シュラフにはダウンと化繊がある
シュラフ には、内側に中綿と呼ばれる断熱材の役割をする素材が充填されています。この中綿は主に
の2種類に分けられます。
ダウンは羽毛なので軽く、大きく膨らむことで中に空気の層を多く作ることができ、高い保温性があります。また収納もコンパクトに収めることができるのが特徴です。
一方で化繊はダウンに比べて保温性は劣るものの水に強く、家庭で洗うことができお手入れがしやすいのが特徴です。
どちらにもメリットはありますが、今回は保温性重視でダウンのシュラフを検討していきましょう!
ダウンシュラフの比較はここを見よう
一概にダウンシュラフといっても、多くのメーカーから販売されておりその種類は数え切れません。そこでダウンシュラフを検討する際に参考にすべきポイント3つを紹介します。
①ダウンの品質『FP(フィルパワー)』を見よう
ダウンの保温性の高さを表す数値として『フィルパワー』と呼ばれる表記があります。フィルパワー(FP)とはシリンダーに入れた30gのダウンに一定荷重(現在は94.3g圧)をかけ、24.5立方インチという範囲内で膨らむ度合い(かさ高)を示すものです。
フィルパワー値が高いほど、ダウンの中に入る空気の層が多くなり断熱性が高くなります。一般的には550FP以上あれば高品質だと言われています。
②ダウンの充填量もチェック
先述のとおりダウンは膨らむことで空気を多く取り込むため、膨らむ羽毛が多いほど空気の層が厚く保温性が高くなります。合計の充填量を表記しているメーカーと、表と裏で別々に表記しているメーカーがあるため注意しましょう。
1,000g以上ダウンが入っている物はダウンが多く含まれているといえるでしょう。ダウンと化繊を混合充填している物もあります。
③3シーズン or 冬キャンプ?カギとなる適応温度
シュラフには使用する環境下での快適温度と限界温度(最低温度)が表記されています。寒さを感じることなく眠れるとされているのが快適温度。我慢できるレベルで使用できるのが限界温度です。
この表記が低いほど冬場の寒い時期まで対応できるということになります。ですがあくまで目安であるため、過信せずに無理のない環境下で使用するようにしましょう。
1万円以下のダウンシュラフのおすすめ8選
ダウンの選び方がわかったところで、おすすめのダウンシュラフを紹介します。今回は数あるダウンシュラフの中でも1万円以下で購入できるものを厳選しました。
OneTigris(ワンティグリス) Light Patrol Sleeping Bag
近年、テントをはじめ無骨なデザインと手に取りやすい価格帯のアイテムを多数リリースしていることでで高い人気を誇るワンティグリス から、破格の値段でダウンシュラフが発売されています。無骨ギアで統一したいキャンパーにおすすめの高コスパダウンシュラフです!
OneTigris(ワンティグリス) LIGHT PATROL スリーピングバッグ
QEZER マミー型シュラフ
Amazonランキングでも上位を誇るのが『QEZER 』のダウンシュラフです。650+FPという保温性十分なスペックを誇りつつも低価格で販売しているダウンシュラフです。
QEZER マミー型ダウンシュラフ
Tooge 連結可能 ダウンシュラフ
Amazonでは1万円を大幅に下回って販売されているランキング上位のダウンシュラフです。左右両開きのファスナーにより2枚連結での使用も可能。羽毛量が1500gと多量に充填されており、メーカーの推奨極限温度は-25℃です。さすがにそこまでのスペックは信じ難いところですが、コスパの良さは抜群です!
Tooge ダウンシュラフ
YOGOTO 羽毛シュラフ
こちらもAmazonで星4つ以上の高評価を得ている高コスパのダウンシュラフです。羽毛充填量は1000gと多く、重量は1.6kgと軽いうえに収納バッグが圧縮ベルト付きでコンパクトになる仕様。撥水・耐引裂の400Tナイロンを使用しており肌に優しい寝心地のシュラフです。
YOGOTO ダウンシュラフ
AGCAMP 封筒型ダウンシュラフ
こちらの封筒型はメーカー記載のフィルパワーが700FPと膨らむ力の強いダウンシュラフです。羽毛の特徴である水鳥の油臭さを残さないよう、しっかりと洗浄工程もされている安心のシュラフです。羽毛量が総重量の半分以上を占めているため、よく充填されているシュラフととらえて良さそうです。
AGCAMP 封筒型ダウンシュラフ
soomloom ダウンシュラフ
テントやタープ、アウトドアマットなどコスパの良いアウトドアアイテムを数多くリリースしており、人気の高いsoomloom からもダウンシュラフが発売されています。650FPと十分な保温性能をもっているダウンシュラフ。羽毛量は400gとやや少なめですが、快適温度の表記を見ると3シーズンは使用できることがわかります。
Soomloom マミー型 ダウンシュラフ
LMR ダウンシュラフ
ハイスペック、高コスパで話題性のあるLMRのダウンシュラフは充填羽毛量が脅威の1500g。その分重量は2kg超えとツーリングやバックパッキングなどの使用には不向き。外側に撥水性の高い400Tナイロンを使用し、内側は320Tナイロンで肌触りを重視したこだわりの設計です。
LMR マミー型 高級ダウンシュラフ
安すぎるダウンシュラフに要注意!
安くて性能の良いダウンシュラフを見つけると、すごくお得なのでは? と安易に購入してしまいたくなりますが、ちょっと待ってください。そこには使用していくうえで、思わぬ落とし穴があるかもしれません!
それ、本当にダウンシュラフ?
ダウンシュラフをネットショッピングで検索すると、3,000円を切るような価格のダウンシュラフが多く出てきます。充填素材にも間違いなく『ダウン』と表記があっても、いざ届いてみると製品タグにはなんと『ポリエステル』と表記されていることも珍しくありません。
本来なら売り手側の問題ですが、購入後の返品やクレーム等の手間を考え、安すぎると感じる製品はあらかじめ商品ページの口コミをしっかり調べましょう。
オーバースペックすぎて暑くない?
いざ冬まで使おうと思って買ったダウンシュラフですが、実際は夏しか行かず高性能すぎるダウンがかえって寝苦しい夜の原因になる可能性もあります。
ただ高性能なシュラフを持っていれば良いと考えるのではなく、実際にキャンプをするのはどの季節までなのかをよく考えたうえで、自分に合ったシュラフを検討しましょう。
▼自分にぴったりの寝袋を見つけたい方はこちらの記事をチェック!
高コスパなダウンシュラフで安心して夜をすごそう!
安い製品には落とし穴もあるかもしれませんが、メーカーの企業努力によって安い製品の中にも優れたアイテムがたくさんあります。機能が優れ、価格も含めて自分が納得できるアイテムを見つけ出し、安心できるキャンプのお供にしましょう!