ああっ、やっちゃった!大事なチェアに穴が……!!
ふと立った瞬間、突風にチェアが煽られ、焚き火に飛び込んで大穴が! 軽量なヘリノックスチェアにありがちの、泣くに泣けない事件ですね。
その他隣のサイトに飛んで人やテントに当たっちゃう……そんな危険は何としても回避したいもの。
100均グッズで作れるマル秘ギア!
そこで、もうチェアが風に飛ばされない、着脱自在のマル秘ギア『チェアアンカー』を考案! 意識レベルの高さをアピールすることで、盗難から守る効果も期待できるかも?
100均素材3つとロープだけで、パパッと作れちゃいます。それでは作り方の種明かしをしていきましょう!
作り方① チェアアンカー【ベルトタイプ】
構造は至ってシンプル
左側の“輪”を面ファスナー(ベルクロ)でチェアに取り付け、右のロープでペグダウンする仕組み。長さ調節や着脱もバックルでカンタンにできますよ。
材料はたったこれだけ!
使うのは、幅2.5cmのポリプロピレンテープ(以下PPテープ)または布製のかばんテープ、幅2.5cmの面ファスナー(縫製タイプ)、適当なロープ、2.5cm幅のプラスチックバックル。
ミシンがあれば早いですが、縫う箇所が少ないので手縫いでも大丈夫。
材料をカットする
チェアワンをはじめ、ヘリノックスのほぼ全種のチェアに取り付け可能なサイズです。
まずは本体用テープ50cm×1本、バックル用テープ6cm×1本、面ファスナー5cm×1セット、ロープ30cm×1本を切り出しましょう。
ほつれ止めの処理
PPテープの切り口がほつれないよう、ライターで溶かします。
布テープはボンドで
布テープの場合はボンドで固めてください。
PPテープと面ファスナーを縫い付ける
PPテープを1.5cm折り返し、間に面ファスナー(ループ面・柔らかい方)を5mmほど重ねて挟みます。
ぐるっと四角く縫い付けてください。
最初の面ファスナーの端から20cmのところに、対になる面ファスナー(フック面・硬い方)を置き、周囲を四角く縫い付けましょう。
最後は1.5cm折り返し、縫い留めてください。
PPテープを雄バックルに通す
雄バックルにテープを通し、本体部分の出来上がり。
雌バックルとPPベルトを縫う
雌バックルに、6cmに切ったPPテープを差して……
2つに折って端を縫い止めます。
ペグ用のロープを取り付ける
30cmに切ったロープの切り口をライターで炙り、ほつれ止めをしておきます。
ロープをPPテープの間に通し、結んで輪を作ったら、結び目をテープの中に押し込んで隠しましょう。
完成!
バックルをはめたら完成。バックル部分のテープの引き加減で長さを調節します。
取り付けてみた
チェアアンカーをヘリノックスのチェアワンに取り付けました。ペグを打ち込めばもうどこにも飛んで行きません! チェアゼロ、ビーチチェア等の低いチェアは、ベルトを引いて短くすればしっかり固定できます。
十字フレームでも大丈夫!
“輪”の部分に余裕を持たせてあるので、フレームが十字型のチェアにも取り付けられます。回転タイプのスウィベルチェア等に付ける場合は、座面が回るよう緩めに調整してみてください。
次は、アクセサリーにもなるオシャレなチェアアンカーの作り方です。
作り方② チェアアンカー【パラコードタイプ】
パラコードで断然オシャレに!
オシャレ度の高いチェアアンカーに挑戦してみませんか? カーキ系で男前に、はたまた多色使いでアクセサリーっぽく。カラフルなパラコードを使って、好みのチェアアンカーが作れますよ!
材料はΦ3mmのパラコード
使うのは太さ3mmのパラコード。その他にチェアのフレームに取り付けられるサイズのカラビナ1個、事務用のリングまたは小型のカラビナを1個用意してください。
メルヘンアート アウトドアコード
パラコードの下準備
“芯糸”と“編み糸”の2種類を1本ずつ用意します。ブラックの芯糸は60cm、コヨーテカモの編み糸は170cmにカット。
まず、芯糸を輪にしましょう。切り口をライターで炙って溶かし……
熱いうちに溶けた先端同士を付き合わせ、輪っかにします。少し団子になりますが、編み目に隠れるので大丈夫。
パラコードをカラビナにセットする
写真のように、カラビナに芯糸を取り付けましょう。溶着した部分は結び目から少しずらしてください。
購入したパラコードに小さなカラビナが付いていたのでそれを使いました。ない場合は事務用のリングでOK。
芯糸の結び目に編み糸を通し、引っ張って左右の編み糸の長さを合わせます。
パラコードを編む・まずは左側から
動画の通りにパラコードを動かせばカンタンにできますから、臆せずやってみて! コツを掴めばサクサク編めますよ! パラコード編みの経験がある方はサーッと読み流してくださいね。
まず、左の編み糸を芯糸に乗せ、英字の“q”の形を作ってください。
2. 右の編み糸を上にかぶせて
3. 芯糸の下をくぐらせます。
4. そのまま左側の“q”の輪に下から通し、上に引き抜きましょう。
5. 左右の編み糸を持って
6. 引き締めます。
右側の結び方
1. 次は右側の結び方。右の編み糸を芯糸の上に置き、英字の“p”の形を作ってください。
2. 左の編み糸を上に重ねて
3. 芯糸の下をくぐらせます。
4. 下から“p”の輪に通して引き抜いてください。
5. キュッと引き締めて、1目分が編めました。
6. 続けて左、右、左、右……と、交互に編んでいきましょう。
引っ掛けると編みやすい!
カラビナで固定し、引っ張りながら編むとキレイにできますよ。
編み終わりの処理は
芯糸の残りが10cm程度になったら、ギュッと固く締めます。
編み糸を本体ギリギリのところでカット。
最後にほつれ止めの処理をしましょう。本体が焦げないよう、切ったところにライターの炎をさっと当てて溶かします。反対側も同じようにしてください。
パラコードアンカー、完成!
ブラック×コヨーテカモの渋いチェアアンカーができました。ヘリノックスのほぼ全種のチェアに取り付けられる長さです。
チェアゼロ、ビーチチェア等低いチェアには、芯糸を短くして作ると良いですよ。編み糸の用尺は、芯糸の長さの約2.8倍あれば足ります。
宝物のキャンプチェアに、チェアアンカーを作ろう!
チェアアンカーがあれば、大切なチェアを安全に繋ぎ留めておけます。キャンプやフェスの相棒を守るチェアアンカー、色柄や小物のコーディネートを工夫して、隙間時間に作ってみては?