焚き火の不思議をハッキリさせましょう
超原始的な行為「焚き火」。そこに思わぬ楽しさや喜び、癒しやいろいろがあるわけですが「ただ火をつけるだけ」と思いきや……やってみたら「なぜ?」がいっぱい。
みなさんも焚き火でそんな不思議に遭遇したことがあるのではないでしょうか?
よく言われる三つの不思議。
「なぜ煙は出るの?」「なぜバチっと弾けるの?」「なぜ直火はダメなの?」
今回はこのモヤモヤに終止符を! 同時により快適な方法をお届けします。
煙が出るのはなぜ?
原因は水分だった!
焚き火で出る煙は可燃性ガスです。そして煙が発生する理由はずばり“水分”。
薪に残る水分が不完全燃焼をひき起こすことが煙が出るメカニズムなのです。
では、どうしたら煙をおさえられのでしょうか?
3つの対策を覚えよう。
①地面に置かない
薪は地面に置かないようにしましょう。地面に置くことで、せっかく乾燥した薪を用意していたとしてもまた水分を吸収してしまいます。
煙をなるべくカットしたいなら薪を地面から離して置く台に乗せましょう。
ディーオーディー となりのまきちゃん
②木の種類を知る
薪燃料となる木には大きく分けて広葉樹・針葉樹といった2種類あります。焚き火にもっとも適しているのは広葉樹。
乾燥させた広葉樹を優先的に焚き火で使用してみてください。針葉樹は焚き付けに向いています。
③焚き火台にこだわる
煙は「水分による不完全燃焼」が原因。ということは燃焼効率を上げることでさらに防止することができます。そこで焚き火台を変えてみるというのも一つの手。
例えばSOTOのエアスタのように完全燃焼しやすい焚き火台を使えば必然的に煙も少なくなります。
ソト エアスタ
バチっ!と弾けるのはなぜ?
その現象は「水蒸気爆発」という
率直に言うと「バチっ!」の正体は水蒸気爆発です。ここでもポイントとなるのは水分。
木の中の水分が外側から炎により急速に加熱されると過熱水蒸気になります。そして水蒸気の逃げる隙がなくなり……、木の組織を破壊して破裂! バチっ! というメカニズムなのです。
対策するために、火の粉に強い洋服を!
不思議とただ見ているだけでも飽きない焚き火。その理由の一つに、海の水面のように絶え間なく変化しその表情を変えるところにも理由があるのではないでしょうか。
そうです、炎は常に変化します。火の粉が飛ばない安全だと思う場所に座っていても、平均的な飛距離を超えて飛んでくる火の粉があります。そんな場合でも、難燃性ウェアを装備しておけば火の粉から身を守れて安心!
グリップスワニー ファイヤープルーフ シャツ
グリップスワニー ファイヤープルーフ パンツ
直火がだめなのはなぜ?
①焼け跡が残ってしまう
直火がだめな理由はいくつかありますが、まずはキャンプ場に焚き火跡が残ってしまうからという意見があります。
これは後片付けしない人やサイトを散らかす人など、モラル不足面とセットで禁止になるケースも多々。
また「燃え尽きた炭が自然界で分解されづらい」という理由から、土中に埋まると永く残るため良くないという意見もよく言われます。
②微生物が死んでしまう
突然何の話? と感じた方もいるかもしれませんが、微生物というのは焚き火直下に生息している生物たちのこと。
これもずいぶん以前からある説で、焚き火をすることで土中の微生物を死滅させてしまうから良くないという意見。
これにも諸説賛否両論あります。炭の説と同じく、要するに「環境負荷を考えよ」という意図ですね。
③山火事対策
これは多くの方の意見が一致するところ、山火事を防ぐため。山によって季節によって場所によって、山火事が起きやすい環境、起きにくい環境があります。
防災のために直火を禁止することは、誰もが納得できる理由だと思います。
焚き火を快適にコントロールして最高の体験を
焚き火にハマると、次はその素晴らしさを人に伝えたくなりますよね。最高の焚き火体験を誰かに味わってもらうには、焚き火を快適にコントロールできるスキルが成否を分けます。
煙と火の粉、安全な環境作りをクリアできれば間違いなし。焚き火を我がものにして、焚き火の和を広げていきましょう!
焚き火台の”重さ”でお悩みの方へ
いまや超軽量級の焚き火台が豊富ですよ!
I make an open-air fire our.
焚き火を我がものにする。