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ダイソーバーナーライター

ダイソーの「バーナー多目的ライターミニ」の実力を検証レビュー【SOTOの名品と比較も】

ダイソーの「バーナー多目的ライターミニ」を実際にアウトドアで使って実力をしっかりレビュー! 渋いブラックの見た目に違わず、風に強い強力な炎。ガスの再充填がきいて、しかも2年間の保証付きで税込220円。背格好のよく似たあの名品マイクロトーチとの比較もしてみました。

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目次

記事中画像提供:アトリエばく
※こちらの製品ですが、ガス漏れが発生する恐れありとして、使用中止情報が出ました(2021年10月25日付)。回収対象のロットNo.は「OFS」で、この不具合はOFSの一部で、全てではないそうです。
不良品の見分け方などの対策方法は記事末でご紹介しています。

ブラックフェイスの凄いヤツ!ダイソー「バーナー多目的ライター ミニ」見参

ダイソーバーナーライター

シュゴーッ! という力強い燃焼音とともに、頼もしげなブルーの炎が吹き出しているこちら。その名も、ダイソーの「バーナー多目的ライター ミニ」。

100均ショップの商品でありながら、ガスを補充することでくり返し使えます。しかも2年間の保証が付いて、なんと税込220円という低価格!

キャンプにもってこいのデザイン

ダイソーバーナーライターミニ、カップ麺

手の中にすっぽり収まるサイズ、そして全身ブラックの無骨な姿は、じつにキャンプ向き。でも、本当にアウトドアで使えるのかは未知数……。

実際に屋外で点火してみた様子を詳しくレビューしていきましょう。風の中で耐風試験も敢行。

姿形のよく似たSOTOの名品ライター とも比べてみました!

「バーナー多目的ライター ミニ」の取り扱い方法は?

基本スペック

ダイソー、バーナーライターミニ

バーナー多目的ライター ミニ
●サイズ:50×21×高さ79mm
●重量:約33g

点火方法は、ワンタッチで簡単!

ダイソーバーナーライター

点火方法はワンタッチ。火口のフタは、背面の着火ボタンをカチッと押すと開く設計です。着火ボタンを押している間は炎が噴出。着火ボタンを離すと火が消え、自動でフタが閉まる設計です。

ガスを注入する場合、市販のガスライター用ボンベから補充できます!

ガス注入方法

購入時は、すぐに使用できるようガスの入った状態で販売されています。

もしガスを使い切った場合は、再充填してくり返し使えますよ。充填には、同じく100均で販売されている「ガスライター用のボンベ」 から補充しましょう。

ガスの注入方法

1:「バーナー多目的ライターミニ」底面のガス注入口を上に向ける
2:ガスボンベの先端を下に向け、注入口に垂直に接するようにあてる
3:2〜3秒押し込む動作を2、3回繰り返し注入する

使い捨てのライターはゴミにもなりますし、自治体によってはゴミの分別が危険物扱いになり、捨てるのに手間がかかることも。この価格で使い捨てではないのは嬉しい仕様ですね。

2年間の保証付き!

取扱説明書

100均商品なのに、2年間の手厚い保証が付いています。購入日がわかる領収書を添えれば、通常使用において自然故障が生じた場合、無償で修理してもらえます。

SOTOのライターと比較してみた

さてさて、このダイソーのライター。キャンパーならSOTOの名品「マイクロトーチ アクティブ」 とよく似ているかも……? と思った人もいることでしょう。

SOTO マイクロトーチアクティブ

●サイズ:50×19×90mm
●重量:45g
●ガス充てん量:約1.2g
●火口径:φ14mm
●火炎温度:1300℃

双方にどんな特徴があるのか、その差異を比較してみました。

まずは外観チェック

ライターサイズ比較

SOTOの方が若干大きく、重量もやや重めです。手の中にすっぽり収まる小型感はさほど変わりません。

ガス注入口・炎の調節は

ガス注入口比較

どちらもガスの注入口はライター下部に。SOTOは、炎の大きさも下部の「ガス調整つまみ」を回して操作します。大型のダイヤルで扱いやすいですね。

炎調節部の比較

ダイソーの「火力調整ツマミ」は首の部分にありました。左右にスライドさせる形式ですが、感覚的に操作できてわかりやすいです。

残ガスのレベルゲージの見やすさは、SOTOの方が親切

SOTO、ガスレベルゲージ

ガスの再充填の目安となるレベルゲージ。SOTOは透明な窓から覗けるようになっています。

ダイソー、ガスレベルゲージ

対するダイソーの方は、半透明の本体タンク部分から、液化ガスの水面がわずかに透けて見えるかな……といった程度。残ガスの確認のしやすさではSOTOの方に軍配が上がりますね。

両者を並べて耐風テスト!

アウトドアでライターを使うとき、最も気になるのは耐風性。SOTOの「マイクロトーチ アクティブ」も、ダイソーの「バーナー多目的ライターミニ」も、一般的に風に強いとされているターボタイプ。

耐風テストにあたって、炎の大きさは双方ともに真ん中に調整しました。さて、実際に屋外で点火してみた結果はいかに?

SOTO、無風状態の炎

まずはSOTOから。無風状態のときを狙って点火。キレイな青い炎です。また、本体の溝が滑り止めになり、しっかりと握れます。

ダイソー、無風状態

ダイソーはSOTOと比べて燃焼音が大きく、炎も細長いです。本体の丸いボンベ部分は表面が滑りにくい素材で、保持しやすいと感じました。

耐風テスト

風が出てきたので、同時に着火してみました。このときの風速は約4m〜5mと結構な強風。炎が風になびくものの、どちらのライターも火が消えないのは優秀です。

フルパワー時耐風性能比較

ここで、試しに炎の大きさを2つとも最大にしてみました。SOTOの炎の先端がほんの少し風で曲がりますが、両方ともしっかり着いたまま。こう比べてみると、ダイソーの方もある程度の風の中でも頼りになる、パワフルなライターといえそうです。

両者ともにストラップを取り付けられるデザイン

紐通しの穴

SOTOのライターと同様に、ダイソーのライターにも紐などを取り付けられる環があります。これが便利!
ライターを首にかける人

ストラップを取り付け、首から下げておくことも。いざ火を着けようとして、あれ、ライターどこ行った? と探し回らなくて済みますね。小型で重量も33gですから、首に負担もかかりません。

結果、ダイソー商品もキャンプで必要十分に使えました

アルコールストーブに点火

思いの外しっかりとした炎で活躍してくれたダイソーの「バーナー多目的ライターミニ」。パッケージに発熱量や火炎温度のスペック表記がないので、どれほどのパワーなのか正直不安だったのですが、220円でこれなら十分過ぎるくらいかな?という使用感でした。

ダイソーには、大サイズ「バーナー多目的ライター」もある!

バーナーライター大

ちなみに大型の「バーナー多目的ライター」も販売されていますよ!

こちらも使い捨てではなく、ガスがなくなったら再充填して使用可能。保証も2年付いて、価格は税込330円。立てて置くためのスタンドが付属します。

ミニと大きさを比べると

ライター大小比較

大サイズは7×4×高さ11.3cm(スタンド含む)。火力調整ツマミで炎の大きさ調整も可能。火口のフタはありませんが、本体上段、着火ボタンのすぐ横にスライド式のストッパーが付いて、より安全な設計になっています。

携帯性はミニサイズの方が勝るものの、パワーのある炎、グローブを付けた手での操作性もよかったことから、大サイズもキャンプ用として十分条件を満たすといえるでしょう。

小型で高出力、これはキャンプで主役を張れるライターです!

ダイソーバーナーライター小、カップ麺、マグカップ

耐風性能も高く、ガスを再充填すれば永く使えます。220円で2年間の保証も付いて、これはもうメインで使うライターとしても良さそう!

小回りのきくサイズはソロキャンプのお供にも最適。焚き火の着火や、キャンプ料理の仕上げにさっとチーズの表面を炙るなど、まさに“多目的”に使えるライターです!

【追記】ガス漏れが起きる不良品がある

こちらの製品ですが、ガス漏れが発生する恐れありとして、使用中止情報が出ました(2021年10月25日付)。回収対象のロットNo.は「OFS」で、この不具合はOFSの一部で、全てではないそうです。

タンク内ガス残量の減りが早いものが不良品として扱われ、見分け方としては、タンク内のガスの水面にテープ等で印をつけてそのまましばらく置き、ライターを使用していないのにガス残量の減りが早いようなら不良品対象とのこと。(今回記事で使用したモノがちょうど「OFS」だったのですが、上記のようなガス漏れは起きていませんでした)

不良品ではないと確認できた場合、そのままお使いいただいても大丈夫。また、良品、不良品ににかかわらず、お店にて回収してもらうことも可能だそうです。

すでに購入された方は、上記の見分け方を参考に不良品かどうかお確かめください。

100均レビューはこちらも参考に