本記事は、CAMP HACKが検証結果をもとに独自で制作したものです。コンテンツの制作やランキングの選定にブランドは一切関与していません。
検証ポイント
ファイヤースターター の人気13製品を用意し、筆者が実際に使用して比較・検証しました。
1. ロッドの削りやすさ
火口の上に金属粉を落とす作業がしやすいかどうかを確かめるために、ロッドの削りやすさをチェックしました。
2. 火花の飛ばしやすさ
スムーズに火起こしができるかどうかをチェックするため、火花の飛ばしやすさを比較しました。
3. コストパフォーマンス
コストパフォーマンスは、記事執筆時点における販売価格と品質のバランスを総合的に考慮して評価しています。
ファイヤースターターとは?
ファイヤースターターとは、一般的にマグネシウムやフェロセリウムなどの金属でできた「ロッド」という棒と、火打ち石として使用する「ストライカー」がセットになった火起こし道具のこと。「メタルマッチ」といわれる場合もあります。
ファイヤースターターの仕組み
ファイヤースターターは、ストライカーやナイフでロッドを擦って火花を発生させ、ティッシュペーパーやほぐした麻紐などの燃えやすいもの(火口)に着火させる仕組みになっています。
簡単に着火させるためには、火口の上でロッドを削り、金属粉を落としてから火花を散らしましょう。具体的な方法は「ファイヤースターターの使い方」の項目で解説しています。
ファイヤースターターのメリット
ファイヤースターターは、オイルやガスなどの燃料を使わずに火起こしができるのがメリット。ソロキャンプやブッシュクラフトといったアウトドアシーンのほか、災害時の備えとしても役立つアイテムです。
また、ファイヤースターターは使うたびにロッドが消耗するため、一定の寿命がありますが、数千回〜数万回程度は使用可能な製品が主流で、一般的なライターやマッチに比べると長持ちするのも魅力です。
さらに、アウトドア向けの火起こし道具としては、水に濡れてもきれいに拭けば簡単に再使用できる点も長所といえます。
ファイヤースターターの選び方
ファイヤースターターを選ぶときは、以下に挙げた5つのポイントに着目してみましょう。
1. ロッドの素材は重視するポイントに合わせて選ぼう
ファイヤースターターのロッドに使われている素材には、主に「フェロセリウム」「マグネシウム」の2種類があります。
それぞれの特徴を理解したうえで、重視するポイントに合ったものを選択しましょう。
「フェロセリウム」は火起こしが簡単!
鉄とセリウムの合金であるフェロセリウム製のファイヤースターターは、火起こしが簡単にできるのが特徴です。
マグネシウムと比較すると発火温度が低く、軽い力でも火花を飛ばせるため、アウトドア初心者の方も使いやすいといえます。
マグネシウム製よりも価格が高い傾向にあるものの、長く使うことを想定して購入する場合は大きなデメリットにはならないでしょう。
「マグネシウム」は安い値段で買いやすい!
マグネシウムはフェロセリウムよりも発火温度が高いため、火起こしのしやすさという点では物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、マグネシウム製のファイヤースターターは、比較的安い値段で買いやすい商品が多いのが魅力です。
ダイソー、セリア、キャンドゥなどの100均で販売されているファイヤースターターも、基本的にはマグネシウム製。「一度買って試してみたい」という方におすすめです。
2. ロッドの長さは6cm前後が平均的で扱いやすい
一般的なファイヤースターターのロッドは5〜10cmほど。ロッドの長さは、火の起こしやすさや持ち運びやすさなどに影響するポイントです。
ロッドが長いと削るときのストロークも長くなり、1回で削れる量が増えるので、火口に着火させやすくなります。
ただし、長すぎるとかえって擦りにくくなったり、収納しづらくなったりする可能性があるため、バランスを考慮して選ぶことが重要です。
自分に合った長さが分からない場合は、平均的といえる6cm前後の製品を選んでみましょう。
3. ロッドは太いほど寿命が長い&使用時に安定しやすい
ファイヤースターターのロッドの太さは、使用可能回数に影響するポイント。直径5mm前後から10mm以上まで、製品によって幅があります。
ロッドが太いと削れる量が増えるぶん、ファイヤースターターとしての寿命も長くなるといえます。
また、持ち手部分が太ければ削るときにしっかりと握れるので安定しやすいでしょう。
初心者の場合、重量が気にならないのであれば、直径8mm以上ほどを目安に太めの製品を選ぶのがおすすめです。
4. ストライカーは柄の握りやすさが重要
ストライカーが持ちづらいとロッドを擦るのが不便になるため、握りやすさもチェックしておくと安心です。
ストライカー本体は主にスチールやステンレス、アルミなどの金属製ですが、木やプラスチックの柄が付いている製品が多く、指の形に沿うようにくぼんだ形状になっているものもあります。
実際に使用してみて、柄の長さは指3本分ほど、太さは指間接1つ分ほどあると、安定感が得られるように感じました。
5. 栓抜きやホイッスルなどの付属機能があると便利
ファイヤースターターのなかには、以下のように火起こし以外の機能を備えている製品や、さまざまな付属品がセットになった製品もあります。
お手持ちの道具やキャンプスタイルを考慮したうえで、アウトドアで役立てられる機能があるかチェックしてみてください!
ファイヤースターターの人気おすすめランキング
上記の検証ポイントをもとに、ファイヤースターターの人気おすすめランキングを作成しました。
ただし、以下で紹介するランキングは筆者の観点をもとに策定したもので、どの製品がおすすめなのかは使い方や重視するポイントによっても異なります。
また、製品の個体差によっても使いやすさに違いが出る可能性があるため、順位はあくまで参考程度にお考えください。
▼表の商品名をタップすると、動画付きの比較・検証レビューにジャンプできます!
ニャム 極太ファイヤースターター
総合評価
★★★★★★★★★★ 4.33
- ロッドの削りやすさ ★4
- 火花の飛ばしやすさ ★5
- コストパフォーマンス ★4
サイズ | 180×250×8.0mm |
---|---|
重さ | 90g |
ストライカーの素材 | ステンレス |
ロッドの素材 | フェロセリウム |
ロッドの長さ | 980mm |
ロッドの太さ | 10mm |
寿命(使用可能回数) | 約15,000回 |
ホイッスル付き | ー |
栓抜き付き | ー |
筆者がおすすめランキング1位に選出したのは、ニャム「極太ファイヤースターター」です。ニャムは機能的で洗練されたデザインのキャンプ用品を展開するブランドで、火吹き棒も口コミで高い評価を得ています。
記事執筆時点の販売価格は1,500円ほどで、コスパは抜群。ロッドが長いぶん、今回用意したアイテムのなかでは少し大きめのサイズになっています。
火花の大きさと起こしやすさは圧倒的
1位に選出した最大の理由が、大きな火花を飛ばしやすいこと。軽く力を入れて擦るだけでも、かなりの大きさの火花が飛んでくれます。
また、ロッドの露出部は約10cmと長さがあるので、ストロークを大きく取ることができるのもポイント。初心者の方でも簡単に火花を飛ばしやすいでしょう。
シンプルな構造のストライカーも使いやすい
ストライカーはシンプルな構造ですが、大きさがちょうど良く、しっかりとバリが立っているので、削りやすさも申し分なし。
DDハンモックジャパン ファイヤースターター
総合評価
★★★★★★★★★★ 4
- ロッドの削りやすさ ★4
- 火花の飛ばしやすさ ★4
- コストパフォーマンス ★4
サイズ | 120mm |
---|---|
重さ | 49g |
ホイッスル付き | ー |
栓抜き付き | ○ |
DDハンモック公式ホームページはこちら
おすすめランキング2位に選んだのは、「DDタープ」でおなじみのDDハンモックジャパンの「ファイヤースターター」。
コスパの高さが魅力で、記事執筆時点では1,200円ほどの値段で購入できます。ロッドもストライカーも大きすぎず小さすぎず、今回のアイテムのなかではちょうど真ん中くらいのサイズです。
ストライカーが栓抜きや定規付きで多機能
ストライカーは、定規や栓抜きなどの機能も搭載している多機能な作り。
先端の部分でロッドを削れるようになっていて、スムーズに粉を落とすことができました。
ロッドの木製ハンドルが握りやすい
ニャム「極太ファイヤースターター」と同じ木製のハンドルがしっかりと手にフィットしてくれます。
ロッドの長さは平均的で、紐の短さは少し気になりましたが、しっかりと着火できる大きさの火花を飛ばすことができました。
ブッシュクラフト メタルマッチプロ2.1
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.67
- ロッドの削りやすさ ★4
- 火花の飛ばしやすさ ★4
- コストパフォーマンス ★3
サイズ | 約110×30×23mm |
---|---|
重さ | 74g |
ストライカーの素材 | アルミ |
ロッドの素材 | フェロセリウム |
ロッドの長さ | 60mm |
ロッドの太さ | 9.5mm |
ホイッスル付き | ー |
栓抜き付き | ー |
おすすめランキング3位に選出したのが、ブッシュクラフト「メタルマッチプロ2.1」。カラーはタンとオリーブドラブの2色展開で、ブランド名のとおり、ブッシュクラフトにマッチする無骨なデザインが魅力です。
記事執筆時点での価格は3,000円弱と、今回検証したアイテムのなかではやや高め。ロッドとストライカーに紐は付属しておらず、ぴったりスタッキングできるので、コンパクトに収納可能です。
コンパクトながら扱いやすい形状
ロッドもストライカーも標準的なサイズ感で扱いやすく、ロッド部分は少しくぼみがあって持ちやすいです。
ストライカーはシンプルな長方形ですが、先端のアルミにバリが付いているのでしっかりとロッドを削ることができ、火花も起こしやすくなっています。
持ち手部分はプラスチック製で、バリがある部分に手が当たらず安全です。
弱い力で擦っても火花が出やすい
弱い力でも火花が出やすく、強い力で擦ると大きな火花が飛んでくれました。
ひとつ気がかりだったのは、何度か使っているうちに、プラスチック部分が熱で少し傷んでいるように見えたこと。
使用するうえでとくに支障はなさそうでしたが、気になる方はいるかもしれません。
クピルカ ファイアスチール8
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.33
- ロッドの削りやすさ ★3
- 火花の飛ばしやすさ ★4
- コストパフォーマンス ★3
サイズ | 125mm |
---|---|
重さ | 47g |
ストライカーの素材 | スチール |
ロッドの素材 | フィロセリウム |
ロッドの太さ | 8mm |
ホイッスル付き | ー |
栓抜き付き | ー |
4位に選出したのがクピルカ「ファイアスチール8」。クルピカはフィンランドに古くから伝わる木製食器をルーツに持つブランドで、食器類を中心に木の自然な風合いを活かしたアイテムを展開しています。
価格は記事執筆時点で3,000円程度で、検証に使用した製品のなかではやや高め。紐でつながったロッドとストライカーは平均的なサイズ感です。
ロッドの柄とストライカーの素材感が秀逸
手にぴったりフィットする独特の素材感が特徴。ちょうど手を置く部分にカーブやくぼみがあり、軽い力でもしっかりと握ることができました。
ストライカーは柄がないものの、ナイフのような形になっていて、こちらも持ちやすさは抜群。
火花はそこまで大きくありませんが、軽い力で飛ばすことができました。
粉を落とすときは少々注意が必要
火花を飛ばしやすいのはメリットといえる一方で、粉を削り落としてから火をつけたい場合には少し注意が必要。
粉を落とすために削っているつもりでも、大きめの火花が出てしまうことがありました。
ライトマイファイヤー ファイヤースチールスカウト アーミー
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.33
- ロッドの削りやすさ ★3
- 火花の飛ばしやすさ ★4
- コストパフォーマンス ★3
サイズ | 約95×26mm |
---|---|
重さ | 約50g |
ストライカーの素材 | ステンレススチール |
ロッドの素材 | マグネシウム合金 |
寿命(使用可能回数) | 約12,000回 |
ホイッスル付き | ー |
栓抜き付き | ー |
5位に選出したのが、スウェーデン発のアウトドアアクセサリーブランドであるライトマイファイヤーの「ファイヤースチールスカウトアーミー」。
「メタルマッチプロ2.1」「ファイアスチール8」と同様、記事執筆時点の価格は3,000円ほどと、今回のラインナップのなかでは若干高め。サイズはコンパクトで、手軽に持ち運べる大きさといえます。
コンパクトながら使いやすさ抜群
コンパクトなファイヤースターターは持ちづらいものが多く、一般的なサイズのものより力を入れないとうまく削れないことがありましたが、ファイヤースチールスカウトアーミーはロッドとストライカーの持ち手にくぼみがあり、握りやすい形状でした。
粉を落とす作業も簡単に行うことができます。
ロッドはマグネシウム合金ですが、火花の飛びやすさや大きさも申し分ありません。
紐が短いのでストロークは取りにくい
使用するときに唯一気になったのが、ロッドとストライカーをつないでいる紐が短いため、擦るときにストロークが取りづらいところ。
紐は結ばれているだけなので使用時は外すこともできますが、ロッドもストライカーもコンパクトなぶん、基本的には結んでおいたほうが紛失の心配が少ないでしょう。
山麓工房 極太ファイヤースターター
総合評価
★★★★★★★★★★ 3.33
- ロッドの削りやすさ ★3
- 火花の飛ばしやすさ ★3
- コストパフォーマンス ★4
サイズ | 約160mm |
---|---|
重さ | 約86g |
ストライカーの素材 | ステンレス |
ロッドの素材 | フェロセリウム |
ロッドの長さ | 約100mm |
ロッドの太さ | 約10mm |
寿命(使用可能回数) | 約15,000回 |
ホイッスル付き | ー |
栓抜き付き | ○ |
6位に選出したのは、山麓工房「極太ファイヤースターター」。山麓工房はファイヤースターターのほか、火吹き棒も販売しているブランドです。
記事執筆時点では1,500円前後から購入可能で、今回用意したファイヤースターターのなかでも比較的安い値段といえます。持ち手がしっかりとした作りなぶん、サイズ感は大きめに感じました。
木製ハンドル付きで長めのロッドが使いやすい
なんといっても特徴的なのがハンドルの形状。握ったときにしっかりとフィットしてくれます。
ロッドの長さがあるため、ストロークが取りやすいのも使いやすいポイントです。
ストライカーの先端でロッドを削れるようになっているので、粉を落とす作業もしやすくなっています。
火花を飛ばすにはやや力が要る
ただし、着火に十分な火花を飛ばすには、擦るときに少し力を入れる必要がありました。
しっかりと擦れば問題ありませんが、力に自信がない女性などが作業する場合は少々苦労するかもしれません。
ウィルドゥ ファイヤーフラッシュ プロ ラージ
総合評価
★★★★★★★★★★ 3
- ロッドの削りやすさ ★2
- 火花の飛ばしやすさ ★4
- コストパフォーマンス ★3
サイズ | 約106mm |
---|---|
重さ | 約50g |
ロッドの太さ | 約9mm |
ホイッスル付き | ー |
栓抜き付き | ー |
7位に選んだのは、ウィルドゥ「ファイヤーフラッシュ プロ ラージ」。ウィルドゥはカトラリーをはじめ、アウトドア向けの小物アイテムを販売しているスウェーデンのブランドです。
記事執筆時点の購入価格は2,000円ほどで、今回用意したファイヤースターターでは中間くらいの価格帯です。名称は「ラージ」となっていますが、サイズは比較的コンパクト。より小さな「スモール」も展開されています。
コンパクトながら大きな火花を飛ばせる
コンパクトな大きさながら、ロッド、スターターのハンドルが握りやすい形になっているところがポイント。
少し紐が短いところは気になりますが、軽い力で擦っても火花が飛んでくれます。
ストライカーは、一見すると分かりづらいかもしれませんが、バリがない側で擦っても火花が出ないので注意が必要です。
粉を落とす際にはコツが必要
かなり火花が出やすいぶん、ロッドを削って粉を落とす際には、少々コツが必要そう。
火口にそのまま火花を飛ばす使い方のほうが適しているかもしれません。
キャプテンスタッグ ファイヤースターター
総合評価
★★★★★★★★★★ 2.67
- ロッドの削りやすさ ★3
- 火花の飛ばしやすさ ★2
- コストパフォーマンス ★3
サイズ | 約100×23×15mm |
---|---|
重さ | 50g |
ストライカーの素材 | 鉄(クロムメッキ) |
ロッドの素材 | マグネシウム合金 |
ホイッスル付き | ー |
栓抜き付き | ー |
8位に選出したのが、コストパフォーマンスに優れたキャンプ用品を幅広く展開しているキャプテンスタッグの「ファイヤースターター」。
記事執筆時点では1,000円ほどの値段で購入することができ、今回用意したなかでもお値打ちな製品といえます。サイズ感はやや小さめです。
ストライカーのギザギザ部分でロッドをしっかり削れる
ストライカーの両面にギザギザがついていて、それほど力を入れなくてもロッドがよく削れます。
削り落とした粉は繊維状になっているものもあり、火がつきやすそうです。
火花を飛ばすには強めに擦る必要あり
ロッドは削りやすかったものの、火花を飛ばすときには何度か強めに擦る必要がありました。
火花が出てもそこまで大きくないので、ある程度ロッドを削ってから火花を飛ばしたほうが良さそうです。
キュア ファイヤースターター
総合評価
★★★★★★★★★★ 2.67
- ロッドの削りやすさ ★2
- 火花の飛ばしやすさ ★2
- コストパフォーマンス ★4
サイズ | 120×18mm |
---|---|
重さ | 約100g |
ロッドの素材 | マグネシウム |
ロッドの長さ | 63mm |
ロッドの太さ | 8mm |
ホイッスル付き | ー |
栓抜き付き | ○ |
9位に選んだのは、キュア「ファイヤースターター」。記事執筆時点では1,000円以下の価格から購入可能で、今回比較のために用意したなかでは最も安いファイヤースターターでした。
本体の大きさはちょうど真ん中くらいで、長めのチェーンでロッドとストライカーがつながれています。
栓抜きやコンパスなど多彩な機能を搭載
ストライカーには栓抜きや定規が付いているほか、ロッドを保護するケースにはコンパスも備えられている多機能な製品です。
ロッドを保護するケースの内部にオイルのようなものが入っているのか、ケースから出すとロッドの先端が少し濡れていました。
火起こしをするときには気になる点も
ロッドがマグネシウムなこともあってか、それほど火花は飛びやすくない印象です。
ストライカーの先端にロッドを削る部分はありましたが、あまりバリが立っておらず、側面で削る必要がありました。
また、ロッドを擦るときにケースのネジ部分がちょうどストライカーのバリの部分に引っかかることがあり、火花を飛ばすときには注意が必要そうです。
ユーコ タイタン ファイヤーストライカー
総合評価
★★★★★★★★★★ 2
- ロッドの削りやすさ ★2
- 火花の飛ばしやすさ ★2
- コストパフォーマンス ★2
サイズ | 10mm |
---|---|
重さ | 96g |
ストライカーの素材 | ステンレス |
ロッドの素材 | フェロセリウム |
寿命(使用可能回数) | 約15,000回 |
ホイッスル付き | ー |
栓抜き付き | ○ |
10位に選んだのは、ユーコ「タイタン ファイヤーストライカー」。ユーコはアメリカのインダストリアルレボリューション社が手がけるブランドで、ランタンや焚き火台など「灯り」に関するさまざまなアイテムを展開しています。
定価は税込2,640円と、今回のラインナップのなかでは平均から若干高めの値段。サイズは平均的な大きさといえます。
無骨でかっこいいソロキャンプ向きのデザイン
メタルのストライカーと持ち手のない剥き出しのロッドが無骨でかっこいい! ストライカーは多機能で、栓抜きやレンチ機能も付いており、ミニマルなキャンプスタイルになじみそうなアイテムです。
ただし、多機能ゆえのジレンマなのか、ロッドを擦るときレンチの部分にちょうど指がはまってしまい、少し痛いのはデメリットでした。
また、ストライカーにはしっかりとバリがあるわけではないため、どの部分で削るべきなのか迷ってしまいました。
ロッドに持ち手がなく力を入れて握りにくい
ロッドにはハンドルがないため、力を入れて握るのが若干難しく感じました。
火花も軽い力で飛ばすのは難しそうで、ファイヤースターターを使った火起こしに不慣れな方は少し苦労するかもしれません。
ZEN Camps ファイヤースターター
総合評価
★★★★★★★★★★ 1.67
- ロッドの削りやすさ ★2
- 火花の飛ばしやすさ ★1
- コストパフォーマンス ★2
サイズ | 127mm |
---|---|
ストライカーの素材 | ステンレス |
ロッドの素材 | フェロセリウム |
ロッドの長さ | 127mm |
ロッドの太さ | 12.7mm |
寿命(使用可能回数) | 約20,000回以上 |
ホイッスル付き | ー |
栓抜き付き | ー |
11位に選出したのは、主にソロキャンパー向けの焚き火関連アイテムが人気を集めているZEN Campsの「ファイヤースターター」。
記事執筆時点では2,500円弱の価格から購入可能で、今回のラインナップのなかでは平均的といえる水準。ロッドや付属の紐が長いので、サイズは大きめになっています。
ロッドが太く長い寿命が期待できる
ロッドは太めで、比較的コンパクトなキャプテンスタッグ「ファイヤースターター」と並べてみるとこのとおり。今回検証に使用したファイヤースターターのなかでも一番の太さでした。
粉を削り落とすときに少し火花が出てしまいましたが、ロッドが太いぶん気兼ねなく削ることができました。
柄がない六角形のロッドの扱いには慣れが必要
ロッドには柄がなく、六角形になっているため、持ち手があるタイプに比べると若干握りづらさを感じました。
また、ストライカーを当てる面によって擦れ具合が異なる感触があり、火花を安定して飛ばすことはできませんでした。扱いにはある程度慣れが必要そうです。
オーロラ ファイアスターター 440C
総合評価
★★★★★★★★★★ 1.67
- ロッドの削りやすさ ★2
- 火花の飛ばしやすさ ★1
- コストパフォーマンス ★2
サイズ | 約90×15×15mm |
---|---|
重さ | 約80g |
ストライカーの素材 | ステンレス、アルミ |
ロッドの素材 | マグネシウム |
ホイッスル付き | ー |
栓抜き付き | ー |
12位に選出したのは、オーロラ「ファイアスターター 440C」。記事執筆時点での価格は4,000円ほどと、今回用意した製品のなかでは高めです。
サバイバルツールとして有用なアイテムで、大きさは超コンパクト。今回検証したなかで最も小さいサイズでした。
ケースの先端がストライカーになっている
ストライカーが付属しておらず、ケースの先端でロッドを削ったり擦ったりできる仕組みです。
先端部分にはロッドと同じくらいの幅のくぼみがあり、そこにロッドをセットして擦れるようになっています。
コンパクトゆえに一定の扱いづらさはある
大きなサイズの製品と比べると、やはりロッドとケースは握りやすいとはいえず、ロッドを削る作業もやや手ごわい印象です。
コンパクトかつ独特の仕組みになっているため、擦り方にもコツが必要。大きな火花はなかなか飛ばせませんでした。
ガーバー ベア・グリルス ファイヤースターター
総合評価
★★★★★★★★★★ 1.67
- ロッドの削りやすさ ★2
- 火花の飛ばしやすさ ★2
- コストパフォーマンス ★1
サイズ | 約120×22mm |
---|---|
重さ | 約100g |
ストライカーの素材 | ステンレス |
ロッドの素材 | マグネシウム |
ホイッスル付き | ○ |
栓抜き付き | ー |
13位に選んだのは、ナイフメーカーとして有名なガーバーの「ベア・グリルス ファイヤースターター」。
記事執筆時点での価格は約4,000円と、今回のラインナップのなかでは高額な部類に入り、サバイバルツールとして使えるだけあってサイズはかなりコンパクトです。
ホイッスルなどの多彩な機能を搭載
ケースは片方がロッド、もう片方がストライカーになっている機能的な設計。
ロッドの裏には収納スペースがあり、中に綿などの火口を入れることもできます。
そのほか、紐の留め具の先端には緊急用ホイッスルも付いています。
こちらは個体差と思われますが、ケースの表面に書いてあるSOS用のシグナルは、印刷が重なっていて読み取れませんでした。
ロッドはしっかりと削ることができましたが、短いぶんストロークが取れないので少々コツが必要です。
火花は大きいわけではないものの、問題なく飛ばすことができました。
個体差なのか作りが甘い部分も
多機能でファイヤースターターとしての機能も申し分ないものの、先述したケースの印刷の重なりも含め、作りに関して気になる部分がところどころありました。
まず、ケースはそれなりに力を入れないとぴったり閉まりません。水が入らないようにゴムパッキンが付いているのですが、サイズが少し合っていないのか、外れそうになってしまいました。
また、ロッドの裏に備わっている収納スペースは蓋を引っ張ると開くようになっており、ストライカーでロッドを擦っている最中に外れてしまいました。
紐の先に付いているホイッスルも、ロッドを使っている最中に外れてしまいました。
ただし、上記のような細部の作りには個体差があると思われるため、あくまで一例と考えておくのが良さそうです。
ファイヤースターターの人気13製品を比較!
今回はファイヤースターターの人気13製品を筆者が実際に使用し、以下の3つのポイントにもとづいて比較・検証しました。
ロッドを削ったり、火花を飛ばしたりする作業は、コンクリートの地面に焚き火シートを敷き、その上にコールマンの焚き火台「ファイアーディスク(TM)」を乗せて実施しました。
また、安全面に配慮して、火傷を防ぐための耐熱グローブを着用しています。
1. ロッドの削りやすさ
火口の上に金属粉を落とす作業がしやすいかどうかを確かめるために、ロッドの削りやすさをチェックしました。
ロッドはアウトドアナイフで削ることもできますが、今回は各製品の付属のストライカーを用いて比較しているため、ストライカーの使いやすさも評価のポイントになります。
2. 火花の飛ばしやすさ
スムーズに火起こしができるかどうかをチェックするため、火花の飛ばしやすさを比較しました。
ロッドの削りやすさと同じく、検証には製品に付属しているアイテムのみを使用しています。
3. コストパフォーマンス
コストパフォーマンスは、記事執筆時点における販売価格と品質のバランスを総合的に考慮して評価しています。
要注目のセットや変わり種アイテム7選
今回比較・検証したファイヤースターターのほかにも、以下のように便利なセットや変わり種アイテムがあるので、ぜひチェックしてみてください!
1. 携行に便利なナイフやマルチツールと一緒に持ち歩けるタイプ!
ファイヤースターターのなかには、ナイフのシースやマルチツールに収納して持ち歩けるものもあります。
お手持ちのアイテムと合わせて使いたい方や、少しでもコンパクトに携行したい方におすすめです。
モーラナイフ コンパニオン スパーク
サイズ | 約238mm(ナイフ本体) |
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重さ | 約92g(ナイフ本体) |
アウトドアナイフの代表的ブランドとして知られるモーラナイフの「コンパニオン スパーク」は、ナイフの持ち手の部分に収納できるファイヤースターターが付属しているのが特徴。
ナイフ本体はバトニング、フェザースティック作りといった焚き火に関連する作業にも適しているため、1本持っていると重宝するアイテムです。
▼モーラナイフ「コンパニオン スパーク」について詳しく紹介した記事はこちら!
ビクトリノックス ミニツール ファイヤーアントセット
サイズ | 約27mm |
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重さ | 約5g |
ロッドの素材 | フェロセリウム |
ビクトリノックスの「ミニツール ファイヤーアントセット」は、ブランドの代表的アイテムであるマルチツールに装着して携行することができるファイヤースターターです。
3色のファイヤースターターと螺旋状になった火口がセットになっており、コルク栓抜き部分に収納可能。マルチツールがさらにパワーアップします。
2. アクセサリーとしてアウトドアになじむネックレス!
一見するとおしゃれなアクセサリーのようなネックレスタイプのファイヤースターターもあります。
首から下げて持ち歩いても、さりげないファッションアイテムとしてアウトドアになじみやすいのが魅力です。
LAGERFEUER 火が起こせるサバイバルネックレス
サイズ | 400~800mm |
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ロッドの長さ | 33mm |
ロッドの太さ | 8mm |
ペンダントトップの部分がストライカー、アジャスターの部分がロッドになっていて、ファイヤースターターの機能を備えたネックレスです。
ファイヤースターター以外にも、ロウ引きの接着剤や釣り糸がパラコードの内部に仕込まれており、緊急時に役立ちます。
3. 身に着けやすいおしゃれなパラコードのブレスレット!
ネックレスのほか、ブレスレットとして常に身に着けられるファイヤースターターもあります。
コンパクトなぶん、一般的なファイヤースターターと比較すると使いづらさはあるかもしれませんが、もしものときの備えとして手首に装着しておくと便利です。
ベルモント ファイヤースターターブレスレット
サイズ | 約255mm |
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重さ | 約32g |
ストライカーの素材 | スチール |
ロッドの素材 | マグネシウム |
ホイッスル付き | ○ |
パラコードのブレスレットのバックル部分がロッドとストライカーになっています。ファイヤースターターのほか、コンパス、ホイッスルも搭載。
多機能ながら見た目はおしゃれなブレスレットで、カラーバリエーションも豊富です。アウトドアファッションのアクセントとしても大活躍するでしょう。
4. 火吹き棒が付属した火起こし道具一式が揃うセット!
火吹き棒が付属したファイヤースターターのセットは、火起こしに必要な道具をまとめて揃えたい方におすすめ。
ばらばらに買うより安い値段で入手しやすいので、コスパ重視の方も要チェックです!
マウントスミ ファイヤースターター
サイズ | 120mm |
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重さ | 95g |
ロッドの素材 | マグネシウム |
ロッドの長さ | 70mm |
ロッドの太さ | 8mm |
ファイヤースターター本体にくわえ、火吹き棒や焚き付け用の木片が付属します。
ケースもセットになっていて、カラビナも付いているので持ち運ぶのに便利です。
sun's hill ファイヤースターター メタルマッチ カラビナケース付
サイズ | 木製 : 120mm 黒・緑 : 10mm 赤 : 90mm |
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ロッドの素材 | マグネシウム |
ロッドの長さ | 木製・黒・緑 : 70mm 赤 : 60mm |
火吹き棒やホイッスルなどが付属しているファイヤースターターセット。記事執筆時点では1,000円以下から購入できるというコスパの高さが魅力です。
ケースにはカラビナが付いており、リュックなどに装着しておくと便利でしょう。
▼火吹き棒のおすすめを紹介した記事はこちら!
5. 安く買えるダイソー・セリア・キャンドゥの100均商品!
ファイヤースターターは、100均ショップのダイソー、セリア、キャンドゥでも販売されています。
「簡易的でかまわないので安いものがほしい!」という方はぜひチェックしてみてはいかがですか?
ダイソーで買うことができるファイヤースターターは、握りやすいようにプラスチックの持ち手が付いています。
必要最低限の作りといえますが、なんといっても税込110円という値段は魅力的ですね。
ファイヤースターターの使い方
ファイヤースターターの使い方の例を、以下の3つのステップに分けて解説します。
1. ほぐした麻紐やティッシュペーパーなどを用意する
まず、ファイヤースターターを使う前に、麻紐やティッシュペーパーなどの火口になるものを用意します。
麻紐はそのままだと着火しづらいので、ほぐして火がつきやすいようにしましょう。すぐに燃え尽きてしまうため、ほぐす前の麻紐なら5cmほど、ティッシュペーパーなら3枚ほど準備しておくと安心です。
2. ストライカーでロッドをゆっくり削って粉を落とす
次に、ストライカーやナイフでロッドを削り、火口の上に金属粉を落とします。火口にうまく火花が飛べば着火しますが、金属粉があることによって火がつきやすくなるので、より簡単に火起こしができるようになります。
また、買ったばかりのファイヤースターターは、ロッドが皮膜で覆われている場合があるので、その部分を削ってから使うようにしましょう。
3. ストライカーでロッドを強く擦って火花を飛ばす
あとは着火するだけ。ストライカーでロッドを強く擦って火花を飛ばします。ストライカーをロッドに強めに押し付けて、一気に下に擦るようにしましょう。
ロッドの先を火口に押さえつけておくと、狙った場所に火花を飛ばしやすくなります。
安全面には十分な配慮が必要ですが、火口を置く土台が安定しない場合は、マッチのように擦って火花を飛ばす方法もあります。
なお、火花を飛ばすときには火傷を防ぐために、耐火手袋を装着するようにしましょう。
▼ファイヤースターターの使い方を詳しく紹介した記事はこちら!
ファイヤースターターの人気売れ筋ランキング
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Amazon「火起こし」売れ筋ランキング
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ライターにはない魅力を体感しよう!
ライターを使えば、アウトドアシーンでも比較的簡単に火起こしができますが、ファイヤースターターを使って自分の力でつけた火は格別なもの。
安い値段で買える製品も多いので、ぜひファイヤースターターを入手して、キャンプの楽しみをもうひとつ増やしてみませんか?