焚き火のマナー、守れてますか?
キャンプに欠かせないアクティビティといえば、やはり焚き火です。ただ焚き火は楽しいものですが、トラブルが付き物でもあります。
ゴミを大量に放り込んで燃やしたり、河原や野原などキャンプ場ではない場所で直火で焚き火をしたり……。
キャンパー同士のトラブルにつながるなど、フィールドでは焚き火を発端とする様々な問題が起こっています。
そんな迷惑キャンパーにならないためにも焚き火のマナーを今一度おさらい。自分も周りもストレスなく焚き火をするために取り入れたい工夫も紹介しますよ!
知っておきたい! 焚き火のマナー
マナー1. 直火はOKな場所でのみ
ブッシュクラフターを中心に人気の、直火での焚き火。原始的なアウトドア体験は魅力的ですが、直火が可能なキャンプ場は多くはありません。
これは芝生や地面を傷めることで環境破壊に繋がる、また不十分な跡始末で景観含めキャンプ場を汚しかねないといった理由に拠ります。
直火はOKな場所でのみおこなえます。全国の直火可能なキャンプ場は、キャンプ場予約サイト「なっぷ」の特集ページからも検索できますよ!
マナー2. 河原での直火も基本NG
それならと、近場の河原などで勝手にやるのもNG。今はいわゆる「野焼き」である野外焼却を禁止する自治体も多く、直火での焚き火はそれが許可されているキャンプ場でのみ行えると心得ましょう。
マナー3. 火の粉が飛散しない位置で
パチパチと爆(は)ぜる火は趣がある一方で、注意が必要にもなります。火の粉が飛ぶことによって、周囲のテントや持ち物にダメージを与えてしまう可能性があるからです。
テントからはある程度の距離をとってやるのはもちろん、区画サイトでも狭い場合はお隣に一言かけてから焚き火の場所を決めるといった配慮が必要です。
焚き火の頻度が高いなら、コットンが織り込まれた火の粉に強いタープを選ぶと良いですね。また、陣幕のように仕切ることで火の粉をガードできる便利なギアもあります。
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マナー4. 新聞紙を追加で投入しない
また燃えやすい新聞紙は、火が付いた状態の焚き火に追加で入れるとフワッと火の粉が舞い上がってしまい、周りに飛散する原因にも。
手元にあるとついつい投入したくなってしまいますが、あくまで最初の焚き付け用として使うに留めましょう。
マナー5. 火に強い服装で臨もう
自分の服でも他人の服でも、火の粉で穴を開けてしまったら、せっかくの楽しい気分が台無しになってしまうかも……。そうならないようしっかり服装で自衛しておくのもマナーのひとつです。
焚き火時には、穴が開いては困るデイリーユースのお気に入り服や、燃えやすい化繊の服は避けるのが賢明です。
多少の火の粉が飛んでも大丈夫な「難燃性素材」のウエアがあれば、ストレスなく焚き火を楽しめますよ!
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マナー6. ゴミは燃やさない
「どうせ燃えるから」と、ゴミも一緒に燃やしてしまうキャンパーもいます。生ゴミは完全に乾燥させた状態であれば燃やし切ることはできますが、そのまま入れてしまうと臭いや有害物質が発生してしまう可能性があります。
イヤなにおいを発生させ「あのサイトは一体何を燃やしてるんだ?」と眉をひそめられないよう、薪のみを燃やすようにしましょう。
マナー7. 煙の出すぎにご注意を
薪も濡れていると火のつきが悪く煙ばかりがモクモク出てしまい、他のサイトに迷惑をかけてしまうかも。湿気を帯びすぎないよう地面に直接置かない、など保管に工夫をしましょう。
また拾った木枝も、生木の状態だと水分が蒸発することで煙が上がるので、乾燥しているものを選びましょう。乾燥している小枝は水分が飛んでいるのでとても軽く、折ると「ポキッ」と乾いた音がします。
マナー8. 火を消し切ってから就寝しよう
火が残ったまま寝てしまうのはとても危険。寝ているあいだに風向きが変わって、周囲の木やギアに引火するおそれがあるからです。
炭や灰はすっかり白くなって一見ちゃんと消えているように見えても、その一部がほんのり赤くまだ燃えている場合があります。夜間に、この「熾火(おきび)」の状態から再び燃え上がる場合もあるので、完全に燃え切ったことを確認してから寝るようにしましょう。
マナー9. 燃え終わる時間を把握しておこう
ナラやクヌギといった火持ちのよい広葉樹系の薪を使っていた場合は、消えるまでになおさら時間がかかります。
撤収時間が迫っているのにまだ燃えている、なんてことになると、片付けにも支障をきたし、仲間にも迷惑がかかってしまいます。
「この木はどれくらいの時間燃えるか」「何時までに焚き火を撤収するか」を把握しておき、時間を逆算して焚き火を進めましょう。
マナー10. 炭や灰は所定の場所へ捨てよう
焚き火終了後の炭や灰はサイト周辺に捨てず、キャンプ場指定の炭捨て場へ持って行くようにしましょう。
サイトまわりの地面に捨ててしまうと、直火と同様土壌にも悪影響がありますし、景観も損なわれます。
ちなみに、時間が無いからとアツアツの炭に直接水をかけるのはNG! 急激な温度変化で焚火台を傷めます。
耐熱性のあるバケツに水を張りその中に入れて冷ますか、火消し壺があれば乾燥させて再利用することもできますよ。
また、焚き火台やグリル専用のアルミホイルをあらかじめ敷いておけば、後片付けも楽ちん!
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マナーを守って楽しい焚き火を!
屋外で火を扱うならではの注意点、いろいろありましたね。思い当たる節があった方、今一度見直して次こそ正しい焚き火を楽しんでくださいね!