アウトドアブーム」があります。事実、書店やコンビニの雑誌コーナーには、アウトドアグッズを特集した雑誌や、アウトドアスポットを紹介するムック本などが数多く並んでいます。
自然に慣れ親しむという人間が本来持っている自然回帰思考が、「LOHAS(ロハス)」などの思想潮流とあいまって2000年代後半頃から急速に世界的ムーブメントとなりました。この流行が2010年代以降、日本人にも浸透してきたのです。
日本は、世界でも有数の人口密集国家と言われ、特に大都市圏では自然とふれあう機会がほとんどない生活をおくっている人々が多いため、連休を使ってアウトドアで英気を養いたいと願う若者たちが増えるのは必然的とも言えます。
そしてそんなアウトドアブームによって、アウトドア仕様の頑丈で汚れても掃除がしやすい車として注目を浴びたのがコンパクトSUV車です。この小型なSUV車は大型SUV車にはない小回りの良さと市街地を走る乗用車としても違和感がなく、アウトドアに興味を持った若者層のニーズと時代にマッチしたのです。
理由②小型SUV車ブームの実利的要因
コンパクトSUV車が大ブームとなっている実利的要因には、やはり大型車と比較してはるかに高い燃費効率が第一に挙げられます。
人気上位を占める国産のコンパクトSUV車はJC08モードで21~23km/hという性能を有しており、かつて燃費効率の低さの代名詞でもあったオフロード車のマイナスイメージを完全に払拭していることもコンパクトSUV車ブームに拍車をかける結果となっています。
また、各メーカーの激しい販売競争が奏功し乗り心地が向上したことと、小型とは思えないほど広い収納スペースを確保した新型車が登場したことは見逃せません。「荷物がたくさん積み込めるかどうか」というアウトドアファンのニーズに十分に応えることができるコンパクトSUV車が市場に投入されたことで、これまでSUV車を敬遠していた客層も一気に取り込むことに成功しました。
つまり、近年巻き起こったアウトドアブームが多様なニーズを生み、クルマ好きの世代の「オフロードを軽快に走破したい」という欲求を満足させるスモールタイプのSUV車への開発につながった、と分析することもできます。このことからも、今やコンパクトSUV車はアウトドアには欠かせない存在になったことは間違いありません。
理由③日本の国土に適したコンパクトSUV車
国土が狭く山岳部が全土の約8割を占めるという日本の環境では、大型ではなくコンパクトSUV車が好まれる要因の一つです。また、次々に発表される国産コンパクトSUV車のどれもが、オフロードだけでなく一般道路を走る普通車としても兼用したいという客層を主なターゲットにしていました。
外国産の大型SUV車にはない、日本人に適した独自のスタイリングモデルとして完成されていることも大人気となった要因の一つといえるでしょう。
ぜひとも試したいコンパクトSUV15車種
スズキ/クロスビー
スズキのハスラーにそっくりの顔つきを持つコンパクトSUVがこのクロスビーです。全長3,760㎜、全幅1,670㎜と小回りの利くサイズながら全高1,705㎜の室内は大人5人が快適に過ごせる変貌自在な室内空間を実現。また、キャンプやスキー、スノーボードといった荷物が多いときも多彩なシートアレンジによって対応が可能。もはやクルマがリビングと化して快適な時間が流れる空間へ変貌しています。
クロスビーのボディーカラーは11通りから選択可能なので自分好みのカラーを選びやすい。また、シートカラーは、ボディーとカラーコーディネートされているのも大きな特徴。前席のシートバックとヘッドレストはカラフルなシートパイピングでふちどりを施している。凹凸のある独特な模様のシートパターンは、力強ささえ感じさせる。シートはデザイン性だけではなく乗り心地を高めたり、撥水加工を施すなど、使い手にとってかなり実用的。なんといっても、大人5人がしっかり乗れる広さを確保されているのが嬉しい。
参考グレード:HYBID MZ 4WD/6AT
総排気量(㏄):996
全長(mm):3,760
全幅(mm):1,670
全高(mm):1,705
車両重量(kg):1,000
駆動方式:4WD
エンジン種類:水冷4サイクル直列3気筒直噴ターボ
最高出力(kW/rpm):73/5,500
最大トルク(N・m/rpm):150/1,700-4,000
トランスミッション:6AT
燃料消費率(km/L):20.6(JC08)
車両本体価格(円):2,145,960
中古車両本体価格(円):207.9万円~