話題のゴールゼロ、他のランタンはどうなの?
キャンパーの間では既に定番アイテムとなったゴールゼロのMicro Flash。しかしゴールゼロは他にも様々な形状のLEDランタンがラインナップされています。
そこで、今回はそちらを徹底レビュー! シチュエーションに合わせてぴったりのものを見つけてみてくださいね。
レビューするのはこちら
左からLIGHTHOUSE CORE、LIGHTHOUSE Mini R2、Crush Light、Crush Light Chroma。どのランタンもUSB充電タイプなので、乾電池は不要です。
Crush Lightと同Chromaにはソーラーパネルが装備されていて、USB充電だけでなくソーラー充電も可能。これは災害時にも役立ちそうです。
GOAL ZEROは高性能なソーラーパネルも作っていますので、同社のNOMAD5(小型ソーラーパネル)等をつなげば全ラインナップでソーラー充電もできちゃいます。これこそがGOAL ZERO製品の真骨頂。
では、各ランタンを細かく見ていきましょう。
LIGHTHOUSE CORE・最大で350時間以上点灯可能
LIGHTHOUSE COREの外寸は直径12.7cm×高さ11.4cm、重さは360g。大き過ぎず小さ過ぎず、ソロキャンプにもファミリーキャンプにも使えるサイズ感です。
もちろん、このランタンにもLIGHTHOUSEシリーズに共通のUSB入出力ポートがあります。蓄電容量は3.7V-4400mAh(16.3Wh)。出力は5V1Aです。
コードをなくす心配なし!
USB入力用コードを本体にクルっと巻いて、プラグ部をマグネットでピタっとくっつておける「クル・ピタ構造」になっていますので、いつでも充電可能です。気が利いてますね。
小型タブレットを充電してみます。ゆっくりですが充電しています。双方の電池残量にもよりますが、最新の大容量電池搭載スマホでも充電可能です。
天面には電源スイッチ兼、調光つまみと、吊り下げ用ハンガー、蓄電残量を示すLEDインジケータがあり、インジケータは充電時にも放電時にも点灯します。
強力マグネット付き!壁面設置も可能
底面には4個の協力なマグネットが内蔵されていて、鉄の面にしっかりとくっつきます。車中泊派には便利に使えそうですね。
最大430ルーメンの明るさは40Wの白熱電球に相当、色温度は3500ケルビン(温かみのある白色光)でキャンプのメインランタンとして十分な照明です。そして、最大の明るさを4時間維持することができます。
最小の明るさなら350時間以上、つまり2週間以上連続点灯できるとのこと。ビックリです。もちろん、最小の明るさ設定でも、キャンプの夜には役に立ちます。
片面だけ明るさを切り替えられるユニーク機能
LIGHTHOUSE COREのユニークな機能は全面360度照明と片面のみの180度照明を切り替えられること。夜中に横で寝ている家族を起こさずに、照明を利用できますね。
ゴールゼロ LIGHTHOUSE CORE
さて、お次は、LIGHTHOUSE COREの妹分、LIGHTHOUSE Mini R2です。
LIGHTHOUSE Mini R2・登山にも持って行ける小型ボディ
LIGHTHOUSE COREの妹分のようなLIGHTHOUSE Mini R2。脚部と吊り下げハンガーを折りたたんだときの外寸は直径7.83cm×高さ10.55cm、重さは226.8g。軽量化重視の登山キャンプにも便利です。
折り畳まれた脚部を伸ばすと高さは約17cmになります。地面に直接置くときにも底面を汚さずに済み、また直下に影を作りにくく、光をまんべんなく広げる効果もあります。
LIGHTHOUSE COREと同様にUSB入出力ポートがあり、COREでは天面にあった電源スイッチ兼調光ダイヤルが、Mini R2では前面に集約されています。
これまた LIGHTHOUSE COREと同じくマグネットによるUSBコードの「クル・ピタ構造」があります。LIGHTHOUSE COREのUSBコード長が約37cmなのに対し、Mini R2のコードは約29cm。少し短めです。
小型タブレットを充電してみます。ゆっくりですが充電していることを確認できました。Mini R2の蓄電池容量は3200mAh(11.6Wh)。出力は5V1Aなので、大抵のスマホは充電できますね。
テント内の吊り下げにも◎
LIGHTHOUSE COREの吊り下げハンガーはD環タイプですが、Mini R2のそれは片側が開いたG環タイプなので、テント内の吊り下げループにカラビナ無しで吊り下げられます。
カメラ用三脚にも取り付け可能!
Mini R2の底面中央にも強力なマグネットが内蔵されていて、鉄の面にしっかりとくっつきます。しかも三脚ネジ穴まであるので、カメラ用三脚にも取り付け可能。……これ、すごくいい!
最大210ルーメンの明るさは20W強の白熱電球に相当。色温度は3500ケルビン(温かみのある白色光)です。登山やソロキャンプなら十分な明るさで、この明るさを7時間維持することができます。
最小の明るさなら500時間の連続点灯が可能。なんと20日間です!
CORE同様、全面360度照明と片面180度照明の切り替え機能もあります。
ゴールゼロ LIGHTHOUSE Mini R2
さてお次は、Crush LightとCrush Light Chromaを同時チェックです。
Crush Light/ Crush Light Chroma・ハイテクで現代に蘇った旅ちょうちん
Crush LightもCrush Light Chromaも折り畳んだ状態の外寸は、12.5cm×12.5cmで厚さは1.5cmというコンパクトさ。重さはわずか91g。長さ約21cmの充電用USBコードも付属しています。
目一杯広げると高さは10cm。側面や天面には脱着式の吊り下げ用ハンガーもあり、置いても吊るしても使える形になっています。これはハイテクで蘇った「旅ちょうちん」そのもです。
天面のソーラーパネルは約4.5cm×4.5cm。20時間晴天の日光に当てれば満充電となります。USB充電の補助的役割ですが、キャンプや災害時には頼もしい機能です。
折り畳み式だからソーラー充電も効率よく行える
太陽光線が垂直に入射するようにソーラーパネルを傾けると充電効率が非常に良くなるので、ソーラー充電時には、太陽の位置を確認して、こんな体勢にするといいですね。
電源&調光スイッチボタンを1回押すごとにハイ、ミディアム、ロー、オフと切り替わり、どの点灯ポジションでも2秒長押しするとCrush Lightはキャンドルモード(揺らぎ)になります。
電源&調光スイッチの対面には入力用マイクロUSBソケット(最大入力0.5A)と、内蔵の充電インジケーターがあります。付属または市販のコードで、2.5時間で充電できます。
気分に応じて選べる色味
外観はほぼ同じCrush Light(左)とCrush Light Chroma(右)ですが、違いはChoromaにはマルチカラーLEDと、そのモードが追加されていることです。
Chromaは白色発光時にスイッチボタンをダブルクリックすると、約25秒で1周する連続変化の色光発光になります。さらに、このモードの間にスイッチボタンを1回押すと任意の色で固定できます。
Crush Lightと同Chromaは最大の明るさ60ルーメンを3時間維持でき、最小の明るさ設定では35時間の連続発光が可能。光の色温度は約3000ケルビン。温かみのある白色光です。
ゴールゼロ Crush Light
ゴールゼロ Crush Light Chroma
シーンに応じた多彩なラインナップ
筆者も愛用するGOAL ZEROの製品は、電気の無い地域で不便な暮らしをする人たちへの、創業者のNPO活動が原点です。家庭のコンセントから充電するのも良いですが、同社のソーラーパネル等から充電して、太陽の力でキャンプを楽しんでください。
※LIGHTHOUSE COREや同Mini R2は、USBタイプAの標準出力規格5V・最大0.9A(4.5W)ですので、充電コードがUSBタイプCのスマホでは、急速充電にならない場合や、ほとんど充電できない場合もあります。USB給電の規格には様々なものがありますので、ご自分のスマホの取り扱い説明書で確認してください。