税込770円で「ハンギングラック」が手に入るだと…?
毎回度肝を抜くキャンプギアをリリースする100均大手「ダイソー」から、なんと「ハンギングラック」が発売されました!
しかも税込770円という破格のお値段。早速手に入れ、使い勝手を検証してみました。
別売りパーツでカスタマイズできる
ハンギングラック本体のみならず、いろいろなキャンプ小物を掛けて使える各種パーツも同時発売。
トップのバーに吊るして使うフック、脚の間に設置するハンギングラック用サイドオーガナイザーなど、至れり尽くせりのラインナップです。
今回は筆者の手持ちの逸品、ミニマルワークスの「インディアンハンガー」とも比較してみました。
わずか20秒、簡単組み立て
シンプルで安定感のある形
2組の二股ポールの上に、やや太めのトップバーがある構造です。地面に打ち込むタイプのラックと違い自立するため、置き場所や移動も自由自在。
本体は、ポリエステル製のしっかりした収納ポーチに入っています。荷物の間に挟まって傷つくこともありません。
収納ポーチから出すとこんな感じに。
面ファスナーの結束ベルトが2本付属し、収納ポーチの中でバラけません。この値段でこの細やかさ、なかなかやりますね!
ショックコード入りで迷わず組み立て
本体内部にはショックコードが走っていて、直感的に組み立てることができます。
あっという間に組み立て終わりました。これひとつあるだけで、焚き火の傍らやテントの中、テーブル周りの整理整頓に役立ちます。
別売りパーツの種類が多い
3種のハンガーフック
本体のバーに取り付けて使うハンガーフックは3種。いずれも税込110円。
左から2個組のハンガーフック、真ん中は先が回るタイプのフック2個組、右はバーに直接カチッとはめて使うポリプロピレン製のフック3個組です。
ベルトの素材は塩化ビニル樹脂、厚手の本革風で高級感があり、スナップボタンで留める仕様です。フックはポリアセタール製。艶消しで鉄製のような見た目が渋いです。
ポケット付き「サイドオーガナイザー」
二股の脚の間に設置する、「ハンギングラック用サイドオーガナイザー」もあります。カラーは画像のベージュとオリーブグリーンの2色。
収納ポケット13個、メッシュポケット1個を備えた大サイズ(税込330円)、収納ポケット8個、メッシュポケットが1個の小サイズ(税込220円)の2サイズ展開。素材はしっかりしたポリエステル製です。
大と小のサイズを比べてみました。小は細々したものの収納に。大はポケットが深いので、長めのものを収納するのに向いています。
設置してみた!
ハンギングラック本体に小サイズを取り付けてみました。ブラックのポールにベージュのサイドオーガナイザーはとてもスタイリッシュ。一気にオシャレ度が増しました。
取り付けは、サイドオーガナイザーに付いているフックを本体ポールにカチッとはめるだけ。
下部のフックも同様に、ラック脚部ポールにはめてください。けっこうしっかりと固定されます。
全部セットしてみた
ハンギングラック本体に、サイドオーガナイザー小、フック3種をセットしてみたのがこちら。総額税込1,320円でここまで揃うとは。おサイフに優しいですね。
失くしがちな小物の収納にピッタリ
サイドオーガナイザー大を取り付けてみました。ライターやライトなど、キャンプ中に行方不明になりやすい小物の収納に便利です。メッシュポケットはキャンプグローブの定位置に。これでいつでもサッと手に取れます。
化学繊維製なので熱には強くありません。焚き火の火の粉からは離してください。
耐荷重は約5kgまで
地面に直接置きたくない刃物や火吹き棒。いつもどこかに置き忘れがちなペグハンマー。シェラカップなど洗った後の食器類の乾燥・収納にも重宝します。
ハンギングラックの利点は、ごちゃつくキャンプ小物がキレイにまとまること。収納場所を決めれば探し物も減らせますね。なお、ラック全体の耐荷重は約5kgまでです。
あの名品と比べてみた
ミニマルワークス「インディアンハンガー M」と比較
筆者がもともと持っていた、ミニマルワークスの「インディアンハンガー M」。キャンプシーンに初めて「ハンガーラック」というギアを提案した、名品の誉れある製品です。
ダイソーの「ハンギングラック」と並べると、まるで兄弟のようにそっくり。いったいどんな違いがあるか、簡単に比較してみました。
サイズは?
ダイソーに比べて、ミニマルワークスの方はやや細身。トップのバーまでの高さは1.5cmの差で、ほとんど変わりません。バーにものを下げられる有効幅は6.5cm差、およそギア1個分でしょうか。
重さの違いは?
102gの重量差はおよそ卵2個分。ダイソーのハンギングラックはほぼスチール製、ミニマルワークスのインディアンハンガー Mはアルミニウム製。素材の違いが重量に出たようです。
アルミニウム製は錆による劣化はほぼありません。しかし、塗装が施されていても、スチール製は雨に遭ったときなどに錆の心配も。雫をしっかり拭って乾燥させるなど、濡れたときのメンテナンスに注意した方がいいでしょう。
なお、ミニマルワークスのインディアンハンガーには結束用のベルト類は付属しません。
収納の状態は?
収納サイズは、ミニマルワークスの方が約3cm短いです。ミニマルワークスの専用収納袋はクッションの効いたメッシュフォーム製。厚みがあるので中のハンガーをしっかり守ります。また、ファスナーで口が大きく開き、出し入れもラクラク。
収納袋は、厚手ポリエステル製の布一枚でできたダイソーに比べ、ミニマルワークスの方に軍配が上がります。
ダイソーのパーツは流用できるの?
サイドオーガナイザーは問題なし
ダイソーの各パーツがミニマルワークスのハンガーにも使えるか、試してみました。ダイソーのサイドオーガナイザーは、トップは直径約19mmまで、脚は直径約12mmまでのポールに設置できます。
ミニマルワークスのトップバーは直径約17.6mm、ここは余裕で取り付け可能。脚の直径は約13mm、1mmほど太いので、脚の下部から滑らせるように入れるとやりやすいです。
サイドオーガナイザーの注意書きには、サイズが合わない場合は使用しないことと記載があります。破損に注意して自己責任で使用するか、フック部をロープや面ファスナーのベルト等に取り替えるといいかもしれません。
樹脂フックはちょっと緩い
ダイソーのポリプロピレン樹脂製ハンガーフックを両方に付けてみました。対応ポールサイズは直径16mm〜19mmまでです。
ダイソーのハンガーフック内径は約18mm。ミニマルワークスのトップバーの方が細いため、固定されずに動きます。
気軽に取り入れやすい良品!
ダイソーのハンギングラックはコスパ◎
ミニマルワークスの「インディアンハンガー M」は、税込9,350円〜11,000円。ダイソーの「ハンギングラック」の約12倍〜14倍です。素材や塗装仕上げのレベル、収納袋など細かい仕様の相違が価格差に現れています。
ダイソーの「ハンギングラック」は、お手頃感のある価格、収納ポーチや結束ベルトも付属し、樹脂製とはいえ見栄えのいい別売りパーツが揃っています。非常に手に取りやすく、まずは気軽に導入できる良品といえるでしょう。
ミニマルワークス インディアンハンガーM
素材 | アルミ |
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重量 | 550g |
税込770円なら「買い」豊富なパーツで自分仕様に!
使い勝手のよさと見た目のクオリティ、本体とパーツを1種類ずつ全部揃えても1,500円を切る驚きのお求めやすさ。ハンギングラックが欲しいけど、お値段にためらっていた人におすすめです。
使用シーンに合わせてパーツを選び、オリジナルのハンギングラックを手に入れてください!