なぜ「エグゾッド」の「モノリス」が欲しかったのか?
ソロテントとしてはかなり高価な部類となる「EXOD(エグゾッド)」の「モノリス」。そこまで大枚を叩いてでも、なぜ欲しかったのか?
入手したいま、改めて「エグゾッド」の「モノリス」が掻き立てた自らの物欲を見つめ直します。
結果、挙がってきたのは以上の項目。これらをしっかり満たしているのか、チェックしていきます!
唯一無二のデザイン性
モノリスを語る上で欠かせないのがコレ。ヴィジュアルが持つパワーがすごく強いです。これはCDでいうところのジャケ買いに近いものであり、いわば一目惚れ。
そのワントーンの媚びないスタイルからは、ファッションのメッカであるパリを擁するフランスならではのスタイリッシュさも感じられます。そんなところにも物欲が沸き立ちました。
付属アイテムも抜かりない
幕本体にプラスして、ナンバーリングされた各パーツが付属されます。
「01」がエアフレーム、「02」が吊り下げ時に使うカーボンポール、「03」が同じく吊り下げ時に使うストラップ。ここでは写っていませんが、オリジナルのチタンペグも付属します。
こちらのエアポンプもセット! フィールドに出たときにポンプがなかったら絶望感しか膨らまないので、ありがたい限りです。
幕本体がこのサイズ感で収まるのもいいですね。総重量はわずか4.65kgです。
少数パーツで設営もラクラク
パーツ自体の数は既存のソロテントとさほど変わりません。ゆえに設営もラクラク。
まずは「01」のエアフレームを膨らましていきます。
注入口の「上側」を開くと、エアポンプを固定できる構造となっています。
撤収時など、空気を抜きたいときには注入口の「下側」を開ければOK! 一瞬で空気を抜くことができます。
基本的にどの注入口から空気を入れても行き渡る構造になっていますが、もし空気の入らないフレームがある場合は、間接に配されたこのパーツをチェック! 閉まっていたら開放しましょう。
シュコシュコとポンプで空気を入れたら2、3分でエアフレームは立ち上がります。
賛否あるエアフレーム
こちらが自立したエアフレーム。「テントの美しさは細くしなやかなポールが生み出す構造にあって、エアフレームはテントそのものの造形美を損なっている」なんて意見を耳にしたことがあります。
それに関しては「確かに」と思わされるところもありますが、モノリスに関しては贔屓目なしでエアフレームならではの野暮ったさが感じられません。そういうところも含めて、「使ってみたいな」という気にさせてくれるテントです。
地上でも空中でも張れる二刀流テント!
デザインに次いで個人的に大きな魅力を感じている点が、モノリスの特徴のひとつでもある、地上と空中の2WAYで使えるところです。
モノリス on グラウンド
エアフレームを立ち上げたらインナーテントは吊り下げるだけでOK。簡単設営かつ自立式なので、使い勝手は非常に良さそうです。
大柄な筆者がテント内に入ってみると……
このような感じで、身長177cmの筆者でもくつろげる空間です。
つづいてフライシートを掛けていきます。
フライも基本的には普通のテントと同じ構造。パチパチとプラスチックバックルを嵌め込んで固定します。
ミニマルな作りながらしっかりとベンチレーションが配されていたり、入口が止水ジップになっていたりと機能的なディテールがその世界観に上手に落とし込まれています。
フライシートにはガイロープが備えられており、より強固に固定することが可能となります。ただでさえ耐風性に優れるエアフレームテントとあって、強風に対する安心感はかなりのものです。