どちらにせよこの角度をきちんと保つのがコツ。これは薄いナイフのほうが簡単で、厚みが増すと難しくなる。だから最初は薄いナイフで練習しよう。まずはハンドル側の付け根の方から何度か前後にストロークさせてみよう。マジックが消えているか確認だ。きれいに消えていれば問題ない。同じ角度でストロークしよう。この時ナイフの全長が砥石の幅よりも長いと思う。なので少しづつ切っ先に向けてスライドさせる。
ナイフの先の方に行くにしたがってRになるけどその時は手をRに沿って動かしてストロークさせよう。この時もマジックを塗るとわかりやすいぞ。Rの部分は少ししか砥石に接触しないのでストロークをしすぎると形が変わってしまうのでやりすぎないようにね!
何度かストロークさせたら指でエッジを裏から触ってみよう。カエリといわれるバリが出ていたら表は終わり。部分的に出ていなかったらそこを中心に研いでカエリを出そう。裏も同じように研いでもう一度表にカエリを出す。そうしたら次はまた表に戻って仕上げとして今までよりも軽く2~3回砥石の上を滑らせるように研ぐ。これで完了だ。仕上げ砥まで行く人は同じ工程をもう一回繰り返そう。
切れてこそ、刃物
あ、そうそう、切れ味が回復したかは爪に刃を当ててみるといい。クッとすぐに引っかかるようならかなり切れ味は回復しているはずだ。コピー用紙を切ってみるとスッと空中で切れればOKだろう。それ以上の切れ味を求めるのであれば仕上げ砥など別の砥石が必要になってくる。
どんな刃物も研げば必ず切れる刃物になる。さぁ、やってみよう!
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