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設備不足&狭い中での車中泊、炊事を効率化するには?
車中泊の際に自炊をする場合、キッチン完備のキャンピングカーを除き、狭くて設備の揃わない車内で調理するのはかなり大変です。
キャンプのように屋外でできれば良いのですが、車中泊スポットやRVパークなどで寝泊まりする場合、屋外での調理はマナー的にもNG。車内に水道がない場合は、食材や調理器具・お皿を洗うのも大変です。
快適化のために試してほしい!「3つの時短テク」と「3つの食材」
そんな事情もありなかなかハードルが高い車内調理ですが、コツを知りポイントを押さえることで手軽に調理することができるんです。さらに、車内調理に最適な食材や調味料もたくさんあるんですよ。
今回は、実際に車内で車中飯を作る際に筆者が実践しているアイディアや、おすすめの時短食材をご紹介。車中泊でのご飯作りや洗い物をもっと楽にしたいな~と感じている方、ぜひ参考にしてみてださいね!
手間は極力削減!車中泊調理を楽にする「3つのポイント」
1.ラップやアルミホイルなどを活用して、洗い物をできるだけ出さないよう工夫する
車中泊スポットや道の駅などを利用する場合は、洗い物をするための設備やスペースが設けられていない場合がほとんど。
さらに、キャンピングカー以外の車両では車内に水道設備があることは稀で、車内で洗い物をするというのもあまり現実的ではありません。そこで便利なのが、アルミホイルやラップ!
調理するフライパンや食器類にホイルやラップを敷いておけば、調理・食後はホイルを丸めて捨てるだけ。洗い物をする必要がなくなります。
また、肉や野菜などの食材を包丁でカットする際には、ホームセンターなどで販売されている「まな板シート」が便利。こちらも使用後は捨てるだけなので、洗い物の手間を省きつつ衛生的に使うことができますよ。
さらに、お皿が汚れて洗い物が出てしまった場合には、カインズなどで売っている「食器専用の拭き取りシート」などを使って汚れを拭き取るのもおすすめです。
2.調理時間を短縮するために、おかずの品数を少なくする
車中飯では作るおかずの数が増えると手間と時間がかなりかかり、その分後片付けも大変に。そのあたりの手間を省くには、カレーや牛丼など一皿で完結するご飯ものや、具だくさんの味噌汁・スープや鍋料理など一品でお腹いっぱいになるメニューを作るのがおすすめです。
どうしてもおかずが足りない、テーブルが寂しいという場合は、お刺身やサラダ・お惣菜など購入後パックを開けてそのまま食べられるものを利用すると良いですよ。
3.熱源は、ガス不要で安全管理もしやすい「電気コンロ」が◎
車内でカセットガスコンロを使う場合は、小型の消火器を準備したり、一酸化炭素中毒にならないよう調理中に窓を開けたり一酸化炭素チェッカーを常備しておくことが大切です。
これらは必要なことですが、ある意味調理にかかる手間でもあるので、筆者はそのような心配をせずに済むようポータブル電源を活用して電気コンロやホットプレートなどを使うようにしています。ちなみに焼き物をするときもアルミカップを敷いておけば、フライパンが汚れずに済みますよ。
「手間なし、かんたん車中飯」におすすめの食材3選!
1|カット済みの野菜や肉・魚
狭い車内ではまな板を出して食材をカットするスペースを確保するのも難しい場合が多く、そんな車内調理におすすめなのが、カット済みの野菜や肉などの食材。
カット済みの食材には加熱済みのものも多いため、それらをチョイスすれば調理の手間と時間を大幅に短縮することができるんです。
2|「開けるだけ」「温めるだけ」で食べられる、缶詰やレトルト
缶詰やレトルト食品も、時短に大きく貢献してくれる便利食材! ご飯さえ用意すれば魚の缶詰を開けておかずとしてそのまま食べたり、温めたレトルトカレーをかけたりして手軽に食事を用意できちゃいます。
そのほかにも、焼き鳥の缶詰を使って親子丼を作ったり、オイル漬けの鯖缶でアヒージョを作ったりとアレンジメニューにも対応可能です。
主食となるご飯はメスティンや小型炊飯器などを使って車内で炊いても良いのですが、パックごはんやキャンプなどにもよく使われる「アルファ米」もおすすめです。
特にアルファ米は白米だけでなく、わかめごはんやチキンライスなど味のバリエーションがとても豊富。複数種類を常備しておくと飽きが来ず、手軽に食事を楽しめますよ。
3|100均の小さめサイズの調味料や、アウトドア専用スパイス
炒飯やパスタを作る際の調味料やオイルは、100均の小さめサイズが好都合! 持ち運びやすくスペースも取らず、必要な量だけを持って行くことができます。
ショップによっては彩り用のネギやパセリに香りづけ用のハーブ類、アヒージョやパエリアの素など1袋で味付けが完了するシーズニングも売っていますよ。車中泊へ出かける前に、ダイソーやキャン★ドゥなど食品も取り扱っている100円ショップを覗いてみるのも良いですね!
また、「ほりにし」などアウトドア専用スパイスも、最近は種類が豊富。1本で味付けが完了するので、お好みのものを1つ持参するだけで調理がグンと楽になります。
▼「ほりにし」について詳しくはこちら!
時短食材&調味料で作る!冬の車中飯におすすめのレシピ
1.カット済み野菜&肉で作る豚汁
冬の車中泊にピッタリのあったかメニューにも、今回ご紹介した食材や調味料が役立ちます。
具沢山の豚汁も、カット済みの豚汁用野菜と豚肉や豆腐と味噌があれば、あっという間に完成! とくに写真のカット済み野菜ミックスは加熱されているので、汁ごと使えてとても便利なんです。
豆腐も、小さく手で千切って入れることで包丁いらず。仕上げに乾燥ネギをパラリとすれば、彩りもよくなります。
2.あとはパンを用意するだけ!“包丁いらず”の具だくさんアヒージョ
カット済みのきのこ類と鯖のオリーブオイル漬け缶、プチトマトとアヒージョのシーズニングを使えば、時間も手間もかからない「包丁いらずのアヒージョ」を作れますよ。
缶詰だけではオイルが足りないため、100均で購入したミニサイズのオリーブオイルをプラスします。
すべてをスキレットや小さめのフライパンに入れたら、グツグツするまで加熱するだけ。カット済みのパンを添えれば、ワインなどお酒にも合う、満足度の高いおつまみが完成します。
余ったオイルは茹で麺(焼きそばやうどん、パスタでもOK)を入れて、ペペロンチーノ風に。「油っこいアヒージョの後に油たっぷりの麺類はちょっと……」という場合は、レモン汁をプラスするのがおすすめ。レモンの酸味で、さっぱりと食べられます。
ポイントを押さえて、手間なくおいしい車中飯を!
狭い車内でもさまざまな工夫をし、ポイントを押さえることでおいしい車中飯を作ることができます。ぜひ今回ご紹介した食材やアイテムを活用して、おいしい車中飯を作ってみてくださいね!