STEP.01 ペール缶を好きなデザインに塗装する
こちらが素焼きの鉢を入れる、ペール缶。早速、塗装開始! といきたいところですが、このままでは水性塗料がはじかれて塗ることができません。
ということで、まずは缶の表面についた油脂を落とす下地作りからスタート。ラッカー薄め液を全体に塗布したあと、スプレー式のメタルプライマーを振りかけます。
塗装に準備したのは、ごく普通の水性ペンキ。窯の内部は300~500度まで上がるタンドール窯ですが、断熱材がしっかり熱を遮断してくれるという判断からのチョイス。
なお赤と黄色を選んだのは、なんとなくカレーの色に近いから……。
プライマーが乾いたのを確認し、刷毛で水性塗料を塗っていきます。下地を作ったおかげで、塗料がキレイに乗りました!
ただ色を塗るだけではつまらないので、自作ステンシルシートを作って文字を入れることに。
ヒンドゥー文字っぽい雰囲気のフォントを探し、型紙を製作。文字は「Ultra」「Light」「Tandoor」の3語を作りました。
ペール缶にステンシルを施したら、デザインは完成。
STEP.02 断熱材をブレンドする
オリジナルミックスの断熱材は、パーライトをメインにバーミキュライトと川砂を混ぜたもの。比率はパーライト7:バーミキュライト2:川砂1くらいです。
さらに耐火セメントを混ぜて固める方法もあるようですが、重量が出るのでやめました。
なお、この組み合わせや比率に科学的根拠はなく感覚と軽さ重視で決めたもの。みなさんそれぞれで試してください。
STEP.03 ペール缶のフタを丸く切り抜く
ペール缶の内側に、基礎となる断熱材の厚さを墨つけします。あとで素焼きの鉢を入れる際に断熱材の量を微調整するので、目安でかまいません。
ペール缶のフタを円形に切り取るため、フタの裏側に墨つけします。今回はちょうどいいサイズの鍋ブタがあったので、それを定規にラインを引きました。もちろんコンパスを使ってもOKです。
ドリルドライバーに金属用のドリルビットを取り付け、下穴をあけます。ドリルの刃が滑らないようにセンターポンチで1点凹みを作っておくと穴があけやすいです。
ビットの径はジグソーのブレードが入るサイズを選びましょう。
ジグソーに金属用のブレードを取り付け、墨線に合わせ円形にカットしていきます。カットしたフタは、棒やすりなどでバリを取っておきましょう。
ペール缶内部に、墨つけしたラインまで断熱材を充填します。仕切りとして、焼き網を入れてみました。
STEP.04 素焼きの鉢をカットする
ペール缶に素焼きの鉢をあてがい、上からフタを落としてそのラインに合わせて墨線を引きます。
なおペール缶のサイズに合う鉢を見つけるのに、ホームセンターを何軒もハシゴしたことをここに付け加えておきます。みなさんのご武運を祈ります。
ダイヤモンドカッターを装着したディスクグラインダーで、鉢の底をカット。鉢にヒビが入らないように慎重に作業を行いましょう。
STEP.05 単管パイプで空気調整口を作る
単管パイプで、空気調整口を作ります。ペール缶と鉢の間を通すだけなので、長さは短くてOK。現物にあてがって墨つけしましょう。
単管パイプは、金属用切断砥石を装着したディスクグラインダーでカット。
缶の内部に充填した断熱材の厚みを考慮して、空気調整口の位置を決めます。カットした単管パイプをあてがって墨線を引きましょう。
フタのカットと同様、ドリルで下穴をあけジグソーで穴を切り抜きます。円のサイズが小さいので、刃を切り進めるのがけっこうシビアな作業です。もちろん別の方法であけてもOK。