雪道に強い車選び
真冬のレジャーの際に避けて通れない雪道。車で雪道を走る際には、様々な準備が必要です。雪国の主要な道路は除雪車が入るので路面に雪が積もっていることは少ないですが、除雪が追いつかないくらいの量が積もってしまった場合には、スタックすることも。また、わだちに足をとられたり、路面凍結で発進時に滑ってしまったりとヒヤッとすることが多々あります。
そんな危険な雪道で真価を発揮するのが、4WD車です。メーカーや車種によってリアルタイム・フルタイムがあり、リアルタイム4WDも性能が良くなってはいるものの、走りやすさで言えば常に4輪が動いているフルタイムの4WDがオススメです。
ここを気を付けよう!雪道ドライビングポイント4点
雪道で一番注意が必要なのは、①ブレーキング。凍った路面や雪の上は、ブレーキをかけても普通の道路では考えられないほど滑ります。停止位置よりもだいぶ前からアクセルを踏むのをやめ、少しずつブレーキをかけていきましょう。②発進時にも注意が必要で、急にアクセルを踏むとタイヤが空回りして進まなかったり、思わぬ方向に進んでしまったり・・・。発進時にも通常より時間をかけ、ゆっくりとアクセルを踏むことが大切です。③停車時にはサイドブレーキをかけない、④車を離れる際はタイヤハウスに入り込んだ雪を落としておくなどの注意も必要です。
雪道に強いオススメ車種8選
スバル|フォレスター
雪道の走りに定評があるスバル車の中でも幅広い層にオススメのフォレスター。安定感のある走りとコーナリングの「シンメトリカルAWD」搭載で、雪の山道も安定の走りをみせます。
エンジン種類 水平対向4気筒DOHC
総排気量 2000cc
最高出力 109kw(148ps)/6200rpm
最大トルク 196N・m(20.0kg・m)/4200rpm
燃料消費率(JC08モード) 16.0km/L
スバル|レガシィ アウトバック

スポーティーな走りとデザイン性の高さで人気のレガシィアウトバック。雪道に強いフルタイムAWD搭載で、X-MODEスイッチを入れておくことで凍結した道での空転を防いでくれます。冬が長く厳しい北欧でも人気の車種だそうです。
エンジン種類 水平対向4気筒DOHC
総排気量 2500cc
最高出力 129kw(175ps)/5800rpm
最大トルク 235N・m(24.0kg・m)/4000rpm
燃料消費率(JC08モード) 14.6km/L
スバル|XV

こちらも雪道に安心なフルタイムAWD搭載。コンパクトな車体と高い走行性能で、雪国でも人気の車種です。車内は後部座席を倒してフラットにすることもでき、容量も大きいので、スキーやボードを楽に積むことができます。
エンジン種類 水平対向4気筒DOHC
総排気量 2000cc
最高出力 110kw(150ps)/6200rpm
最大トルク 196N・m(20.0kg・m)/4200rpm
燃料消費率(JC08モード) 16.2km/L
ホンダ|ヴェゼル

ホンダの4WDはフルタイムではなくリアルタイムですが、路面状態を自動的に感知して切り替わるタイプ。通常の路面を走っている際には2WDとなるので、フルタイムよりも燃費が良くなるというメリットがあります。
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量 1500cc
最高出力 96kw(131ps)/6600rpm
最大トルク 155N・m(15.8kg・m)/4600rpm
燃料消費率(JC08モード) 19.0km/L
トヨタ|ランドクルーザー

見るからにパワフルなランドクルーザー。現行車種には、トラクションやブレーキを制御して4WDの性能を高める「マルチテレインセレクト」機能が搭載され、滑りやすい雪道やオフロードでも安心して走行することができます。
エンジン種類
総排気量 4600cc
最高出力 234kw(318ps)/5600rpm
最大トルク 460N・m(46.9kg・m)/3400rpm
燃料消費率(JC08モード) 6.7km/L
三菱|アウトランダー

三菱の4WDは、後輪に駆動力を分配する電子制御の「S-AWD」を採用しており、滑りやすい道での高い走破性が特徴です。「4WDロック」スイッチを使用すると、雪道での走行性を更に高まります。
エンジン種類
総排気量 2400cc
最高出力 124kw(169ps)/6000rpm
最大トルク 220N・m(22.4kg・m)/4200rpm
燃料消費率(JC08モード) 14.6km/L
スズキ|エスクード

走行性能の高さで人気の新型エスクードは、スズキ独自の電子制御フルタイム4WD「ALLGLIP」を搭載。「AUTO」「SPORT」「SNOW」「LOCK」の4つのモードを選択することができ、滑る雪道では「SNOW」モード、雪が積もってスタックしそうな際には「LOCK」モードとどんな道でも快適に走ることができます。
エンジン種類 水冷4サイクル直列4気筒DOHC
総排気量 1600cc
最高出力 86kw(117ps)/6000rpm
最大トルク 151N・m(15.4kg・m)/4400rpm
燃料消費率(JC08モード) 17.4km/L
マツダ|CX-3

マツダの4WDは独自の「i-ACTIV AWD」というリアルタイム4WDを採用。凍結した坂道での発進時や走行時にはアシストが入り、駆動の配分も自動的に切り替わるため雪道でも安心です!
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量 1500cc
最高出力 77kw(105ps)/4000rpm
最大トルク 270N・m(27.5kg・m)/1600-2500rpm
燃料消費率(JC08モード) 21.0km/L
雪道に強い装備
スタッドレスタイヤ
雪道走行時に必ず必要となるスタッドレスタイヤは、命にも関わるので価格が多少高めでも性能のいいものを選ぶことをオススメします。性能の良さで選ぶならブリヂストンがオススメ。ただ、他メーカーよりも価格が高めで減りも早いというのが難点です。価格と性能のバランスで考えるとダンロップのウインターマックスもオススメです。
スノーブレード(冬用ワイパー)

外気温氷点下が当たり前の雪山を走る際には、冬用ワイパーがあると便利です。通常のワイパーはすぐにゴムが凍ってしまい、フロントガラスについた雪を払うことができません。あまりにも外気温が低く、ガラスについた雪が凍ってしまうと真っ白で前が見えなくなるという危険もあるので、1組は持っていると安心です。
ウォッシャー液
氷点下になると、ウォッシャー液も凍って出てこなくなってしまいます。凍らせないために、雪道を走る際にはウォッシャー液の濃度を1:1程度の濃い目にしておきましょう。
雪道の準備を万全にして、冬のレジャーを楽しもう!
雪道は、慣れていない人はもちろん、慣れている雪国の人たちでも滑って事故を起こすのは日常茶飯事。せっかくのレジャーを残念な思い出にしないためにも、雪道を走る際には万全の装備で出かけたいものです。車に積もった雪を落とすためのスノーブラシや、ドアが凍って開かなくなったときのために氷解スプレーなども車に乗せておくと安心です。色々と準備や注意は必要ですが、白銀の雪景色の中で楽しむウインターレジャーは格別。ぜひこの記事をご参考に、思いっきり冬を満喫してください!
Enjoy The Winter!
冬を楽しもう!