キャンプ場に聞いた、キャンプでの’焚き火’の楽しみ方

先週からの引き続き‘焚き火’についてをキャンプラビットさんの倉川さんよりマナーやルールについて教えて頂きました。今度は魅力たっぷりの焚き火の楽しみ方です!
是非参考下さい!
以下
筆者T…T)
倉川さん…倉)
T)今回は倉川さんならではの焚火の楽しみ方について教えて貰えますか?
倉)これは自論ですが、あらゆる焚き火の楽しみ方を知っているのは我々キャンプ場の人間だと僕は思います。なぜなら、あらゆるスタイルのキャンパーさん達の焚き火が見れるから(笑)
キャンプスタイルに正しい・間違いはないと同時に、焚き火スタイルもしかり。
スタイルとマナーは別です。
ただ、“一工夫”・“ひと手間”で楽しみ方は変わります。いつもは着火剤を使っての火おこしを、アックス(斧)などを使って焚き付け用の薪にしてみたり。それをマッチ一本で点けてみる。

確かに時間も掛かるし、面倒と思う人もいるでしょうが、このひと手間がキャンプだったりします。
これは僕のスタイルですが、実はおき火が好きです(笑)炎もワアーっと上げるのではなく、チビチビと・・・。料理なんかもいいですね。オススメはやはり“直火”での料理はもちろん焚火台を使っての料理もいいですが、火加減調整は直火の方が簡単でいいですね。
あとは何となくワイルド感があって良い(笑)

T)そうですね。キャンプ場だってブッシュクフトの様な野営スタイルだろうと火の取り扱いは同じですよね。守らなければいけない事は共通であると思います。
倉)あと、僕の中で焚き火料理に合うものというと、断然肉料理だと思いますね!

昔はパエリアなど手の凝った料理をしていましたが、最近はもっぱら手抜き(笑)でも、焚き火料理だからこそ手抜きでいいのではないかとも思いますね。
僕自身ソロキャンプが多いので、焚き火料理を七輪などで済ませてしまいますが、ご家族やカップルならいったんはテーブルでディナーを楽しんで、あとは焚き火で一杯飲みながらおつまみなる物を作る。
例えば、僕が良くやるのはベーコン。割り箸などで縫うように刺して遠火でじっくりと…。

T)何だか美味しそうで…好みです!これにはやっぱり‘お酒’ですかね?何がぴったり合うのでしょうか?
倉)これに合うお酒はバーボンでしょうか?(笑)更に欲を言えば、地場産!一味違います!後は最近注目されている缶詰。


T)そうですね!自分も良くお世話になっています。最近では日本メーカーで結構拘りの缶詰がラインナップされてコンビニでも良くみかけますよね!
倉)でもこれ焚き火自体に放ってしまうと大変なので、おき火をいくつか取出してうまく乗っけるとあっという間に温まります。ガスバーナーなど出さずにサッと出来ちゃいます。最近は珍しい缶詰も多く出ています。そして何よりも美味しい。
僕のオススメは、スモーク系の缶詰でラムにレモンorライム!

T)おき火になんて雰囲気抜群(笑)他にはどんな?
倉)他にも本格的に焚き火(直火)料理を楽しむならやはりダッチオーブンでしょうか。
色々と手間は掛かりますが、これぞキャンプ!万能鍋みたいなものですので色々楽しめるのがいいですね。形も様々ですので作る料理に合わせて使い分けるも良し。

T)自分も大好きで色々揃えていって部屋を占領される現状です(笑)
サイズや素材も多種多様!深型、浅型、脚が有ったり無かったりと…とても手が掛る罪な道具達です…。
倉)それにダッチオーブンは、油がはじける音を聞きながら飲むビールが最高です!
サイドメニューとして、ホイルに玉ねぎなどを巻いて焚き火にポン。これもいけますよ!

さて、色々と語ってしまいましたが、要は楽しくおいしい焚火で好きな事をやればいいと思います。前半でもお話ししましたが、自分らしい“焚き火”スタイルを見つけて素敵なキャンピングライフを送って下さい!

T)文章越しの焚き火大好きなキャンパーさんへメッセージをお願いします!
倉)冒頭でも言いましたが、近年多くのキャンプギアなどが出てきています。僕のキャンプデビューは生後2か月半からみたいですが(まぁ、覚えてませんが)その時は今みたいな道具は当然なかったです(笑)
今となっては家でもギアを眺めながらニヤニヤしています。ですが、忘れてはいけないことは大自然があってのキャンプ。アウトドアです。

そしてそこには我々人間以外の動物もいます。人間が捨てた小さいゴミ一つで野鳥は死んでしまいます。アウトドアは“大自然”と一緒に遊ぶというのを意識してほしいです。
そこには当然ルール・マナーがあります。
そう!どのキャンプ場にも必ずルールはありまよね?今一度キャンプ場に行った際には“ご利用上のお願い”を見て下さい。
‘キャンプ場のルール’
そこには私も含め、キャンパー自身が作り上げたルールがほとんどな筈です。ゴミの問題、焚き火(直火)の問題…でも意外と大したことではありません。
是非、ベテランキャンパーさんも、これから挑戦する方も今一度、“キャンプルール・マナー”を意識して、楽しいキャンプライフを送り下さい。
是非宜しくお願いします!!キャンプは最高です!!
T)最後になりますが、キャンプラビットさんのご紹介をお願い致します!
倉)キャンプラビットは今年で23年目となる、栃木県那須にあるオートキャンプ場です。現・オーナーは当時、建築設計をしている傍ら、「自然の中で自由な設計をしてみたい」と常に感じており、今までのキャンパーとしての経験を生かしキャンプ場を設計しました。
1994年から今日までと常に自然との共存を意識し、“これ以上でも、以下でもないキャンプ場”をコンセプトに究極のディレクションを心掛けています。
現在、私2代目はキャンプラビットに来て5年目。現在に至るまでのコンセプトを崩さず、常に“キャンプ場とは何か”を模索中です。
今回取材協力いただいたキャンプ場「キャンプラビット」
キャンプラビットは…グループゾーン(2家族以上)とファミリーゾーン(1家族)に分かれた自然の起伏を利用したサイト作りになっています。自然の沢も流れており、ネイチャーキャンプも楽しめます。場内の灯は必要最小限にしてあります。
不便に聞こえるかも知れませんが、灯が少ないからこそ都会では見られない美しい星空を堪能することもできますよ。
忙しい日常生活の中では出来ない話も、ランタンの灯のそばなら家族みんなが集まって出来るかも知れませんね。
私たちは全てにおいて整っていることが最高のキャンプ場だとは考えてはいなく大切にしたいこと それは…みなさまにキャンプという時間を楽しんでいただくこと。そのために必要なステージをいつも準備しています。
読者のみなさんへ
那須のキャンプラビットさんへ行かれた際は倉川さんへ焚き火について是非お話を聞いてみて下さい!今日のお話はほんの一部、もっと面白いお話を聞かせてくれる筈ですよ!!
【取材インタビュー御協力・写真提供】
栃木県那須郡のオートキャンプ場「キャンプラビット」

キャンプラビット発のブランド‘ソウイウッドワークス’とのコラボ‘mas’も展開。
現在は主にアウトドアファニチャーをラインナップ。
http://www.camp-rabbit.com/mas/index.html
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