重量比較(実測値)
写真左より、ヘキサー、ゴールゼロ、レッドレンザー
まずは重さを実際に測って比較してみました。どのLEDライトも軽量と言える重さですが、その中でも一番軽量なのがヘキサーUL3!
その軽さは手で持っても感じ取ることができます。登山やバックパックでキャンプをする方は少しでも軽くしたいところですが、軽さを基準にヘキサーUL3を選ぶのもアリですね。
充電・バッテリー関係
充電関係については3社それぞれとなっています。ヘキサーUL3はUSB Type C、ゴールゼロはUSB Type-A、レッドレンザーは専用ケーブルになっており、レッドレンザーは防塵性能を高めるためにマグネット式を採用しているかと思いますが、専用ケーブルがないと充電できないのがネック……。
ゴールゼロも使いやすいUSB端子に直接挿し込むタイプですが防塵性能はなし。
ヘキサーUL3は汎用性の高いUSB Type Cを採用しながらも防塵性能を確保した、まさにハイスペックLEDライト!
バッテリー容量はヘキサーUL3が1,000mAh、ゴールゼロが2,600mAh、レッドレンザーが750mAhとゴールゼロが一番大容量。
レッドレンザーは電池を交換できることで容量の少なさを補っています。
ヘキサーの大きいサイズUL4はバッテリー容量が3,000mAhなので、バッテリー容量に不安があれば「ヘキサーUL4」を選ぶのもアリですね。
光束・ライト周り
ライトにもそれぞれ違いがあり、最大光束はヘキサーUL3が300lm、ゴールゼロが150lm、レッドレンザーが300lm。
ただし、UL3とレッドレンザーは一時的に明るくなる機能を使用した時の光束なので実質的にはヘキサーUL3は200lm(2.2h)、ゴールゼロは150lm(7h)、レッドレンザーは150lm(2.5h)と言えるでしょう。
色温度は筆者主観な部分もありますが、ヘキサーUL3が昼白色と電球色を切り替えることができ、どちらもつけることで温白色にすることができる実質3色の点灯が可能。
ゴールゼロは温白色の1タイプしかなく、レッドレンザーも昼白色と電球色(ウォーム)の展開はあるが、購入前に選ばなくてはいけないので切り替えは不可。
点灯パターンは、ヘキサーUL3が7パターンでそれぞれ無段階調光、ゴールゼロが3パターンで無段階調光、レッドレンザーは1パターンで調光はブースト/ハイ/ミドル/ローの4段階。
※ゴールゼロ「Lighthouse Micro(Flashなし)」の場合は2パターン
点灯・消灯したときの違い
3社のライトはLEDの位置がそれぞれ違うのでヘキサーUL3は唯一下に影ができません。今までゴールゼロやレッドレンザーを使っていて気になることの1つでしたが、ヘキサーUL3で解決されました!
ヘキサーUL3とレッドレンザーには蓄光機能がついており、暗闇でほんのりと光ってくれます。
就寝時にLEDライトを消した後「テーブルに携帯置き忘れた!」と、すぐつけ直すことってあると思いますが、そんな時も暗闇で探さずに済みます。
本体・形状の違い
形状の違いは挙げ出すとキリがないですが、大きな違いとしてはカラビナの有無。ゴールゼロにだけカラビナがついていないので、取り付ける場所によっては別途カラビナを用意する必要があります。
その他にはヘキサーUL3の特徴でもある6角形の本体に対して、ゴールゼロ・レッドレンザーは円形。テーブルや棚に置いたときの安定感はヘキサーUL3がすば抜けています!
防塵防水性能
防水性能は3社変わらずIPX6(あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響を受けない)ですが、ヘキサーUL3とレッドレンザーは防塵性能もありIP66(完全な防塵構造)となり、ゴールゼロは防塵性能なし。
防塵性能にピンとこない方もいるかと思いますが、故障の原因にもなり得る大事なスペック。よく耳にする「ゴールゼロが充電できなくなった」という話も砂埃などが原因の接触不良も十分に考えられるので、防塵はあるに越したことない重要な性能です。
ヘキサーUL3 | ゴールゼロLighthouse Micro Flash | レッドレンザーML4 | |
サイズ | 直径33×75(106.5)mm | 約37.75×93mm | 約29×97mm |
重量 | 約63g | 約68g | 約71g |
光束 | 約2-200lm・300lm(ハイパーモード) | 最大150lm | ロー5、ミドル50、パワー150、ブースト300 |
点灯時間 | 最大120h(2lm使用時) | 最大170h | 最大45h(ロー使用時) |
充電 | USB Type C | USB Type-A | 専用ケーブル |
充電時間 | 約2.2h | 約3.5h(USB充電時) | 約2.5h |
保護等級 | IP66 | IPX6 | IP66 |
使ってわかったヘキサーUL3の良さ
下向きに照らしてくれる
筆者はキャンプ中に首から下げるような使い方を多用していましたが、効率的に足元・進行方向を照らすことができると感じました。
ゴールゼロやレッドレンザーは形状的に下に影ができますが、ヘキサーUL3は影ができずこれが思った以上に快適でした。
テント内などで上部に吊るすことが多いLEDライトですが、下に影がないだけで快適さが違うものなんだなぁと実感。一度ヘキサーUL3を使うと他のLEDライトを使った時に影が気になって仕方ありません。
肝心の明るさは、写真の3〜4人用のテントではヘキサーUL3が1つあれば十分。明るいのが好みの方は複数持ちか大きいサイズのヘキサーUL4が良いかもしれません。
メモリー機能が大活躍
メモリー機能もとても便利で、電源ボタンを一回押すだけでいいので、「トイレに行くときに点灯→トイレに着いて消す→戻るときに点灯→サイトに戻って消す」の時に毎回ボタンをカチカチする必要がありません。
愛用者の多いゴールゼロはON /OFFのたびにカチカチと2-3回押す必要があるので、このメモリー機能はかなり秀逸です。ゴールゼロのフラッシュタイプでありがちな「電源ONのタイミングで眩しい思いをする」こともなくなります。
より快適に使える付属品
付属のキャップや収納袋はかぶせることで光を柔らかくしてくれるので、眩しいと感じる時はかなり有効。ランタンとして使うときにおすすめです。
低誘虫キャップの効果はなかなか実感することが難しいですが、使用していると「虫があまり寄ってきていない気がする」程度には効果があるように感じました。しかし、低誘虫キャップに過度な期待はできなさそうです……。
使用場所を選ばない汎用性
ヘキサーUL3はぶら下げてもよし、反転させてテーブルに置いてもよしの汎用性の高さが魅力。カラビナを折りたたむことで設置面が増えるので安定感も抜群。テーブルに置く場合は、眩しいと感じやすいので付属品の併用は必須かと思います。
磁石内蔵も使用場所の選択肢を広げてくれる大事なポイント。キャンプ場によっては明かりのない炊事場などもありますが、近くに柱などがあればそこに付けて明るさを確保することもできます。
使用するときだけでなく、使用しない時の保管場所としても磁石のつくテーブルやコンテナにくっつけておくことで紛失防止にもつながります。
使いたい用途に合わせて選ぶと◎
筆者がヘキサーUL3をおすすめしたい使い方が、手持ちのLEDライトとして! ON /OFFの回数が多いほどメモリー機能が役立ち、置く回数が多いほど転がらない6角形が機能します。
キャンプ中のメインランタンとしては、MAXで明るい状態での点灯時間が2.2時間とそう長くないため、明るさを求めるなら大きいサイズの「UL4」がおすすめ!
「UL4」は、明るさ320lmでも5.5時間・230lmで8時間の点灯時間なのでメインランタンにも良いのではないでしょうか。
愛用しているLEDライトにもう一声機能が欲しかった方、これから小型のLEDライトを検討している人にぜひおすすめしたいアイテムです!
ドウシシャ ヘキサーUL3
本体寸法 | 直径33×75(106.5)mm |
---|---|
本体質量 | 63g(バッテリー含む) |
光束 | 2-200lm・300lm(ハイパーモード) |
照射距離 | 9m(フラッシュライトモード) |
点灯時間 | 最大120h(2lm使用時) |
調光 | 無段階・モードメモリー機能付き |
発光 | 7モード 電球色・昼白色 |
バッテリー | リチウムイオン充電池 |
電圧/容量 | 3.7V/1000mAh |
充電 | USB Type C(ケーブル付属) |
充電時間 | (約)2.2h |
充電サイクル | 500回 |
動作温度範囲 | マイナス20℃~40℃ |
保護等級 | IP66(耐暴噴流&粉塵) |
ドウシシャ ヘキサーUL4
本体寸法 | 直径33×105(136.5)mm |
---|---|
本体質量 | 101g(バッテリー含む) |
光束 | 3-320lm・400lm(ハイパーモード) |
照射距離 | 12m(フラッシュライトモード) |
点灯時間 | 最大380h(3lm使用時) |
調光 | 無段階・モードメモリー機能付き |
発光 | 7モード 電球色・昼白色 |
バッテリー | リチウムイオン充電池 |
電圧/容量 | 3.7V/3000mAh |
充電 | USB Type C(ケーブル付属) |
充電時間 | (約)3.5h |
充電サイクル | 500回 |
動作温度範囲 | マイナス20℃~40℃ |
保護等級 | IP66(耐暴噴流&粉塵) |