気になる“野食家”に取材敢行!
先日『野食のススメ 東京自給自足生活』(星海社刊)なんて本を見つけてしまいました。野食と書いて「やしょく」……ピクニック的な……?
なんて思いながら本を読んでみると、著者いわく野食とは「野生食材を採って食べること」だそうです。平たく言うと、野にある食べられそうなヤツはとりあえず食べちゃいましょう、ということ。
著者である野食家 茸本朗(たけもと あきら)さん
そんな野食家の茸本朗さんとは、一体どんな人なんでしょう……? あれ? なんだかとってもお茶目な感じ! てっきり筋肉隆々のゴツい感じなのかと思っていました。
それにしても、大きいキノコですね(笑)。「ニオウシメジ」という日本最大の食用キノコだそうですよ。
そんな、日々食材を探し求めて東奔西走している茸本さんに、無理を承知で「野食を食べさせてほしい!」とお願いすると、なんと快諾してもらえたんです!
ついに野食デビューするときがきたか!?
そして、取材という名のおねだりを快諾してくれた茸本さんに、これまた無理を言って自宅まで来ていただいて、野食を振る舞ってもらうことに。
いらっしゃ~い、からの意外な展開
牛島
茸本
牛島
茸本
牛島
茸本
牛島
茸本
牛島
茸本
牛島
到着した河川敷は、見渡す限り雑草
茸本
牛島
茸本
茸本さん、何かを発見!
茸本
牛島
茸本
茸本
牛島
茸本
牛島
またまた食べられる野草を発見!
茸本
牛島
茸本
ついに本命のハマダイコンをゲット!
茸本
牛島
茸本
牛島
茸本
見た目はまさに大根!
牛島
茸本
牛島
やっと野食ランチの調理開始!
作るのはなんと、キョンのステーキ!
茸本
牛島
茸本
牛島
茸本
牛島
キョンは特定外来生物に指定されているシカの仲間で、千葉県や伊豆大島では増えすぎてしまい、駆除の対象になっているのだそうです。
茸本
火を通しすぎると硬くなってしまうので、低温調理でいきましょう!
牛島
興味津々!秘密のスパイスたち
茸本
牛島
茸本
それをさらにすり鉢ですって、食べやすくしたオリジナル調味料です。
牛島
茸本
風味が弱い塩は魚向き、強い塩は肉向きなので、キョンのお肉には、アカモミタケにしましょう。
調理の手際もプロ並み!
茸本さんによると、ジビエ料理で注意することは、しっかりと火を通すこと。63°C以上で30分以上加熱すれば食中毒の原因は死滅するそうなので、今回は63°Cで30分、低温調理器で加熱します。
メインを加熱している間に、薬味を作ります
キョンのお肉にあわせるのは、辛みの強いハマダイコンおろし。わざわざ河川敷にとりに行ったくらい、今回の料理に不可欠な薬味です。
ギシギシは灰汁が強いので多めの塩で茹で、5~10分水にさらします。そしてバターでソテーしたあと、包丁で細かくたたいたら完成。
付け合せもあっという間に!
ハマダイコンの葉とノビルは、茹でてからざっくりと切って、オリーブオイルとキノコ塩で味つけ。ステーキの付け合わせにします。
ステーキを焼いたら、いよいよ完成……!
メインのキョンは、ロース肉とモモ肉の2種類。低温調理してから、フライパンでバターソテーにします。味の決め手は、特製のキノコ塩!
待望の野食ランチが完成!
気になるステーキのお味は?
完成したキョンのステーキ! 上の細いのがロースで、下の太いのがモモです。薬味にハマダイコンおろしとギシギシのたたき、付け合わせはハマダイコンの葉とノビルのおひたし。
牛島
ワイルドな味わいに、ハマダイコンのピリッとした辛みがすごく合います!
茸本
牛島
茸本
ところで、なぜ野食に興味を?
牛島
茸本
その後、本気で釣ってみようと思って100匹ほど持って帰ったんです。そうしたら母が怒って「自分でやりなさい!」って(笑)。そのとき父が出刃包丁を与えてくれたんです。
牛島
茸本
牛島
もし野食に興味が湧いた場合、どうしたらいいですか?
牛島
茸本
特徴が10書いてあったら、10すべて満たしているものだけを採る。8でも9でもダメです。そうすれば間違いありませんよ。
「野食」とはアウトドアを楽しむための、ひとつのジャンル
茸本
牛島
茸本
牛島
茸本
茸本さんのことをもっと知りたい!という方のために
テレビや雑誌の情報提供や寄稿、ビッグコミックスペリオールで連載中の漫画『僕は君を太らせたい!』の原作、近著には『野食ハンターの七転八倒日記』(平凡社刊)もあるので、ぜひご覧になってみてくださいね!
月間100万PVを超える人気ブログ「野食ハンマープライス」はこちら
今回の記事を読んで、新しいジャンルのアウトドアアクティビティに挑戦したいと思いましたか?