※記事中の表示価格は全て2019年11月の税込価格です。
ユニフレーム「フィールドラック」の天板を作ってみた
シンプルで頑丈、落ち着いたブラックカラーで何を載せてもサマになる、ユニフレームの「フィールドラック」。いっとき完売になったほどの人気商品ですね。
別売りのテーブル天板も販売されていますが、好みのデザインのテーブルを作りたい人向けに、ラクしてオリジナルな天板を作る方法を見つけました。
好きなイメージで塗装しよう!
色の塗り方や組み替えで、シックにもハードな印象にも自由自在。刷毛(ハケ)のいらないお気楽な着色方法も発見しましたよ。
それでは、順を追って作り方を説明していきましょう!
作り方① ホームセンターを目一杯利用する
幅100mmの板を6枚並べる
フィールドラックの天板サイズは592×342mm。幅100×長さ342mmの板を6枚用意します。
木材売り場で幅100mmの板を選ぶ
まずはホームセンターで幅100mmの板を探しましょう。長さは1,800〜1,820mm、厚さは9〜15mmが推奨です。木肌や厚み、価格も色々なので、好みのものを選んでください。
ここでは、明るい色味と淡い木目が美しいパイン集成材(長さ1,820×幅100×厚さ15mm)2本で作ってみました。
ホームセンターの木材カットサービスに一任!
大抵のホームセンターでは、購入した木材のカットサービスを行なっています。ここはプロに任せて寸法通りきっちり切ってもらいましょう!
1カット数十円程度で切ってもらえるので、売り場の担当者に問い合わせてみましょう。もちろん、ノコギリを使って自力で切るのもアリです。
長さはぴったりにできましたが、このまま並べるとほんの少し横幅がはみ出てしまうため、その分を削りましょう。
ホームセンターのカットサービスでは、ミリ単位での注文を受け付けてくれる場所がほとんど。両端の板2枚を、さらに幅94mmにカットしてもらってください。
角を丸くする
天板用の板が揃いました。塗装する前に、少し細かな加工をプラス。フィールドラック内側の丸みに合わせて、両端の板の角を2箇所ノコギリで落とします。
次に、やや粗めで木を削る力の強い240番のサンドペーパーで丸く削りましょう。
表面をなめらかにする
木目に沿って240番のサンドペーパーをかけ、表面のザラつきを取り去ってください。サンドペーパーを板切れに巻くか、専用のサンディングブロックに挟むと作業がしやすいです。
板の角(稜線)にもサンドペーパーをかけて、軽く角を落とします。
重要!フィールドラックに天板が並ぶか確認!
ここで一度、フィールドラックの上に全ての板を置き、きちんとはまるか確認しましょう。きつい所があれば、さらにサンドペーパーで削って微調整してください。
雑巾で削りカスを拭ったら、これで天板の下処理は終わり! 次はいよいよ塗装に入ります。
作り方② 天板を塗装する
刷毛もペイント薄め液も不要!?「ソリッドカラー」
こちらの「ソリッドカラー」は、塗るのに刷毛も容器も、ペイント薄め用の溶剤も使いません。なんと、ウェットティッシュで塗ることができるんです(使えるのはノンアルコール、水分99%以上のもの)! 水性塗料なのでニオイも少なく、扱いがとてもラク。
ラインナップは全12色。1色でも、何色か組み合わせても楽しいですね。
和信ペイント ソリッドカラー
転ばぬ先のマスキングテープ
今回筆者が実践するものは、裏側を着色せず木の色のままにします。なので裏に塗料がつかないよう、マスキングテープを貼りました。
広い面積をカバーできる、幅広のテープがあると作業しやすいですよ。
側面と裏面をマスキングする
まず、板の厚みの半分だけマスキングします。
誤って塗料がつかないよう、裏側全面もテープで覆い、塗装開始。
ソリッドカラー+ウェットティッシュで塗装
ウェットティッシュを軽く丸めて塗料を取り、板に塗り広げます。使い捨ての手袋をしたりポリ袋を利用して手が汚れないようにすると◎。
色が薄い場合は、好みの濃さになるまで“乾かしては塗る”を繰り返してみてください。
「ライトブラウン」と「ブラウン」の2色で塗りました。塗装が完全に乾いたら、マスキングテープを剥がし、力を入れて乾拭きしましょう。落ち着きのあるツヤが出てきますよ。
着色完成!
シックなツートーンカラーのテーブルになりました。アウトドアで使うのが待ち遠しい……!
裏面はキレイな白木のままに
マスキングテープのおかげで、裏面に色が付くことなく無着色。
組み替えが楽しめる!
片面ずつ違う色にしておくと、こんな裏ワザもできちゃいます。2枚だけひっくり返せば、さらにオシャレな姿へと変身! 気分やキャンプギアに合わせて組み替えが楽しめますよ。
熱いクッカー等を乗せたいときは、天板の一部を外して対応可。天板を重ねてベルクロテープ等で束ねれば、持ち運びもラクチンです。
作り方③ さらに完璧に作るなら
このままでも十分使えますが、アウトドアでの利便性を高めるなら次に紹介する2つの加工を行ってみましょう。
その① 汚れ防止のニスを塗る
泥や食品による汚れを防ぐため、仕上げに透明なニスを塗っておくのがオススメ。こちらのウレタンニス(色:つや消しクリヤー)は水性のため、ニオイもさほどありません。使用後の刷毛類は水洗いするだけなので、取り扱いも簡単です。
全ての面に2回塗り重ねるといいでしょう。丈夫な塗膜がテーブル表面を守ってくれます。
ニッペホームプロダクツ 水性ウレタンニス
その② 天板のガタつきを抑えたい
フィールドラックの上面には、脚を引っ掛ける爪が少し出っ張っています。天板を載せるとほんのちょっとガタつくので、気になる人は爪が当たるところを凹ませておくといいでしょう。
100均の彫刻刀で、幅25mm、奥行33mmのU字形に彫り下げた後、サンドペーパーをかけて塗装しました。電動工具がある人は、ルーターで深さ3mmほど切削してください。
おまけ・様々なスタイルでコーディネート!
所変われば色変わる?!バリエーションいろいろ
1. ファミリーキャンプでは、コットンの幕に合わせ、優しい雰囲気の白木側を出して……。
2. 無骨なブラック+シルバーのキャンプギアとコーディネート。軍幕使いのソロキャンプにいかが?
3. オリーブグリーンに塗装して男前スタイルに。天板のうち1枚を外せば、ダイソーの「ステンレス角形ロングトレー」(33.7×10.6cm、110円)がシンデレラフィット!
4. 同様に、ダイソーの「ステンレストレー深型」(21.5×16cm、110円)2枚と天板2枚を入れ替えると、広めの調理スペースに。
ややこしいカット作業はプロに任せ、カラーリングを楽しもう!
寸法を揃えてまっすぐに切るのって、じつはかなり難しいもの。ホームセンターのサービスを利用すれば、残るは塗装作業のみ。こっそり工数を省いて、プロさながらのテーブルをものにしてくださいね!
余った板を違う色に塗装して組み替えれば、別のコーディネートも楽しめるかも?