あなたの使っている「燃料」、なんという名前ですか?
キャンプで使う燃焼器具といえば、バーナー、ガスコンロ、ランタン、ストーブ、トーチなど、大なり小なり様々です。一方それらに使用する燃料は、主に以下の6種類が挙げられます。
~扱いやすい~
①ガス・CB缶
②ガス・OD缶
~コツが必要~
③ホワイトガソリン
④レギュラーガソリン
⑤灯油
⑥アルコール
初心者にも扱いやすく、かつ効率がいいのは「ガス缶」。一方で準備やメンテナンスが必要になりますが、燃費が安いのは「ガソリン」や「灯油」です。
今回はこの6つの燃料について、それぞれの長所や短所をふくめた特徴を解説していきます。
燃料の種類① ガス・CB缶
ガス缶と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、カセットコンロに使われる細長い円筒形タイプではないでしょうか? それは「CB(シービー)缶」と呼ばれる燃料で、CBはカセットボンベの略です。
ここが「イイね!」
CB缶は100均やコンビニなどで入手できるほか、1本100円くらいと価格もリーズナブル。またカセットコンロがあれば家でも使えるため、残りガスも有効活用できるところも経済的に優しいです。
ここが「気になる」
一方、屋内での使用を想定している標準的なCB缶は、出力・耐寒性ともにOD缶より低い傾向にあります。
良い所 | ・入手しやすい ・価格が安い |
気になる所 | ・寒冷地に不向きなものが多い |
CB缶対応のおすすめバーナーはこれ!
SOTO レギュレーターストーブ
ユニフレーム ツインバーナーUS-1900
SOTO レギュレーター2バーナー GRID ST-526
燃料の種類② ガス・OD缶
アウトドアショップでよく見かけるこの缶、「OD(オーディー)缶」と呼ばれています。OutDoorの略で、キャンプや登山など屋外での使用を想定している燃料です。
ここが「イイね!」
アウトドアユースの燃料なので、CB缶より出力・耐寒性ともに高いものが多いです。またOD缶を前提としたバーナーやランタンも豊富。
容量も標準の250gと大容量の500gがあり、バーナーの種類や使用する期間、コンパクトさを重視するか否かで、選び分けることができます。
ここが「気になる」
OD缶はアウトドアショップを中心に流通しているため、ホームセンターによっては扱っていない場合も多く、販売場所が限られています。
CB缶にもいえることですが、気温が低いときに長時間使い続けると急激に火力が落ちてしまう、ドロップダウン現象が起こります。これを防ぐには、寒冷地用のガスを用意するか、ガスの気化を促進させる機能が搭載されているバーナーを選ぶのが無難です。
※ガス缶は、必ずバーナーと同じメーカーのものを使用してください。
良い所 | ・出力が高い ・対応器具が多い |
気になる所 | ・入手しにくい ・CB缶より割高 |
▼ガス缶の「CB缶」と「OD缶」の違い
OD缶対応のおすすめバーナーはこれ!
SOTO シングルバーナー マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター
プリムス ウルトラ・スパイダーストーブⅡ
コールマン ツーバーナーセット パワーハウス LP ツーバーナーストーブ 2
燃料の種類③ ホワイトガソリン
ホワイトガソリンは、「白ガス」とも呼ばれる石油製品の1つ。自動車に用いられるレギュラーガソリンは「赤ガス」と呼ばれるもので、ホワイトガソリンとは全くの別物になります。
ここが「イイね!」
外気温に左右されず、安定した火力を発揮してくれます。ランタンやストーブの燃料を統一すれば荷物も少なく済みますね。
またレギュラーガソリンや灯油と比べて、純不純物が少なく煤が出にくいため、頻繁にメンテナンスする必要がないところもいいですね。またコールマン社のホワイトガソリンは、燃焼中の有害物質が発生しにくい、環境に優しいという特徴もあります。
ここが「気になる!」
レギュラーガソリンや灯油と比べると、燃料代が高くつきます。またOD缶と同様に販売場所も限られています。
良い所 | ・寒冷地でも安定した火力を得られる ・煤が出にくい |
気になる所 | ・入手場所が限られている ・燃料代が高い |
ホワイトガソリン対応のおすすめバーナーはこれ!
コールマン スポーツスターII デュアルフューエル 533
コールマン 413Hパワーハウスツーバーナーストーブ
燃料の種類④ レギュラーガソリン
車に給油するレギュラーガソリン(赤ガス)も燃料の1つ。燃料はガソリンスタンドで手に入りますが、補充するには消防法を基準をクリアした専用の携行缶が必要になります。
ここが「イイね!」
ホワイトガソリンと火力は同等にもかかわらず、燃料代は安いです。またもしもの場合、車やバイクから燃料を補給できるという利点も。
ここが「気になる!」
またホワイトガソリンに比べて不純物が多く含まれているため、煤が発生しやすく細かなメンテナンスが必要になります。
良い所 | ・ガソリンスタンドで入手できる ・燃料代が安い |
気になる所 | ・煤が出やすいので、細かなメンテナンスが必要 |
レギュラーガソリン対応のおすすめバーナーはこれ!
SOTO MUKAストーブ
SOTO ストームブレイカー
燃料の種類⑤ 灯油
石油ストーブでお馴染みの灯油。こちらも対応している器具は少ないのですが、ある意味一番身近な燃料といえますね。
ここが「イイね!」
ガソリンスタンドで入手できますし、レギュラーガソリンのような専用ボトルも不要。なおかつレギュラーガソリンと違って、自分で給油することも可能です。
ここが「気になる!」
灯油は一番煤が出やすいため、メンテナンスの頻度も多くなります。
良い所 | ・ガソリンスタンドで入手できる ・燃料代が安い |
気になる所 | ・煤が出やすいので、細かなメンテナンスが必要 |
灯油対応のおすすめバーナーはこれ!
エムエスアール ドラゴンフライストーブ
OPTIMUS(オプティマス) HIKER+(ハイカープラス) 11011
燃料の種類⑥ アルコール
小学生の頃、理科の実験で使ったアルコールランプを覚えていますか? そのアルコールは、昔からアウトドアの燃料としても親しまれています。
ここが「イイね!」
アルコールを使用する燃焼器具の代表格、トランギアの「アルコールバーナー」を例に挙げると、構造がシンプルで扱いやすく、燃料を入れてマッチなどで点火するだけ。風防を使えば寒冷地でも問題なく着火します。
またドラッグストアなどで売られているため、入手しやすい燃料ともいえます。
ここが「気になる!」
他の燃料と比べると火力が弱く、また調整がしづらい点があります。またバーナーの場合、大体どのメーカーも本体とは別に風防と五徳が必要になります。
良い所 | ・燃費がいい ・寒冷地でも使える |
気になる所 | ・火力が弱く、調節しづらい |
アルコール対応のおすすめバーナーはこれ!
トランギア アルコールバーナー
エバニュー チタンアルコールストーブ EBY254
こだわりに合った燃料選びを!
燃費、利便性、使い心地、見た目。なにを重視するかによって、燃料はもちろんバーナーやランタンなど最適な道具も変わってきます。まずは燃料を決め、そこからバーナーを選んでいくのもですね。
シングルバーナーの種類を知っておこう!
シングルバーナーには、ガス缶に直結する「一体型」と、ホースでつなげる「分離型」があります。この違い、わかりますか?
What fuels do you choose for the outdoor?
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