ブラックフェイスの凄いヤツ!ダイソー「バーナー多目的ライター ミニ」見参
シュゴーッ! という力強い燃焼音とともに、頼もしげなブルーの炎が吹き出しているこちら。その名も、ダイソーの「バーナー多目的ライター ミニ」。
100均ショップの商品でありながら、ガスを補充することでくり返し使えます。しかも2年間の保証が付いて、なんと税込220円という低価格!
キャンプにもってこいのデザイン
手の中にすっぽり収まるサイズ、そして全身ブラックの無骨な姿は、じつにキャンプ向き。でも、本当にアウトドアで使えるのかは未知数……。
実際に屋外で点火してみた様子を詳しくレビューしていきましょう。風の中で耐風試験も敢行。
姿形のよく似たSOTOの名品ライター とも比べてみました!
「バーナー多目的ライター ミニ」の取り扱い方法は?
基本スペック
点火方法は、ワンタッチで簡単!
点火方法はワンタッチ。火口のフタは、背面の着火ボタンをカチッと押すと開く設計です。着火ボタンを押している間は炎が噴出。着火ボタンを離すと火が消え、自動でフタが閉まる設計です。
ガスを注入する場合、市販のガスライター用ボンベから補充できます!
購入時は、すぐに使用できるようガスの入った状態で販売されています。
もしガスを使い切った場合は、再充填してくり返し使えますよ。充填には、同じく100均で販売されている「ガスライター用のボンベ」 から補充しましょう。
使い捨てのライターはゴミにもなりますし、自治体によってはゴミの分別が危険物扱いになり、捨てるのに手間がかかることも。この価格で使い捨てではないのは嬉しい仕様ですね。
2年間の保証付き!
100均商品なのに、2年間の手厚い保証が付いています。購入日がわかる領収書を添えれば、通常使用において自然故障が生じた場合、無償で修理してもらえます。
SOTOのライターと比較してみた
さてさて、このダイソーのライター。キャンパーならSOTOの名品「マイクロトーチ アクティブ」 とよく似ているかも……? と思った人もいることでしょう。
SOTO マイクロトーチアクティブ
●サイズ:50×19×90mm
●重量:45g
●ガス充てん量:約1.2g
●火口径:φ14mm
●火炎温度:1300℃
双方にどんな特徴があるのか、その差異を比較してみました。
まずは外観チェック
SOTOの方が若干大きく、重量もやや重めです。手の中にすっぽり収まる小型感はさほど変わりません。
ガス注入口・炎の調節は
どちらもガスの注入口はライター下部に。SOTOは、炎の大きさも下部の「ガス調整つまみ」を回して操作します。大型のダイヤルで扱いやすいですね。
ダイソーの「火力調整ツマミ」は首の部分にありました。左右にスライドさせる形式ですが、感覚的に操作できてわかりやすいです。
残ガスのレベルゲージの見やすさは、SOTOの方が親切
ガスの再充填の目安となるレベルゲージ。SOTOは透明な窓から覗けるようになっています。
対するダイソーの方は、半透明の本体タンク部分から、液化ガスの水面がわずかに透けて見えるかな……といった程度。残ガスの確認のしやすさではSOTOの方に軍配が上がりますね。
両者を並べて耐風テスト!
アウトドアでライターを使うとき、最も気になるのは耐風性。SOTOの「マイクロトーチ アクティブ」も、ダイソーの「バーナー多目的ライターミニ」も、一般的に風に強いとされているターボタイプ。
耐風テストにあたって、炎の大きさは双方ともに真ん中に調整しました。さて、実際に屋外で点火してみた結果はいかに?
まずはSOTOから。無風状態のときを狙って点火。キレイな青い炎です。また、本体の溝が滑り止めになり、しっかりと握れます。
ダイソーはSOTOと比べて燃焼音が大きく、炎も細長いです。本体の丸いボンベ部分は表面が滑りにくい素材で、保持しやすいと感じました。
風が出てきたので、同時に着火してみました。このときの風速は約4m〜5mと結構な強風。炎が風になびくものの、どちらのライターも火が消えないのは優秀です。
ここで、試しに炎の大きさを2つとも最大にしてみました。SOTOの炎の先端がほんの少し風で曲がりますが、両方ともしっかり着いたまま。こう比べてみると、ダイソーの方もある程度の風の中でも頼りになる、パワフルなライターといえそうです。
両者ともにストラップを取り付けられるデザイン
SOTOのライターと同様に、ダイソーのライターにも紐などを取り付けられる環があります。これが便利!
ストラップを取り付け、首から下げておくことも。いざ火を着けようとして、あれ、ライターどこ行った? と探し回らなくて済みますね。小型で重量も33gですから、首に負担もかかりません。
結果、ダイソー商品もキャンプで必要十分に使えました
思いの外しっかりとした炎で活躍してくれたダイソーの「バーナー多目的ライターミニ」。パッケージに発熱量や火炎温度のスペック表記がないので、どれほどのパワーなのか正直不安だったのですが、220円でこれなら十分過ぎるくらいかな?という使用感でした。
ダイソーには、大サイズ「バーナー多目的ライター」もある!
ちなみに大型の「バーナー多目的ライター」も販売されていますよ!
こちらも使い捨てではなく、ガスがなくなったら再充填して使用可能。保証も2年付いて、価格は税込330円。立てて置くためのスタンドが付属します。
ミニと大きさを比べると
大サイズは7×4×高さ11.3cm(スタンド含む)。火力調整ツマミで炎の大きさ調整も可能。火口のフタはありませんが、本体上段、着火ボタンのすぐ横にスライド式のストッパーが付いて、より安全な設計になっています。
携帯性はミニサイズの方が勝るものの、パワーのある炎、グローブを付けた手での操作性もよかったことから、大サイズもキャンプ用として十分条件を満たすといえるでしょう。
小型で高出力、これはキャンプで主役を張れるライターです!
耐風性能も高く、ガスを再充填すれば永く使えます。220円で2年間の保証も付いて、これはもうメインで使うライターとしても良さそう!
小回りのきくサイズはソロキャンプのお供にも最適。焚き火の着火や、キャンプ料理の仕上げにさっとチーズの表面を炙るなど、まさに“多目的”に使えるライターです!
【追記】ガス漏れが起きる不良品がある
こちらの製品ですが、ガス漏れが発生する恐れありとして、使用中止情報が出ました(2021年10月25日付)。回収対象のロットNo.は「OFS」で、この不具合はOFSの一部で、全てではないそうです。
タンク内ガス残量の減りが早いものが不良品として扱われ、見分け方としては、タンク内のガスの水面にテープ等で印をつけてそのまましばらく置き、ライターを使用していないのにガス残量の減りが早いようなら不良品対象とのこと。(今回記事で使用したモノがちょうど「OFS」だったのですが、上記のようなガス漏れは起きていませんでした)
不良品ではないと確認できた場合、そのままお使いいただいても大丈夫。また、良品、不良品ににかかわらず、お店にて回収してもらうことも可能だそうです。
すでに購入された方は、上記の見分け方を参考に不良品かどうかお確かめください。
100均レビューはこちらも参考に