写風人の駒ヶ根アウトドアライフ#10:焚火で焼きフルーツ

岐阜在住、駒ヶ根に週末基地「K-BASE」を所有し、自分の好きなアウトドアライフを満喫する写風人さん。CAMP HACKの連載では特にこだわりのある「焚火」について語っていただきます。今回は焚火で作れる焼きフルーツを紹介します。


焚火には常にモラルが付きまといます

つい最近も無料キャンプ場が焚火禁止になった話を耳にしました。焚火は自然へのダメージも囁かれていますが、それよりも無謀な焚き方による火災や焚火跡の不始末による景観上の問題ではないかと思っています。キャンプ場には痕跡を残さず感謝のみ残す。こうしたモラルを常に発信し続け、浸透させていきたいものです。

さて、私のキャンプの舞台となるフィールドは、隣家への迷惑などなんの制約もない環境で焚火を愉しめるこの森暮らしの地です。

焚火で焼きフルーツを、試す

photo_001 夏至の頃と比べると、このフィールドも日陰になる時間帯が多くなりました。焚き火は四季を通して愉しめるものですが、気候的にも条件的にも秋ほどベストシーズンはないと思っています。そして味覚の秋、実りの秋、食欲の秋。

本格的な秋には少し早いですが、今回は焚火で焼きフルーツです。どのように調理しようか迷いましたが、ストレートに焼くとどうなるか試してみました。
photo_002 調理器具などは使わず、シンプルに枝を串として利用します。枝串を使う場合は直接食材に触れるので、かぶれやすいハゼノキやウルシ、ヌルデには注意しましょう。

またトゲのあるサンショウやタラノキ、ニセアカシアなどは厄介です。松、杉、ヒノキ、クスノキなどは樹脂の匂いが強すぎるので不向きかもしれません。
photo_003 串を立てる方法は色々ありますが、回しながら焼きたいので枝を支えにしました。枝支えはYの字分かれではなく、トの字型を使ったほうが地面に打ち込みやすいです。
photo_004 セッティング完了。支える枝は枕木側に立て燃えにくくします。安定した熱を加えるため焚火は熾き状態にします。
photo_005 用意した果物はパイナップル・洋なし・りんご・梨です。以前焼きフルーツに接する機会があったので色々調べてみると、全般的に甘みが増し栄養価も高くなるそうです。例えばみかんなどは正月飾りを焼く左義長(さぎちょう)などで焼いて皮ごと食べる風習があります。

果物の皮には多くの栄養素が含まれているので皮ごと焼いた方が効果あり、果物の焦げは発がん性がないのでこんがり焼いて丸ごと食べる方が理想的だそうです。
photo_006 焼くと美味しさが増す果物は、ぶどう・りんご・バナナ・いちじく・プルーン・パイナップル・ネーブルオレンジ・キウイなどが挙げられます。

中でもパイナップルはそれ程好きではありませんでしたが、いまや一番のお気に入りです。青くてまだ食べるには早いかな?というパイナップルでも、火に吊しておけばすぐに完熟になり酸味が和らぎ甘みがグッと増します。
photo_007 更に、シュラスコ料理などで目にした方もあると思いますが、皮を剥いて直火で炙るパイナップルは絶品。表面の香ばしさの中に濃厚な甘さとみずみずしさが閉じ込められたような味わいです。キャンプで食べ残ってもクーラーボックスで冷やしておけば更に美味しくなりますよ。
photo_008 さてトーンは少し下がりますが残りの3つの果物。まず洋なしと梨は初めての体験です。どちらも似たような種類ですが洋なしはまずまずの美味しさです。甘くトロンとした食感になりますが、煮込んだ方が果汁を吸い込みもっと美味しくなるかもしれません。梨は果肉がふにゃふにゃになり、個人的には生のままの方が美味しいと思います。そして焼きフルーツの中では最もポピュラーなりんご。シロップでの焼きりんごを食べ慣れているので、やはり単純な素焼きは物足りなさを感じます。

そこで、今更ながらですが焼きリンゴのレシピをご紹介します。りんごは紅玉を使います。焼き上げると強い酸味の味わいがでて、熱を加えても歯触りが良いことから焼きリンゴに向いていると言われています。

焼きリンゴのレシピを紹介します

photo_009 三温糖・ラム酒・シナモン・レモン汁・水でシロップを作り、くり抜いたリンゴの中にグラノーラ、バター、シロップを入れます。ダッチオーブンの底に隙間なくアルミホイールを敷き詰めます。その方が後の手入れが楽になります。蓋をして焚火の中へ。
photo_010 焚火の熾きを広げ、そこへダッチオーブンを置きます。下火はごく弱く、上火はチャコールブリケッツを使いました。この状態で約30分。時々シロップをかけ回しりんごが柔らかくなったらマシュマロをトッピングします。
photo_011 再び蓋をして上火で約3分。マシュマロがこんがり焦げれば出来上がりです。本来ならバニラアイスの方が美味しいですが、アイスクリームが用意できないアウトドアでのアレンジです。

マシュマロの甘さとりんごの甘酸っぱさ、そしてグラノーラのサクサク感がちょっとしたアクセントになり、ひと味違った焼きりんごが味わえます。今回、試すことが出来なかった果物も多くあり中途半端なレポートになってしまいました。

これを機会に、皆さんでキャンプやBBQなどでいろんな焼きフルーツを試されてはいかがでしょう。私が焼きパイナップルに目覚めたように、お気に入りの焼きフルーツに出会えるかもしれません。次回はややマニアックになると思いますが、焚火の応用について触れたいと思います。

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写風人

1955年生まれ。岐阜県在住のプロカメラマン。薪ストーブを中心とした火のある生活を愉しみつつ、ダッチオーヴン料理や薪ストーブクッキングなどの講座も行う。かねてより念願であった森暮らしを実現。週末は南信州へ入り浸り、薪ストーブと焚き火三昧の日々を愉しんでいる。

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