5. エンジンをかけたまま雪の中で過ごさない
真冬の車中泊など、エンジンをかけたまま車内に居るのは絶対NG! これはマナー的側面だけでなく、もし雪が積もって排気管を覆ってしまった場合、排ガスが車内に逆流して一酸化炭素中毒に陥るという命の危険にかかわる問題です。
調理は外で短時間で済ませたり、暖房は車の電力以外の方法を考えましょう。
真冬の運転にはスタッドレスタイヤ? チェーン?
スタッドレスタイヤとチェーンの役割の違い
キャンプ場へ行くまでの脚である、タイヤの装備も重要。基本はスタッドレスタイヤかチェーンかの二択になりますが、違いをおさらいしてみましょう。
スタッドレスタイヤは、0℃以下でも硬くなりにくい特殊配合のゴムで作られていて、「溝」で雪をキャッチ。軽い積雪程度なら、スタッドレスで対応できます。
一方チェーンはタイヤに巻き付けるもの。チェーンが雪をかき分けるようにして進むため、積もった雪道やアイスバーンなど、よりハードな路面上はチェーンのほうが向いています。
スタッドレスタイヤを履いていても、高速道路が「全車両チェーン装着規制」になっている場合はタイヤチェーンの装着が必須。万事に備え、チェーンもあると安心です。
ノーマルタイヤのまま雪道を運転すると・・・
ノーマルタイヤのまま雪道を走ると、横滑りだけでなくブレーキングにも危険が伴います。
ブレーキをかけてから停止するまでの時間をノーマルタイヤとスタッドレスタイヤで比較すると、ノーマルタイヤのほうが約1.6倍長いという実験結果もあるほど。
前輪だけスタッドレスはNG!
なかなかお高いスタッドレスタイヤですが、前輪だけに装着するのでは意味がありません。それどころか、前輪のみスタッドレスタイヤにした場合、前・後輪のグリップ力の差により、ブレーキをかけた時に後輪だけが滑ってしまうことも。
スタッドレスに変えるなら、必ず全車輪装着するようにしましょう。
その他、真冬の運転に関する豆知識
トンネルの出入り口・橋の上は注意
吹きっさらしで遮るものがない橋の上は凍りやすく、危険です。またトンネルの出入口付近は、通常でも惑わされがちな明暗の差が、雪になるとさらに激しくなるので注意!