「失敗しないタープの建て方」をキャンプの達人にじっくり教えてもらった

2020/02/26 更新

キャンプ場でビシッと決まってるテントサイトを見ると、正直憧れます。なかでもより目立つのがタープの存在。何度かキャンプで張ってみるのですが、シワは出るしどこか形も奇妙だ……。なんとかせねばというワケで、先生役の見城さんに「正しいタープの張り方」を教えてもらいました!


記事中撮影画像すべて:見城了

キャンプをはじめたものの、いきなり壁にぶつかっていませんか?


タープって使用するパーツは少ないし、ポールを立ててガイロープを引っ張るだけだと思っていました。だけど実際に設営してみると時間がかかるわ、シワが出るわ、いつもうまく張れない!

なにを隠そうタープを“それとなく見よう見まねで設営していた”筆者。キャンプサイトがビシッと決まらない原因って、やっぱりタープだよな……。

というワケで今回は「絶対失敗しないタープの張り方」を基本から会得すべく、プロからマンツーマンで教えてもらいます!

先生はCAMP HACKでもおなじみの見城了さん!


カメラマンをはじめ、自身でキャンプギアを開発・販売し、またCAMP HACKでもライターとして活躍するなど、マルチなアウトドアマン。アウトドア経験豊富な見城さんに、先生になってもらいました。


タープの建て方、教えてください!

出典:Amazon
今回使用するタープは、BUNDOK(バンドック)「ミニ ヘキサゴンタープ」。“いわゆるな”オープンタープな形状。3~4人用向きのサイズで、コスパのいいタープです。
ITEM
バンドック ミニ ヘキサゴンタープ
●商品サイズ:約4300×3500×2000mm
●パッケージサイズ:約750×120×120mm(カラーボックス)
●重量:約2020g
●材質:シート/ポリエステル、フレーム/スチール
●耐水圧:約1000mm
●付属品:ペグ・ロープ・ハンマー・収納ケース

内容は幕体(タープ生地)とメインポールが2本、それと自在付きガイロープが8本。付属品でアルミ製のペグとハンマーも付いているのですが、設営場所の地面が多少固く、心もとない……。

そこで今回は作業効率を高めるため、屈強なハンマーとペグ(見城さんの私物)を使用しました。

ITEM
Ephram ペグハンマー 鋳鉄製
●重量:620g
ITEM
鍛造ペグ エリッゼステーク 28cm
●サイズ 全長:280mm
ヘッド部:楕円13×17mm
打込み部:太さ9×7mm
●重量:約192g
●材質:S55Cスチール 塗装 粉体塗装+カチオン

STEP1:場所を決めたらタープを広げる



見城
まずタープを張りやすい平らな場所で、幕体を地面に広げましょう。これで設営時の大きさが把握できます。


広げてみると3〜4人向きサイズのため、想像していたよりもかなり大き目なことが分かりました。なにも考えずに張ると、隣のサイトにガイロープが侵入したり迷惑をかけてしまう怖れがありますね。

【POINT】ペグを1本打っておく


見城
このとき、必ずペグを1本打っておきましょう。テントでも同じですが、強風が吹いたときにタープが飛ばされたら、失敗どころか大惨事になってしまいますから。


【POINT】ガイロープを結んでおく


見城
幕体のループに、あらかじめガイロープを結びましょう。写真はメインポールを差す部分で、2本のガイロープをまとめて結び、二股に伸ばしている様子。まずこれを2箇所。

ほか、サイド用には4箇所にそれぞれ1本ずつを結びます(これでガイロープは合計8本)。こうしておけば紛失しなくなりますし、次回以降の設営も楽になります。

STEP2:ロープを広げてペグを打つ



見城
次はガイロープを伸ばします。サイドの4本のロープは、タープの中央からまっすぐに伸ばすイメージ。

メインポールを差す部分の二股のロープは、結び目を軸に90度になるイメージで伸ばしましょう。


ほかに人がいる場合は、角度や向きを見てもらいながら協力して作業すると、よりスムーズにできますね。



見城
ロープの向きが決まったら、全部にペグを打っていきます。このとき、ペグの角度は60度くらい(諸説あり)になるように。打ち込む深さはペグの頭が2〜3cm出るくらいまで。

タープは風を強く受けるため、強く固定することが必須。なので、今回私が貸しているような長さは30cmほどの大型で、重さ・強度のあるペグ推奨です。


確かに、付属の軽いアルミ製ペグでは強風時に不安が残ります……。安心してキャンプを楽しめるよう、大型のペグを用意しておきましょう。

また打ち込み方も、角度を意識せずに浅く打ってしまうと設営途中で抜けてしまうし、深く打ちすぎると自在の調節が効かなくなるので、目安をしっかりと覚えて正しく打ち込みましょう。

【POINT】自在の位置は「おおよそ真ん中」にする


見城
このあとポールを立ち上げてテンションを調節するとき、伸ばすのも縮めるのも両方できるようにしておくと楽。

なので、どちらにも対応できるよう自在の調節位置はガイロープの真ん中くらいに合わせておきましょう。


【POINT】ロープは緩めてペグダウンをしておく


見城
いくら自在で調節できるとはいえ、メインポールを立ち上げる前にテンションをかけ過ぎてペグを打ってしまうと、立ち上げにくいことも。最初は緩めのテンションにしておきましょう。

STEP3:ポールを立ち上げる



見城
ではいよいよメインポールを立ち上げていきます。組み立てたポールをタープのセンターラインに沿って下に入れ、先端をタープの差込口(グロメット)に入れます。ゆっくりと立ち上げていきましょう。


この日は風がなかったので、ひとりでスムーズにできました。が、風が吹いていたら幕体がバタバタするし、難しそう。

またこの幕体の生地はポリエステルでまだ軽めだからいいですが、流行りのコットン生地などは重くて大変かも。そんなときは複数人で協力しましょう!



見城
ある程度立ち上がったら、2本のガイロープを調節してメインポールがほぼ直立になる高さにします。左右バランスよく行ない、ポールが真上を向くようにしましょう。


ここも、ひとりだとロープが長すぎたり低すぎたりなど手間がかかるので、ロープの調節役とポールを支える役で分担して行なうと楽ですね。



見城
反対側のポールも同じように立ち上げます。このとき、どちらのポールも下部が少し内側になるくらいにすると、倒れにくく頑丈になるのでおすすめです。



立ち上げた状態がこちら! センターのラインがまっすぐと伸びていい感じです! あとは両サイドのまだ緩んでいるロープにテンションをかけるだけですね。


見城
そうなんですが、むしろここからが本番。タープのカッコよさが決まる、見栄えとの戦いになりますから。

STEP4:すべてのロープにテンションをかける



見城
サイド4本のガイロープにテンションをかけていきます。順番はとくにありませんので、自在で強めに調節してください。


気合いを入れてすべてのガイロープにテンションをかけ、完成したかと思ったのですが……。

なぜかシワ、現る


確かにタープは張れたのですが、シワが出現。これではカッコよくない……。先生、どうすればいいですかー!


見城
じつはこうなるだろうなとは思っていたのです(笑)。シワの解決方法も教えたいので、スルーしていました。

では予定通り「シワの対処の仕方」を教えていきますね。




見城
まず原因としては、サイドのペグダウンの位置がズレていたのがあります。タープのセンターラインに対して、ペグが平行にまっすぐになっていないはずです。


確かに、ペグの位置を見てみるとかなりズレています……。ではこのまま外にずらしてペグダウンすればいいんですか?



見城
もうひとつチェックする部分があります。シワの線から垂直方向にあるロープに移動して、ロープを左右に引っ張ってみてください。まずは右から。



とくに変化はないですね……。むしろよりシワが出ているような気が。


見城
では今度は左に引っ張ってみてください。



おおすごい、シワが消滅しました! なるほど、ただ外側にペグの位置をズラすだけではなく、きちんとシワが消える方向にしないといけないんですね。


見城
その通り。ここを雑にやってしまうと、またさらに別の場所に歪みができて、延々とシワがなくならないことに。

ペグの位置を直し、微調整したらいよいよ終わりです。

ビシッとしたタープ、完成!


どうでしょうか! 見事に張りがあってカッコよくタープを張ることができました! 先生、丁寧に教えていただきありがとうございます!


見城
今回はあえて指摘しませんでしたが、最初から手順通りしっかりとポイントを押さえれば、シワもなくキレイに張れるはずです。

また、タープは常に風を受けてロープが緩んでいくものなので、定期的にテンションをかけ直して調整するようにしましょう。

タープを張るのに持っておきたい道具たち


今回、見城さんから鉄製の大型ペグとハンマーを借りたように、付属品の道具よりも優れたものを用意しておくと、より安全で便利になります。なので、このほかにもおすすめの道具をまとめて紹介します。


プラスチックペグ


先ほどの鉄製の大型ペグは固い地面だと有効なのですが、雨などで緩んだ柔らかい地面だと効果的ではありません。そういったときに活躍するのがプラスチックペグ。軽くて面積が大きいため、柔らかい地面に対してしっかりと固定してくれます。ワンセットは持っておくといいでしょう。
ITEM
プラスチックペグ
●サイズ:27cm
●素材:ポリカーボネート

パラシュートコード


一般的なガイロープより太さがあり、強度も高いナイロン製のロープです。強風でガイロープがちぎれることもあるため、予備用に持っておくと安心。

ジュラルミンポール


軽さと強度を兼ね備えたポールです。ワンポールテントなどにもよく使われているので、持っておくと何かと重宝するのでおすすめです。
ITEM
ニュートラルアウトドア スライドポール 200-260
●使用サイズ:200〜260cm 9段階長さ調整
●収納サイズ:83.5cm
●パイプ外形:直径35mm
●重量:約980g
●材質:アルミニウム(ジュラルミン製)



たとえば、先ほどのタープに2本追加すれば、景色などを楽しめる片側オープンのスタイルにできます。


さらに両サイドにポールを立てれば、フルオープンの開放的なスタイルになりました。BBQなどの大人数での利用に向いていますね!

片付け方のポイントも教えます


設営をしたら片付けも大事ですよね。ということで、せっかくなので片付け方のポイントについても教わっていきます。

まずはポールから



見城
片付けるときも、やはり風に注意しながら作業しましょう。なので、ペグは外さずに片側ずつポールから抜いていきます。

ロープは外に出して束ねて畳む



見城
タープに巻き込んでロープをしまうと、長さがあるのですぐにこんがらがってしまいます。なので、タープを3つ折りくらいしたらロープはまとめて外に出し、束ねていきます。

メーカーによってガイロープは外すように記載されているところもありますが、そのあたりは自己判断で。



ロープの束ね方で教えてくれたのがこちら。8の字になるように指と指の間でぐるぐると巻いていきます。


少し端のロープを残したら、指からロープを抜いて余りを巻き付けていきます。


巻きつけた部分の内側に端の紐を通し、引っ張って締めるだけ。こうしておくと、解くときも簡単です。

ポールや付属品はタープに巻き込ませる


タープをポールと同じくらいの幅にたたんだら、そこにポールや付属品を置きます。


まとめてタープを巻いていけば、ごちゃつきもなくなり、かなりコンパクト。


最後にそのまま収納袋に入れれば終了。タープは一枚布だしパーツも少ないから、スマートにたたむのも簡単でした!

ひとりでもカッコよくタープ、張れちゃいました


見城さんの丁寧でわかりやすいレクチャーによって「憧れていたカッコいいタープの張り方」、見事身につけることができました! 今回はひとりでもできる手順とやり方で行ないましたが、複数人であればより早く、キレイにできるのではないでしょうか。この方法をベースにぜひ、いろいろと試してみてください。

執筆:高橋敦

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浅草を所在地とする編集プロダクション。主にキャンプ・アウトドア関連の出版物の編集・制作を行う。また、料理や健康など生活実用ジャンルの本も多く手掛ける。

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