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LEDランタンを持っている

【禁断レビュー】「ゴールゼロ」にそっくりな格安LEDランタンを購入して比べてみたら…

絶大な人気を集める「ゴールゼロ」ですが、昨年、大幅に定価が値上がり……。一方で、最近勢力拡大中なのが、お手頃価格で“そっくり”な類似品たち

今回この”そっくり”ランタンを、筆者自ら社会勉強と称して購入! 性能からカスタムによる拡張性まで、本家ゴールゼロと徹底比較レビューしていきます。

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目次

記事中画像撮影:筆者

「アレ」そっくりなLEDランタン、買っちゃいました。

ゴールゼロが置いてある

初心者から玄人まで、幅広いキャンパーから絶大な人気を集める、ゴールゼロ「ライトハウス マイクロ フラッシュ」(以下「ゴールゼロ」)。

一時は完売続きでなかなか購入できない存在でしたが、最近はかなり供給が安定してきたようです。

amazonスクリーンショット

出典:Amazon

けれど今度は、もとは約3,000円台だった価格が、2022年4月に大幅値上げされることに。

「安い・軽い・明るい」の3拍子揃ったランタンだっただけに、これはなかなかの痛手……。

その一方で、最近Amazonなどでじわじわと勢力拡大中なのが、お手頃価格で“そっくり”な類似品たちでした。

思い切って購入してみた!

パッケージ外観

今や無視できない存在感を放つ“そっくり”ランタン。筆者はこれも社会勉強と称し、思い切って購入してみることに!

今回Amazonで購入したのは、ESLNF「LEDランタン 」。価格はゴールゼロより1,500円ほど安い、2,989円(税込/2023年2月時点)でした。

パッケージ開封

販売サイトには、ストラップなどたくさんの付属パーツが記載されていましたが、届いたのはあまりにも小さなパッケージ。

開封する前は本当に全部入っているのかと心配になりましたが、全パーツが隙間なく詰め込まれていてひと安心。

それでは、一見「ゴールゼロ」とそっくりなこちら、本家と徹底比較していきます! 

ESLNF LEDランタン

サイズ高さ9.4×直径4.05cm
重量75g
明るさ14〜250ルーメン
防水性能IPX4
バッテリーNMCリチウム電池(2600mAh )
付属品ストラップ×2、カラビナ、マグネット&三脚ネジ穴付きキャップ

まずは外観からチェック!

LEDランタンが置いてある

ぱっと見、ボディ内部の色が違うだけであまり違いはないように見えますが、さらに詳しく比べていきます。

サイズやデザインの違いは?

ライトの比較(真横)

左:ESLNF 右:ゴールゼロ

スペック表記を見ると、両者の各サイズは下記のとおり。

●ゴールゼロ:高さ約9.3×直径約3.8cm

●ESLNF:高さ約9.8×直径約3.8cm

ライトの比較(真横)

左:ESLNF 右:ゴールゼロ

しかし、実測値では高さに5mmも差はなく、「ESLNF」が約1mm高い9.4mmでした。シルエットにも大きな違いはなさそうです。

重さの実測値は「ゴールゼロ」が78g、「ESLNF」が79gとこちらもほぼ変わらず。

スイッチ部分比較

左:ESLNF 右:ゴールゼロ

「ESLNF」はスイッチの形状が三角形になっており、「ゴールゼロ」よりもスイッチが飛び出していて押しやすく感じました。

また、「ESLNF」はフックまで本体カラーと統一されたブラックで、「黒ギア好き」にとってはポイントが高い!

デザインの細部は多少違うものの、ここまで、目立って大きな違いはありません。

リフレクターとLEDチップ

左:ESLNF 右:ゴールゼロ

もっと近くで見ると、フラッシュライトのリフレクター(反射板)の直径に違いが。「ESLNF」は1.4cm、「ゴールゼロ」は1.6cmとわずかな差ですが、照射範囲に影響しそうです。

さらにもう1点、LEDチップのサイズにも差が。正方形の「ゴールゼロ」に比べ「ESLNF」は長方形でやや小さい……。個体差はありそうですが、後ほど実際に光量を比較します。

充電ポートが異なる

ライトの比較(充電ポート)

左:ESLNF 右:ゴールゼロ

「ゴールゼロ」の充電ポートは、ケーブル不要の内蔵型で「USB TYPE-A」なのに対し、「ESLNF」は、近年スタンダードになりつつある「USB TYPE-C」。付属のケーブルを使って充電します。

ライトの充電の様子

一見ケーブルが煩わしいように思いますが、複数同時に充電する際には、「ゴールゼロ」のように本体同士が干渉しないため、USBポートが無駄なく使える点がメリットと言えます。

いざ、ライト・バッテリーの性能を比較!

それではいよいよ、実際にライトやバッテリーの性能を比較していきます。

ライト・バッテリーのスペック比較

製品名ゴールゼロESLNF
明るさ10〜150ルーメン27〜250ルーメン
明るさ調整2段階 長押しで無段階2段階 長押しで無段階
連続点灯時間7〜170時間7〜120時間
充電時間約3.5時間約3.5時間
バッテリー種類リチウムイオン電池(2600mAh)NMCリチウム電池(2600mAh)
充電方法USB Type-AUSB Type-C

カタログ値では、「ゴールゼロ」と比べると「ESLNF」は最小光量時の連続点灯時間が50時間少なくなっているのが目立ちますが、最大光量が100ルーメン明るいようですね。

実際にこのスペック表通りなのか、さらに詳しく検証していきます!

実際に光らせてみた

最大光量時

ゴールゼロ明るさ比較最大

左:ESLNF 右:ゴールゼロ

早速ですが、最大光量にしてみました! 照射範囲はほぼ同じで、「ESLNF」の方が若干黄色味がかった色調でした。

期待していた光量については、スペック表記では「ESLNF」が100ルーメン高い数値でしたが、実際はそこまで差がないというやや残念な結果に。

中間光量時

ゴールゼロ明るさ比較中

左:ESLNF 右:ゴールゼロ

続いて中間光量時の様子。「ESLNF」の方が若干明るく見えます。照射範囲のムラはどちらも同じ形。

最小光量時

ゴールゼロ明るさ比較最小

左:ESLNF 右:ゴールゼロ

最後に最小光量時(スイッチ長押しで調整)の様子。

「ゴールゼロ」がほぼ消えかかっているのに比べ、「ESLNF」はかなり明るく、ハッキリと差が出ていますね。

本の文字が読める、就寝時に光源が視界に入るとやや眩しく感じるレベルでした。

フラッシュライト照射時

フラッシュライト光量比較

左:ESLNF 右:ゴールゼロ

お次はフラッシュライト照射時。外観チェックの際、「ESLNF」の方がLEDチップやリフレクターが小さいことが判明しましたが……。

やはりそのせいか、「ESLNF」の方が最も明るい部分の範囲が若干小さくなっています。

ですが、光量不足とまではいかず、実用面ではほぼ影響を感じないレベルでした。

実際の連続点灯時間・充電時間

LEDランタンが点灯している

「ESLNF」を最大光量で連続点灯させてみたところ、満充電から消えるまでに6時間8分。記載スペックよりも52分短いという結果に。

あまり夜更かししなければ、最大光量で就寝まではなんとか使用できそうですね。

ただし、今回は室温22°環境下での検証のため、バッテリーの消耗が早まる寒い時期には、さらに点灯時間が短くなる可能性があります。

その後、電池が空の状態から「ESLNF」の充電時間をテスト。こちらは記載スペックより20分早く、3時間10分ほどで充電が完了しました。

拡張性も比べてみた

「ゴールゼロ」と言えば、豊富な他社製カスタムグッズで機能拡張できるのも大きな魅力。ということで、拡張性についても「ESLNF」と比べてみましたよ。

デフォルトで付属品が豊富!

パッケージの中身

「ESLNF」はデフォルトで付属する機能拡張パーツが大充実

画像左側のストラップ2種とカラビナは100円ショップで手に入るとしても……、画像右下の「磁石&三脚ネジ穴付きキャップ」にご注目!

こちらなんと、「ゴールゼロ」カスタムパーツとして人気の、INAVANCE 「ZEROキャップ」にそっくり。本家だと3,630円(税込)するので、これだけでも相当なお得感です。

磁石でコンテナにランタンがくっついている

素材や耐久性に違いはあるかもしれませんが、機能は本家とほぼ同じ。ランタン底部に装着すれば、裏面の磁石で金属製コンテナや車などにくっ付くので、設置の自由度が広がります。

さらに三脚用のネジ穴付きで、カメラ三脚や三脚ネジ対応のスタンドなどにも装着可能

また、ランプシェードとミニ三脚が付属した「AO-2」タイプなどもAmazonで販売されています。

ゴールゼロ用カスタムグッズも使える?

ランタンシェードとアンバーグローブ

「ゴールゼロ」と寸法がほぼ一緒なら、カスタム品も使えるはず! と思い、筆者手持ちの「ゴールゼロ」用カスタムアイテムも実際に装着してみることに。

アンバーグローブをライトに装着

まず、「ゴールゼロ」カスタム好きの間ではド定番の、ARBI products「 アンバーグローブからトライ。こちらは口径もピッタリで、完璧に装着できました。

ランプシェードを装着

お次は、LOD Products「殴シェード。ランタンフックを避けながら天面に乗せる仕組みですが、傾いたりすることもなく問題ありません。

ギリギリの寸法で製作されたカスタムパーツだと装着できない場合もありますが、大抵のものは使用できそうですね。

とはいえ、品質には不安が残る

個体差がありそう

Amazonレビュー画面

出典:Amazon

「ESLNF」のAmazonレビューでは、600件以上のレビューがあり星4つ、そこそこ人気商品ということが分かります。

しかし、「3時間しか点灯しなかった」「充電できない」「マグネットベースを外したら充電部分ごと取れて壊れた」などマイナスのレビューも少なくありません。

Amazonレビュー画面

出典:Amazon

「ゴールゼロ」のレビューと比べてみると、こちらが星5評価が72%なのに対し、「ESLNF」は星5評価が48%に。約半数の人がどこか不満を感じていると読み取れます。

筆者が購入した「ESLNF」に関しては、何度か使用しても大きな問題はなく、かなり個体差があると思われます。

【結論】どっちを買うべきなのか?

初めてなら「ゴールゼロ」。2台目ならアリかも

LEDランタンを持っている

今回、たまたま筆者が購入した個体こそ、性能の上で「ゴールゼロ」との大きな差はなく、拡張パーツの豊富さからコスパも高く感じられたものの……。

レビューでは「ESLNF」にはかなり当たり外れがあった点を考慮すると、「初めてのランタン」には不向きだと感じました。その点、本家「ゴールゼロ」は信頼度が違います。数多くのキャンパーから評価されてきた実績は嘘をつきません。

なので、品質に信頼のおけるメーカーのランタンをメインとしたうえで、サブ・予備のランタンとして「ESLNF」を使うのはアリかと思います。

あとは、本家をリスペクトするかどうか

LEDランタンが置いてある

価格と機能を天秤にかけることも大切ですが、同じくらい大事なのは本家へのリスペクト。小型LEDランタンのパイオニアとして「やっぱりゴールゼロでしょ!」と思う方は迷う必要はないと思います。

なにより、「ゴールゼロ」って機能面のみならず、そのデザインやブランド名にも大きな価値がありますよね。

本家なくして安価な類似品は生まれないので、しっかりとリスペクトの気持ちを持ちつつ、類似品にトライしてみてもいいかもしれません!

ESLNF LEDランタン

サイズ高さ9.4×直径4.05cm
重量75g
明るさ14〜250ルーメン
防水性能IPX4
バッテリーNMCリチウム電池(2600mAh )
付属品ストラップ×2、カラビナ、マグネット&三脚ネジ穴付きキャップ

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