【知っておこう】過去に本当に起こった悲惨な事故
自然の中で行うキャンプは、その時々によって条件も違います。いくら保護者に経験があっても、予期せぬことは突然起こるもの。過去には、こんな事例がありました。
神奈川県玄倉川でキャンプ中の家族グループ18人が、中洲に取り残される。増水した激流に全員が流され、子供を含む13人が死亡。
長野県松川高原の施設でキャンプをしていたグループ。木造炊事場の柱に落雷があり、木の柱から約50cmにいた中学生1人が、一時心肺停止状態。
楽しさが先に立って忘れがちですが、このように危険と隣り合わせなのがキャンプです。
大事な命を危険に晒さずに済むよう、子供とキャンプへ行くうえで必要な「10の安全対策」を見て行きましょう!
子供の安全を守るために!保護者がやるべき「10のこと」
1. あらゆるシーンに対処できる服装を
激しい気温差に合わせて脱ぎ着がしやすい重ね着をする、蜂を避けるために黒い服は着せないなど、服装選びが重要です。
また、炎天下の熱中症対策に帽子はもちろん、川遊びにはライフジャケットを必ず着用させるようにしましょう。
靴は脱げないようジャストサイズが安心。軍手は燃えやすい化繊ではなく綿を選ぶなど、アイテム選びにも注意しておくと安心です。
2. キャンプ場選び
予約不要の河原などでキャンプができる場所もありますが、子供と一緒であれば不測の事態に備えてしっかり管理・整備されているキャンプ場を選びましょう。
また広大なフリーサイトは、風が強く吹きぬけることで危険なシーンが起こることも。初心者であれば植樹などで区切られている区画サイトがおすすめです。
3. 設営場所
川沿いのキャンプ場は水遊びができ子供連れには魅力的ですが、川のすぐ近くに設営するのは危険。急な雨で増水することもあり、ましてや人が居ないからと中州に陣取るのは絶対にやめましょう!
また落雷が心配される大木のすぐ下や、人気の少ないエリアも危険。どんな場所があるのかというキャンプ場の特色を見極め、適切な場所に設営をしましょう。
4. 天候の変化
「富士山の上にこの笠雲が現れたら、雨の合図」と昔から言われているように、キャンプ地では急に雨が降ったりします。さっきまで晴れていたのに、なんだか空が暗くなってきた……というのもよくあること。
空模様をマメにチェックして、できる限り天気を読む注意力も必要です。事前の天気予報があやしければ無理に敢行せず、中止が賢明です!