焚き火の困った…が解消される!
見た目から只者じゃない雰囲気を醸し出しているピカ薪。職人さんがひとつひとつ丁寧に薪割りをして、世界で初めて過熱水蒸気による薪の精製に成功した唯一無二の薪なんだそう。
機械を使って人工的に薪を乾燥させることで「薪が湿気ていて、なかなか火が起こせない」「余った薪の保管どうしよう」など、焚き火や薪に関する「困った」を解決してくれるらしい。
これってマジなら画期的すぎ! ということで、早速入手してみました。
ピカ薪3つの特徴
1|薪の含水率ほぼ0%!
機械乾燥による特殊な製法でできたピカ薪はなんと含水率ほぼ0%! ちなみに一般的に焚き火用に売られている薪の含水率は9〜30%と言われています。
水分が少ないので、「煙が少ない」「爆ぜない」「燃え残りが少ない」さらに「広葉樹なので火も長持ち」と一石二鳥以上の革命薪なんです。
2|内部に虫や卵がいない
高温で木の内部まで強制的に乾燥させており、虫や産み付けられた卵などが死滅するので通常の薪のように保管していると虫が湧いたりする可能性がほとんどありません!
キャンプ前に余裕を持って購入しておいたり、使い切らなかった薪を室内で安心して保管できるのは非常に魅力ですね。
3|ささくれが無く安全
写真左よりピカ薪、一般的な薪
通常の薪と比較すると一目瞭然、ピカ薪にはささくれがほとんどありません! 子供が不意に素手でつかんでも怪我をする恐れも軽減されます。
素手で作業しても比較的安全ですが、全くささくれがないわけでは無いので過信はせずに焚き火の際は手袋を着用するのがおすすめ。今回使用したピカ薪の中にも、薪によっては少しささくれがあるものもありました。
では、ここから実際に燃焼実験に入りましょう。
実際に焚き火してみたら意外な結果に…!
出典:九州薪販売センター
今回購入したのはピカ薪15kg。緩衝材(プチプチ)に包まれた状態で届きましたが、筆者の場合そのままキャンプ場まで持ち運ぶとなると積載が難しく、ゴミも増えてしまうので……
こんな感じでダンボールに詰め替えて持ち運びました。
15kgというと、キャンプ場などで売られている広葉樹1束が7kg前後くらいのものが一般的。広葉樹2束分と考えると丁度良さそうです。
火力や焚べ方で大きく変わってきますが、このあたり踏まえてどのくらい保つかも検証したいと思います!
薪割りは普通にできるのか?
着火の前にまずは薪割りができるかどうかをチェック! 広葉樹なだけあって少し硬いですが、薪割り自体は可能でした。
ただし、先端が丸みを帯びているので刃が安定せず、ちょっと不安な感じになりました。薪によっては刃が入っていきやすい形状のものもありましたが、全体的に見ると丸いものが多く薪割りにはあまり向いていませんでした。
中身は、細め〜太めまで混在している
薪割りに不向きなのか……と心配された方、ご安心してください! ピカ薪には、太さの違う薪が入っています。販売サイトでは太さ約5cm~10cmと記載されていました。
購入時に薪を選びたい人もいるかと思いますが、いろいろな太さがバランスよく入っているので、そこの心配はしなくても大丈夫そうです。
今回は、薪割りなどは一切せず比較的細めの薪をそのまま使って着火してみたいと思います!
着火剤だけで点火を試みる
細めの薪を選んでみましたが、含水率ほぼ0%で火付けがしやすいことも特徴のピカ薪。
ならば細かい枝など着火要素になるものは一切使わずに着火剤1つだけでやってみましょう! (使用した着火剤は、ファイヤーサイドの「ファイヤースターター」) この日は少し風があり、うまく燃え始めてくれれば風の影響でいい感じに燃えてくれそうです。
2〜3分経過……
うーん……、あれ!?
いくら火がつきやすいからと言っても広葉樹なので、着火剤だけでは難しいんじゃないかと思っておりましたが……少し火がついてきているように見えます!
数分して着火剤も残りわずかになってきたところで、燃え広がってきたポイントに1本薪を追加しました!
ここから放置して、10分後……
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