ビーフシチューに合う肉の部位は?
トロトロのお肉にデミグラスソースが絡むビーフシチューはいつだってとっておきの美味しさ。でも自分で作るとなかなか思い通りにいかないことも。
鍵となるのは、お肉の選び方と仕込み方。コツを抑えれば、おもてなしにも、ホームパーティーにも、アウトドアでも気負わず楽しめる料理になりますよ。
まずはビーフシチューに使うお肉の部位からみていきましょう。
ばら(ともばら/かたばら)
焼き肉では「カルビ」と呼ばれる部位。角切りや大きめの一口大にカットして、ビーフシチューなどの煮込み料理に最適な部位。脂肪を含んだ独特の旨味が煮込みとの相性抜群です。
すね肉
牛のすねにあるお肉で、運動量が多いために筋や腱が多い部位。煮込めば煮込むほど旨味が出てきて柔らかく濃い味が出てくる部位。ビーフシチューには最適のお肉です。
すじ
牛のアキレス腱や、他の部位の腱や筋がついた部分をまとめて牛すじと呼ぶことが多いようです。多く含まれる脂を丁寧に取り除き、柔らかく煮込んで下処理に手間をかけることで、美味しくトロトロのお肉が味わえます。
ロース
背中にある部位。名前の通り、「ロースト」に向くお肉です。脂も少なめでさっぱりとした味わいで、すきやきやとんかつなどでお馴染みです。
サーロイン
ステーキといえば!な部位ですね。脂と肉のバランスが素晴らしく、口の中でとろけるような味わいが楽しめます。残念ながら煮込み料理には向きません。
フィレ
一頭から3%ほどしか取れない高級部位。柔らかく、脂肪が少ない上品な美味しさはやはりローストやステーキにしてこそ一番美味しくいただけるでしょう。
ビーフシチューに合う肉を柔らかくするコツ
ビーフシチューにぴったりのお肉を選んだら、トロトロに調理できるように、いくつかのコツを抑えて柔らかく仕上げてみましょう。
1日かけてコトコト煮込む?圧力鍋を使う?煮込む時間が短くてもしっかりお肉が柔らか仕上がる方法をご紹介しますね。
「酵素」がお肉を柔らかくしてくれる
カラダをすっきりと整えてくれるのに大注目の酵素。この中にはお肉を柔らかくしてくれる効果があります。
例えば、お肉を漬け込むととっても柔らかくなる「塩麹」、生ではゼリーを作れないほどのタンパク質分解機能をもつ「パイナップル」「キウイ」などは酵素を多く含む代表的な食品です。
玉ねぎ、キウイフルーツなどがおすすめ
ビーフシチューにぴったりの食材のなかから、酵素を多く含む食品を選ぶとするなら、玉ねぎ、キウイフルーツなどはいかがでしょうか?お肉をカットしてから、すりおろしたこれらと一緒に漬け込んでおくと、繊維がほどけ、何もしない時よりもぐっと短い調理時間でほろほろのお肉に仕上げることができますよ。
お肉が柔らかい!ビーフシチューの作り方3選
お肉が柔らかくなる知恵をいっぱい詰め込んだ、ビーフシチューの作り方をおさらいしておきましょう!アウトドアではもちろんダッチオーブン が大活躍。あらかじめ自宅でお肉を漬け込んでおき、早めに煮込み始めればコトコト弱火で煮込むだけ。
【こってり!】すね肉を使ったビーフシチュー
【材料(2人分)】
●牛すね肉……300g
●玉ねぎ……1個
●ジャガイモ……2個
●マッシュルーム……好きなだけ
●デミグラスソース缶……1缶
●ケチャップ……大さじ2
●ウスターソース……大さじ1
●濃口醤油……小さじ1
●砂糖……大さじ1
●塩こしょう……適量
●生クリーム……飾り
●作り方
焼き付けた牛すね肉を玉ねぎと一緒にコトコト3時間以上じっくりと煮込んで作るレシピ。柔らかくお肉が煮えたら味付けはデミグラスソース缶を使ってお手軽に。工程も少なくお鍋 が美味しくしてくれるお手軽ごちそうレシピです。
レシピの詳細はこちら
【牛バラ×圧力鍋】とろけるビーフシチュー
【材料(8人分)】
●牛バラかたまり肉……600g
●塩こしょう……適量
●人参……1本半
●ジャガイモ……5個
●玉ねぎ……1個半
●にんにく……1片
●ローリエ……1枚
●赤ワイン……大さじ4
●ビーフシチューのルゥ……1箱
●水……1L
●作り方
圧力鍋でお肉と玉ねぎをしっかり加圧、トロトロになったところで、大きくカットしたジャガイモと人参を加えてもう一度加圧。煮崩れを防ぎつつ時短で食べ応えのあるビーフシチューが作れるレシピです。
レシピの詳細はこちら
【ジューシー!】牛モモを使ったビーフシチュー
【材料(4人分)】
●牛もも肉……400g
●玉ねぎ……1個半
●人参……小1本
●じゃがいも……2個
●塩こしょう……少々
●小麦粉……小さじ2〜3
●バター……15g
●赤ワイン……1cup
●水……1.5cup
●ローリエ……1枚
●ケチャップ……大さじ1と1/2
●デミグラスソース缶……1缶
●作り方
お肉に下味をつけてからバターで焼き付けることで、風味もよくお肉の旨味をぎゅっと閉じ込めます。あわせて炒めた玉ねぎとともに赤ワインでじっくりと煮込めばお肉もほろほろに。もも肉なので、煮込み時間が短くても柔らか。
レシピの詳細はこちら
レシピ本を参考にしてみるのも◎
男の料理ハンドブック―老舗・洋食屋さんのノウハウをイラストで解説!ゆで卵からビーフシチューまで
わが家に伝わる秘レシピ プロ技キッチン! Vol.2
濃厚なソースが絡む柔らかなお肉はとっておきの美味しさ
洋食屋さんの味、ビーフシチュー。お肉の処理を工夫するだけで、失敗知らずのお料理に。たっぷりとお鍋いっぱいに作ってコトコト煮込めば、食卓に笑顔が広がるでしょう!
ほろほろと崩れるようなジューシーなお肉とごろごろに切った人参やじゃがいもに絡む旨味が凝縮したソース。誰もが大好きな味だから大勢が集まるシーンにもぴったりです。
Beef sticky with beef is indispensable for beef stew of wonderful taste.
美味しいビーフシチューにはほろほろのお肉が欠かせない