記事中画像撮影:筆者
ハンガーラック選びに終止符を……!
ここ数年で愛用される方も増えてきたハンガーラックですが、サイズや種類が増えすぎて何を選べばいいか悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか?
そんなギア選びの悩みを解決してくれるのが、マルチに使えるシナノワークス「スナイプハンガー」です。
シナノワークス スナイプハンガー
幅 | 680~990mm |
---|---|
高さ | 730mm/950mm/1300mm |
収納サイズ | 約800×90×25mm |
本体重量 | 約940g |
耐荷重 | 10kgf |
シナノワークスは、主にスキーやトレッキング用のポールを作り続けてきた、長野県にある老舗のアウトドア用品メーカー。脚になる4本のポールと1本のメインポールの計5本のポールを組み立てて使います。
アルミ製のポール表面にはアルマイト加工が施され、傷に強く耐食性や強度が高められています。
本体重量940g、収納サイズは約80×9×2.5cmと軽量コンパクトなので、積載もラクラク。専用の収納袋が付属で、税込15,950円。
と、これだけだと、単にちょっと高いだけのなんてことないハンガーラックのように見えてしまうので、ここからちゃんと「スナイプハンガー」の特徴を説明していきますね。
可変式ポールで様々なサイズに変化
「スナイプハンガー」の最も特徴的な点は、高さと幅を変えられるというところです。高さは、73cm/95cm/130cmの三段階に変更可能。私の股下あたりから胸ぐらいまで高くなるので、かなり長い物も掛けることができます。
高さが固定だと、用途に応じたそれぞれのサイズのものが必要になりますが、高さを変えられることにより、これ一台で色々な用途に対応できて便利ですね。
横幅は手で持って伸ばしたり縮めたりするだけで、68cmから99cmまで無段階で調整可能。約30cm拡張するので、かなり収容力アップ! 掛ける物が少ない時は幅を狭くして省スペースに、人数が多い時は広げてたくさん掛けて、など柔軟に使えます。
メインポールの耐荷重は10kgfなので、けっこう重いものを吊り下げたり掛けたりすることができます。約20kgの娘がそっと鉄棒のようにぶら下がってみても壊れる気配はありませんでしたが、あくまでも仕様上は10kgfなので、それ以上荷重をかける場合は、自己責任でお願いします……。
別売フックでさらに便利に
出典:SINANO WORKS
ギアなどを吊り下げる場合、何かしらフック状のものが必要になりますが、シナノワークスから専用のオプションパーツとして「SH-HOOK」というフックが販売されています。
百均などで売っているS字フックや大きめのカラビナなどでも代用できますが、ちょっとした拍子に外れたり横にズレたりしてしまうので、しっかりと巻きつけるような形状の方が使いやすいと思います。
シナノワークス SH-HOOK
サイズ別の使い方例
実際にキャンプで使って、低・中・高それぞれの高さごとに、どのような用途に適しているかを試してみました。
小物ギアの吊り下げにちょうどいい「低」
「低」の場合の高さは73cm。フックなどで吊り下げ位置が下がることもあり、あまり大きいものは掛けることができません。
焚き火やテーブルの傍らに置いて、食器やカトラリー類、小型のランタンや焚き火ツールなどを掛けるのに適しています。
アウター類のハンガーラックとしてちょうどいい「中」
「中」の高さは95cm。身長180cmの私の服もちょうどよく掛けられましたが、ゆったりめのアウターやコートだと地面についてしまうかもしれません。写真は幅が狭い状態ですが、広げれば4〜5人の家族分ぐらいのアウターも掛けることができますね。
テントの中が脱いだアウターで散らかってしまう寒い季節や、湖畔キャンプで水遊びをした後のラッシュガードやライフジャケットなどを掛けておくとサイトがすっきり。
寝袋やマット類を干すのにちょうどいい「高」
そして「高」は130cm。180cm×100cmのペンドルトンのオーバーサイズジャカードタオルや寝袋なども、半分に折ってラクラク干せます。
この高さでキャンプ中に通しで使うということはあまりないので、キャンプ中は「低」や「中」でギアやウェアなどを吊り下げるのに使い、撤収時に「高」に切り替えて、寝袋やマットを干すのにも使う、というのがスマートかつ効率的なんじゃないかと思います。
ちなみに高だと、そもそも安定感がよくない上に寝袋やマットを掛けると風に煽られやすくなるので、ロープでペグダウンして固定しておくと倒れにくくなります。
自宅での物干し竿などにも使える
スナイプハンガーはアウトドア用として開発されたものですが、活躍の場はアウトドアだけではありません。外の天気が悪くて部屋干ししなければいけない時など、緊急用の物干し竿としても活躍してくれます!
また、筆者は仕事で屋外のイベント出店の機会があるのですが、そういった時にディスプレイ用のハンガーラックとしても役に立ってくれています。
シナノワークス スナイプハンガー
幅 | 680~990mm |
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高さ | 730mm/950mm/1300mm |
収納サイズ | 約800×90×25mm |
本体重量 | 約940g |
耐荷重 | 10kgf |
インディアンハンガーとのスペック比較
高さ | 幅 | 重量 | 収納サイズ | 価格 | |
スナイプハンガー | 73/95/130cm | 68〜99cm | 940g | 80×9×2.5cm | 15,950円 |
インディアンハンガーS | 44cm | 52cm | 230g | 30×4cm | 7,150円 |
インディアンハンガーM | 75cm | 66cm | 550g | 42×6cm | 9,350円 |
インディアンハンガーL | 110cm | 99cm | 840g | 44×8cm | 11,000円 |
インディアンハンガーXL | 143cm | 101cm | 1,080g | 48×8cm | 12,650円 |
ハンガーラックといえば、定番なのがミニマルワークスのインディアンハンガー。否が応でも比べざるを得ないので、潔くスペックを比較表にまとめてみました。
寸法で見るとスナイプハンガーは、インディアンハンガーのSを除いてMからLまでをカバーできるサイズ感ということになります。その中でも特に使用頻度が高いと思われるのが、MとLのサイズ。
ただ、単にインディアンハンガーのMまたはLの代わり、という位置付けだと価格が割に合いません。さらに、場面によってXLのような使い方を取り入れることで、はじめて価格に見合った働きになるのかな、という感じでしょうか。
アイデア次第で幅が広がる便利な可変式ハンガーラック
いくつかの使い方を例に挙げてスナイプハンガーの紹介をしてみました。紹介した内容はわりと定番な感じなので、アイデア次第ではもっと画期的かつ合理的な使い方もありそうです。
そういったことを考えるのも、キャンプの楽しみのひとつですよね。ぜひ、ご自身にあった使い方を見つけてみてください!
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