「焚き火をする」という問題点
キャンプをするにあたり、なんとなく憧れはありませんか?
わたしはあります。前にも書きましたが、あのアニメに出てくる彼のように自由に旅したい。ザックひとつ、テントや調理器具を背負ってキャンプをして焚き火をする彼。
しかし、そこで問題なのが焚き火です。リアルに生きる我々は焚き火台を持っていかなくては、なかなか自由に焚き火を楽しむことができない現状です。
ザックひとつで持っていくとなると、小さくて軽い焚き火台が候補になってきます。数ある焚き火台を目にして、そこで思ったのが“どんな焚き火をしたいか”によって選ぶものが違ってくること。ただ焚き火をしたい、たとえ小さな小さな焚き火でも。
となると、アルコールストーブの五徳にもなるような手のひらサイズのものや、収納サイズがノートくらいのものでもできますし、炭を入れて炙りものをするような、小さな七輪のようなものでもできます。
割り箸くらいの小枝をたくさん拾ってちょっと焚き火を楽しむような、そんな焚き火もいいですね。重さも数百グラムと軽いですし。
焚き火に重きをおくと、荷物が制限されやすい
反対に「しっかりとした焚き火がしたい!」となると、焚き火台含め色々と限られてきます。
そこそこの薪がくべられる大きさがないといけませんし、燃焼効率のいいものや自分で背負える重量、またザックに入る容量も考慮しつつ選ばなくてはいけません。ちなみに、わたしはザックひとつに入れる場合は、超軽量ではないものの小さく畳めて軽い焚き火台を使っています。
また、小枝で焚き火できるような焚き火台はいつも持っているものの、ほとんど使いません(五徳としては使用)。何泊もしたり、仕事で行くようなキャンプ、または飛行機に乗るとなると重量・容量ともに余裕がなかったりするので、その場合は“自分の焚き火台で焚き火をする”ことをあきらめます。なぜならそれは焚き火然(個人的なイメージ)とした焚き火をしたいから。
それとは別に、キャンプ地にファイアサークルがないか、レンタルはないか、または現地の人の焚き火に(あわよくば!)ご一緒できないかなど事前に調べたりします。
最近は焚き火好きの人も増えてきたのか、質問されることも増えてきました。「ザックひとつで行く場合の焚き火道具はどうしていますか?」と。
改めて、「どんな焚き火がしたいですか」?
質問返しになってしまいますが、道具について聞かれたとき、私はみなさんに「どのような焚き火をしたいですか?」と聞いています。
小さな小さな焚き火でも、という人には前出の数百グラムのものをすすめますし、焚き火らしい焚き火をという人には、こんな焚き火台もありますよ、と教えます。と言うのと同時に、こんな考え方もどうでしょうと後出のような例えも伝えます。
答えとしては『かさばらない物(重量・容量ともに余裕あり)を持っていくか、置いていく』。
置いていく場合は焚き火ができなかった場合のあきらめがつくように、事前に調べることは調べていく。前回の台湾キャンプへは重量・容量の問題で置いていきました。
焚き火が可能か調べても出てこなかったことと、どこかに焚き火があるかもしれないと期待しつつ、実際は現地出店者さんのブースにあったので、少しお邪魔することができました。焚き火を囲んで話が弾むのもいいことだと思っているのでそちらも狙いどおり。ザックひとつで行くキャンプでも焚き火を楽しむことはできます。
みなさんは“どんな焚き火”がしたいですか。