串を立てる方法は色々ありますが、回しながら焼きたいので枝を支えにしました。枝支えはYの字分かれではなく、トの字型を使ったほうが地面に打ち込みやすいです。
セッティング完了。支える枝は枕木側に立て燃えにくくします。安定した熱を加えるため焚火は熾き状態にします。
用意した果物はパイナップル・洋なし・りんご・梨です。以前焼きフルーツに接する機会があったので色々調べてみると、全般的に甘みが増し栄養価も高くなるそうです。例えばみかんなどは正月飾りを焼く左義長(さぎちょう)などで焼いて皮ごと食べる風習があります。
果物の皮には多くの栄養素が含まれているので皮ごと焼いた方が効果あり、果物の焦げは発がん性がないのでこんがり焼いて丸ごと食べる方が理想的だそうです。
焼くと美味しさが増す果物は、ぶどう・りんご・バナナ・いちじく・プルーン・パイナップル・ネーブルオレンジ・キウイなどが挙げられます。
中でもパイナップルはそれ程好きではありませんでしたが、いまや一番のお気に入りです。青くてまだ食べるには早いかな?というパイナップルでも、火に吊しておけばすぐに完熟になり酸味が和らぎ甘みがグッと増します。
更に、シュラスコ料理などで目にした方もあると思いますが、皮を剥いて直火で炙るパイナップルは絶品。表面の香ばしさの中に濃厚な甘さとみずみずしさが閉じ込められたような味わいです。キャンプで食べ残ってもクーラーボックスで冷やしておけば更に美味しくなりますよ。
さてトーンは少し下がりますが残りの3つの果物。まず洋なしと梨は初めての体験です。どちらも似たような種類ですが洋なしはまずまずの美味しさです。甘くトロンとした食感になりますが、煮込んだ方が果汁を吸い込みもっと美味しくなるかもしれません。梨は果肉がふにゃふにゃになり、個人的には生のままの方が美味しいと思います。そして焼きフルーツの中では最もポピュラーなりんご。シロップでの焼きりんごを食べ慣れているので、やはり単純な素焼きは物足りなさを感じます。
そこで、今更ながらですが焼きリンゴのレシピをご紹介します。りんごは紅玉を使います。焼き上げると強い酸味の味わいがでて、熱を加えても歯触りが良いことから焼きリンゴに向いていると言われています。