噂の検証!アイスも溶けないと噂の「氷点下パック」の実力を試してみた

2019/08/22 更新

ロゴスからでている保冷剤「氷点下パック」。キャンパーの間ではお馴染みになっていますが、その本当の実力を知っている人は実はあまりいないのでは?これからくる暑い夏に大活躍する性能なんだとか。いったいどんなものなのでしょうか。


記事中画像撮影:筆者

ロゴスの氷点下パックがすごいらしい

出典:ロゴス
これからの季節に欠かせない「保冷剤」みなさんどうされていますか? ロックアイスや板氷で済ませている人も多いと思いますが、近頃の日本の夏の暑さでは心許ないですよね。

キャンパーの間で保冷剤といえば、やっぱりロゴスの「氷点下パック」シリーズが有名。

保冷持続時間・冷却速度が約8倍

出典:ロゴス
ロゴス「氷点下パックGT-16℃」は一般的な保冷剤と比べて約8倍もの保冷持続時間を誇り、飲料を5℃までの冷却も約8倍の速さなんです。さらに同じシリーズの「倍速凍結・氷点下パック」は「氷点下パックGT-16℃」の半分程度の時間で冷却が終わります。

こんなに優れているのに安心の天然素材でできているとあって、もはやつけ入る隙きがなそう。でもなんだか出来過ぎているような……。こうなったらその実力を実際に検証してみましょう!


この条件で実証実験!


果たして氷点下パックがどのくらいの実力なのか。「倍速凍結・氷点下パック」を6つ使って調べていきます。

3種類のボックスを用意


タイプが違う3種類のボックスそれぞれに「倍速凍結・氷点下パック」を2つずつ投入し、一緒に入れた食品の変化を見ていきます。用意したボックスは以下の3種。

・ハードクーラーボックス【容量】42.6L
アウトプットライフアイスランド「クーラーボックスver.245QT」(写真左)

・ソフトクーラーボックス【容量】20L
ロゴス「ハイパー氷点下クーラーL」(写真中)

・発泡スチロール【容量】20L

一般の発泡スチロール(写真右)

アイスと缶ビール、ペットボトルの冷えをチェック


今回用意したのはアイス×9、缶ビール×9、ペットボトル(カルピス)×9です。

写真のように氷点下パックでアイス、缶ビール、ペットボトルを3つずつ挟み3種のボックスに入れます。

3時間・6時間・12時間の温度を計測


3時間・6時間・12時間ごとに、それぞれのボックスに入っている、アイスと缶ビール、ペットボトルをひとつずつ取り出して状態をチェック。赤外線放射温度計で温度を計測します。

実験日の気温は25℃前後。日影にボックスを置き変化を見てみましょう!

いざチャレンジ!


それでは3種類のボックスに冷蔵庫から出した缶ビール、ペットボトル、冷凍庫から出したアイスを同時に入れて、実験スタートです! スタート時のそれぞれの温度は以下のとおり。

缶ビール:10.5℃
カルピス:10.8℃
アイス:-10℃

それぞれのボックスで氷点下パックはどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。

3時間経過


ボックスごとの各品の温度は以下のとおりの結果になりました。

・ハードクーラーボックス
缶ビール:11℃
カルピス:5.7℃
アイス:5℃

・ソフトクーラーボックス
缶ビール:5.9℃
カルピス:0.5℃
アイス:-1.4℃

・発泡スチロール
缶ビール:9℃
カルピス:1.6℃
アイス:-1.6℃

どのボックスもまずまずの滑り出しです。若干ハードクーラーの温度が上がってきています。これはおそらくスペースの問題。

ほかの2つはぴったり対象が収まるサイズですが、今回用意できたハードクーラーは2倍ほどのもの。

容量が大きい分、中の温度を下げにくいようです。とはいえドリンクはキンキン、アイスは溶けずに無事3時間を経過しました。

6時間経過


6時間経ったそれぞれのボックスの中身の変化は以下のとおり。溶けやすいアイスを基準に様子を見ていくとわかりやすそうです。

・ハードクーラーボックス
缶ビール:8.9℃
カルピス:4.1℃
アイス:1.7℃

・ソフトクーラーボックス
缶ビール:5.6℃
カルピス:1℃
アイス:-1℃

・発泡スチロール
缶ビール:7.7℃
カルピス:1.4℃
アイス:-3.1℃

ここにきてハードクーラーボックスのアイスに変化が……。

ご覧の通り溶けてしまっています。やはりボックスのサイズがネックか。

ビールの冷えは文句なし。グラスに注げば結露が出るくらいキンキンです。

ソフトクーラーボックスと発泡スチロールの中身はだいたい同じ状況です。アイスはやや柔らかくなってきましたが、スプーンですくい上げても形がしっかり残っています。まだいけそうです!

もちろん、缶ビール、ペットボトルは絶好調。カルピスにも結露が! 未だ投入時より低い温度を保っています。


12時間経過


12時間が経過した段階の温度は以下のとおり。

・ハードクーラーボックス
缶ビール:8.9℃
カルピス:8℃
アイス:8.5℃

・ソフトクーラーボックス
缶ビール:3.8℃
カルピス:4.9℃
アイス:1℃

・発泡スチロール
缶ビール:4.5℃
カルピス:2℃
アイス:2.1℃

どのボックスも半日経っても保冷力は継続していますが、アイスはさすがに変化しています。

ハードクーラーボックスのアイスはほぼ液体に。

こちらがソフトクーラーボックスのアイス。かろうじて凍った状態ですね。

そして発砲スチロールのアイス。ソフトクーラーボックスと同じくらい持ちこたえています。
とはいえ、どのボックスも缶ビールとペットボトルのドリンクは継続して冷えていることを確認!

結果発表!

それぞれのボックスでの温度変化をグラフにして見てみましょう。まずはハードクーラーから。

冷却速度は容量のせい?

グラフ:筆者作成
容量が大きい分、投入後にボックス内の温度が下がりにくく、3時間の段階でアイスの温度が急激に上がっているのがわかります。6時間経過時は、ボックス内が冷えたため3時間経過時より、ドリンク、アイスともに冷却されました。

その後温度は上昇していきましたが、12時間時点で10℃以下を保っているので、冷蔵庫と同じくらいの冷却効果があります。

とはいえ、クーラーボックスを使うときは、余分なスペースを作らないほうがいいのでしょう。ハードクーラーと保冷材のベストな使い方ではなかったのは、今回の反省点です。

収納スペースは空きすぎないのが吉!

グラフ:筆者作成
続いてソフトクーラーボックス。余分なスペースがないおかげで、投入と同時に缶ビールとペットボトルの温度が下がっています。3時間経過時のペットボトルはなんと0.5℃と氷点下目前の状態に。アイスもマイナス温度をキープ。

12時間後もすべての商品が5℃以下と大健闘です。さすが同じロゴス製のクーラーボックス、相性抜群です!

400円でも立派なクーラーボックス!

グラフ:筆者作成
最後に発砲スチロール。なんと、ソフトクーラーボックスと遜色ない結果に! 正真正銘ただの発砲スチロールの箱なのですが、適切なボックスのサイズ感と、氷点下パックによって優秀なクーラーボックスに化けました。

缶ビールは緩やかに温度が下がり、ペットボトルは3時間で急速に下がるものの、12時間後で5℃以下キープ。アイスは6時間経過時で3種のボックスでは最も温度が低い-3.1℃を記録しました。12時間経つと溶けかけになりますが、アイスとして美味しく食べられましたよ。

今回使った発泡スチロールは400円程度。氷点下パックさえあれば立派なクーラーボックスになるようです。

配置で冷えの効果が変わる!

実験をしてみて気がついたのですが、氷点下パックからの距離によって保冷状態が変わります。今回の配置はペットボトルが氷点下パックと接している面が多かった分冷えました。

アイスをより長く保冷するには、アイスだけを氷点下パックで挟んで配置することをオススメします。ドリンクは冷えやすいので近くに置いておけば十分冷えてくれるでしょう。

氷点下パックで暑い夏を快適に!

ロゴスの氷点下パックの実力は想像以上でした。12時間経っても冷蔵庫から出したばかりのような冷え具合……これは一泊二日のキャンプであれば十分すぎる性能と言えそうです。

これからクーラーボックスが活躍する季節がやってきます。氷点下パックを活用して、キャンプの食卓に涼を取り入れましょう! ぜひ、暑い暑いキャンプを氷点下パックで快適に!


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フィグインク

浅草を所在地とする編集プロダクション。主にキャンプ・アウトドア関連の出版物の編集・制作を行う。また、料理や健康など生活実用ジャンルの本も多く手掛ける。

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